明野照葉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
吉祥寺の瀟洒なマンション、チャコズガーデンに住む渚は、離婚を隠したまま孤独な数ヶ月を過ごしていた。だが不審者の侵入や奇妙な騒音が頻発、住人同士で協力することに。そこで見えてきたのは各家族の秘密、最上階に住む謎のレディの正体…渚は住人達と危機を乗り越え、新しい一歩を踏み出せるのか。サスペンスの名手が描く人間ドラマ。
集合住宅の取り決めの煩雑さは結構耳にするので、ずっと住んで行くには適していないなあと思っております。お金が無尽蔵にあるならいいんですけどね。みんなで決めたことに従わないと住んでいる事すら難しくなりますし。
この本の中ではプライバシーに触れられた -
Posted by ブクログ
ブログ、Facebook、twitterなど、ネット上で発信するものへの危機管理って大事ですよね。一度ネットに載せたらほぼ永遠に残ってしまう。そういった危機感が無い子供には、「自宅のドアの外に貼り出してもかまわない内容の文章や写真でなければネットに載せない」と教えるのが良いと、前にどこかで読みました。
この本は、あるOLが発信していた毒舌ブログが周囲にバレて、針のむしろになってゆくストーリー。ブログで周囲の人々を揶揄していた彼女は最終的に様々なものを失います。主人公の女性には同情出来ない。ネットでも実生活でも自分の言動には気を付けないといけないというメッセージの本でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前読んだ「廃墟のとき」がいわゆるイヤミス的な内容だったので(多分…5年も前なのでうろ覚え…)ずっと敬遠していたのですが、何となく手に取ってみました。
内容は大方予想がつく結末ではありましたが、姉の由紀が実際のところどんな理由で急に態度を変えるようになったのかは、状況証拠レベルでしかないのでややボンヤリしているという印象。
確かに、美久のことが心配で万事上手く行くようにあのような行動をとったのかもしれません。ただ、いくら妹のことが(そして悠介のことが)心配でも英則と無理矢理分かれさせるようなことを由紀が実行するというのがどうにも腑に落ちないんですよね。
美久の気持ちを無視するような、また