ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
牧丘南欧子、34歳。つまらない仕事。くだらない恋人。サエない日常。下り坂の人生だ。そんな時、突然の申し出が舞い込む。ある人物が彼女を見込んで雇いたいと言っている。ついては、試用期間の契約を結びたいというのだ。提示された多額の報酬と不思議な仕事内容。その契約書が彼女の運命を大きく変えてゆく……。女性心理の暗部を抉る傑作サスペンス!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
途中までは冴えないOL。 そこから奮起する様子がしばらく続き、本人の気持ちも前向きになって“意識が高い”状態までいく。 何かしらの謎が待ってることは明らかな中、じっくり描かれる自分磨きの場面が不気味。
小学生の頃は頭もよく、周りから注目され可愛がられていたし、リーダー的な存在であったが高校からどんどん学力が落ち社会人になってからは自分にあう仕事ではないと転職を繰り返す。その鬱々とした状態の時に救世主のように1本の電話。 あなたを必要としていると条件のよい仕事を紹介されそこからその雇用者の復讐劇が始...続きを読むまる。 あんなスケールの大きなそして自尊心を失くすような復讐にこれぞまさに明野照葉さん! 周りの人からは優しい人と思われている人でも許せない人にはとことん食らいつくとは。人の恐さが充分に伝わるというか、何というか。。。
三十四歳の南欧子の外見を磨き教養をつける不思議な試用期間の日々にわくわくした。小中学生時代のいじめ被害者である桃子の上げてから落とすという復讐と明かされる後半はずっと南欧子に寄り添っていた為にピンと来ず、でも再びの南欧子目線では記憶や自覚のなさや仕事を見下す様子が白々しくてもう桃子寄りになっていた。
面白かった。桃子に南欧子は生涯わからないままだと思う 勲男もあれは駄目だ見込みがないと言っていたではないか
2015.1.9-1 現実にはあり得ない設定のようでいて、真に迫る女の怖さは伝わってくる。余韻を残した終わり方とを意図したのかも知れないと思いつつも、具体的な結末がなく若干の期待外れも感あり。
一種独特で不穏な空気感が物語を最初から最後まで 包み込んでいました。 主人公牧丘南欧子34歳、つまらない仕事にくだらない恋人 まさにさえない日常に怠惰な生活 自分の人生はこんなハズじゃなかった・・・。 そんな思いになってしまうのはきっと彼女が小学生時代の 輝かしい過去を忘れられないからだと思う ...続きを読む人はそんな経験をしてしまうと今の自分の姿、境遇を 容易に受け入れられないものかもしれない。 そんな彼女の心の隙をつくようにヘッドハンティングの申し出が 舞い込みます。契約の内容は破格の報酬と不思議な仕事内容 うまい話には何とやら・・で彼女も最初は疑い悩みますが 彼女の背中を押すような事柄もあり南欧子は新しい未来を 夢みて賽を投げてしまいます。 仕事に必要だと言われ、プロポーション改革にマナースクール、 芸術知識の習得と洗練されていく度に意識も変わり 南欧子はやはり自分は高見にいる人間なのだと錯覚していきます。 しかし南欧子が高見に上りきった時、「そ・れ・は」やってきます 破格の報酬を支払う雇い主の徐々に見え始める思惑 雇い主が南欧子に求めるものは何なのか、そして南欧子は 自分が置かれている現実にどう向き合っていくのか 最後まで目が離せませんでした。 自分はこんな仕事をしているはずじゃなかったし、自分が接する 人はこんな人達じゃないと、人を上級と下級に分けている南欧子に 共感できる部分は多くはなかったけど、私だって無意識に自分の 善良さを信じて生きている部分はある。 しかしそれがいかに儚いものなのか痛感させられました。 契約書にサインをする事なんてほとんどない生活ですが契約書を 前にした時、この本のことを思い出してしまいそうです。
34歳のマンネリ化した毎日をすごすOL南欧子に、ある日高額で彼女を雇いたいという誘いが来る。それには知性と美貌と教養が必要とあって、まず自分を磨きあげることが条件とされていた。「マイ・フェア・レディ」のように、期日までダイエットをしエステに通いマナーを学ぶ南欧子。それらの費用は全部誘った雇い主持ち。...続きを読む そして、契約書にサインをし、南欧子は正式にこの誘いを受け入れたが、そこには実は周到なワナが仕組まれていた。 女性とはこんなにも執念深いものか。 小学生の頃に受けた心の傷から復讐を誓い徐々に相手を追い詰めるやり口は、確かに女性独特の復讐の手段かもしれない。 殺人も脅しも何もないミステリーだが、その裏にあるのは策略と怨み。 平凡な日常生活からどんどん追い込まれていく南欧子の運命に読者も引き付けられる。これだけ惹きつけておいて、あのラストはちょっと残念だが、心理サスペンスとしては読みごたえのある本だった。 教訓として悟ったことが3つある。 契約書はじっくりと腰を据えて何回でも目を通すこと。 敵の顔はしっかりと覚えておくこと。 逃げにまわらず、周りの状況を確認すること。 私だけかもしれないが、学生の頃に読んだ「モンテ・クリスト伯」(デュマ・ペール)を思い出した。 「モンテ・クリスト伯」は、エドモン・ダンテスが無実の罪で監獄に送られ、そこで長い年月を過ごしたのち、脱獄して巨万の富を手にし、モンテ・クリスト伯爵として自らを陥れた者たちに復讐する物語だ。 この本は女性版の「モンテクリスト伯」なのかもしれない。
再読。 動機は賛否両論だと思うが、当事者双方の認識はこのようなものだろう。 いずれにせよ契約する際には細心の注意が必要。 2014.7.5 再読。 34歳、独身、名ばかりの出版社に勤務する南欧子(なおこ)に、多額の報酬とともに引き抜きの話が舞い込む。 労基法違反のあり得ない契約だが、契約書は良く...続きを読む読まないといけないと再認識した。 2010.9.28 時間つぶしに入った本屋で何気なく手に取りました。 面白かったです。久しぶりにいい出会いでした。 女の執念とか女性心理の暗部を描いた作品、新津きよみさんに似た作風です。
今回も最初から最後まで明野さんならではの一種独特な不穏な空気感を漂わせながら物語が展開されて行きます。 物語の主役、牧丘南欧子も決して好人物とは言いがたいけれど、「善人」のはずの桃子が途中から南欧子以上の悪人に見えてしょうがありませんでした。 表向きは南欧子の為と言いつつ、心の奥底には根強い...続きを読む復讐心が渦巻いている、その執拗なまでの復讐こそイジメにイジメで対抗する嫌な女に見えてぞっとさせられました。 やっぱり女の敵は女だと言う事でしょうか…。 明野さんの作品は本当に癖になります。
普段、契約書の細部まで確認せず「ここにサインして下さい」と言われれば、ついサインしているが、とても恐ろしい事だな…。 2人の女性が登場するが、残念ながらどちらも幸せには見えないし、感情も理解できないものだった。知らず知らずに恨みを買わないよう、気をつけねば。そして、うまい話にも。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
契約
新刊情報をお知らせします。
明野照葉
フォロー機能について
「光文社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
愛しいひと
嘘
家族トランプ
試し読み
感染夢
禁断
降臨
黒白の一族
骨肉
「明野照葉」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲契約 ページトップヘ