明野照葉のレビュー一覧

  • 家族トランプ

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    三十六歳までに実家を出て行くよう迫られた三十三歳の窓子が四十七歳のやり手上司潮美と仲良くなり彼女の実家の食堂兼居酒屋にも足繁く通う。両親を悪く言いっぱなしな事が気になったけれど潮美達との交流のお陰でヒリヒリせず明るい。潮美に傾倒し恋愛よりも潮美や一家への好意を優先するのも生活の為の結婚より純粋かも。

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    2018年10月12日
  • 廃墟のとき

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    唐突に臨界点を迎えた、人生に倦んだ三十八歳の美砂が、離婚し仕事も辞め、鬱病に気付かないまま十ヶ月後に自殺すること、それまでの間を可能な限り飾り立てることを決める。同じように絶望した男性や魅惑的な別の男性と関係を持つ中で自覚なく気力が回復するが、弄ばれ脅されることになる。滑らかな鬱描写に寄り添った。

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    2018年10月12日
  • 冷ややかな肌

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    三十四歳の夏季が島流しに遭い、出向先のレストラン事業で中国人ら外国人に囲まれながら三十代にして取締役を務めている真理の地味で体温のない絶対的な手腕に憧れる一方で、共に出向させられた後輩の良佳に促されるように良佳の従妹と三人で出来すぎた彼女の裏側を探り飲み込まれて行く。料理を怪しく感じるくらいの洗脳。

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    2018年10月10日
  • 四階の女

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    情報書類等の翻訳をしている、常人離れした聴覚を持つ二十八歳の真昼の、階上の住人の心の動きまでがわかったり殺人者に違いないという暴走した思い込みに思えてしまう疑惑に主観ばかりを感じてしまい、耳に囁く声も中盤辺りまで精神疾患を疑っていた。同じ能力を持つ人との恋愛と能力故の上手くいかなさ、過去の人殺し等。

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    2018年10月10日
  • 聖域 調査員・森山環

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    大学時代よりタマ姉と慕って来る啓太から、突然産みたくないと言い出した妊婦の妻の柚実のことで相談を受けた三十六歳の環が、通い婚の夫に心配されながら調査を進める。濃い繋がりを持つ幼馴染みの樹一と共に柚実は特殊な宗教施設のような郷で育っていた。それ故の癖等に触れつつも方向性は重くなくさらりとしていた。

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    2018年10月10日
  • 25時のイヴたち

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    味覚障害と不感症をある時からそれぞれ抱えることになった三十六歳のキャリアウーマンと三十九歳の主婦が、女性限定の隠しサイトで出会う。急速に仲良くなり愚痴を溢し合う一方で、現実に倦んだ二人は大した重みもなく身近な人たちへの嫌がらせを始める。幾つもの別名を持ち君臨する主宰者のマザーがどっしりとした存在感。

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    2018年10月10日
  • そっと覗いてみてごらん

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    創業者の孫で文具メーカーで働く恵まれた三十歳の日和が、盛り上げる為に身近な人たちを誇張した毒舌ブログを運営していることから、誰かに陥れられ始める。毒舌としつつも悪意の一切ないようなブログが印象的で、能天気で頭の悪そうな文章ではあったけれど、浅い読み方だからか殊更に日和を嫌う感情には寄り添えなかった。

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    2018年10月09日
  • チャコズガーデン

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    瀟洒なマンションで離婚を隠しぼんやりと暮らす三十六歳の渚が、引っ越して来た三十八歳の幸せそうな映子やその子供で秘密を抱えた七歳のケイト等との交流を通して、閉じた状態から段々と生きる意欲を取り戻す様子が、柔らかくて淡い色合いで心地好い。会うことのない最上階の老婦人である謎めいたレディの存在も良かった。

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    2018年10月09日
  • 嘘

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    ネタバレ

    姉の豹変に妹は翻弄されながら姉の婚約者と何故変わったのかを調べていく。妹が1人で暮らしていけるようにと頼る人を婚約者にと。。

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    2018年09月23日
  • 東京ヴィレッジ

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    松倉明里はOL、33歳、一人暮らし。

    ある日、叔母から「実家に変な夫婦が住み着いていて、

    何ヶ月も我が物顔で暮らしているのよ」という電話を貰う。

    様子を見に実家に戻った明里が目にしたのは、思いもかけない光景だった!



    実家の親兄弟たちが、変な夫婦に上手く丸め込まれ、

    その夫婦に頼りきって得いるという、ありえないような話のように思えるのだけど、

    オレオレ詐欺の被害がなくならないように、

    上手く騙す人間がいて、それに引っかかってしまう人がいるのは確か。。。


    気持ち悪い怖さがあって、最後までドキドキしながら読めました。

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    2018年08月31日
  • 魔家族

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    亡き妻の若い母親とできてしまう男と、その男を愛する女の話。
    何だか少し前の昼メロを見ているようなイヤミス感満載のお話。
    でも嫌いじゃない。

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    2018年05月22日
  • 東京ヴィレッジ

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    田舎の老夫婦とその娘家族が同居する家に、正体不明の夫婦が居座り続けている。家族はマインドコントロールされ、彼らの言いなりになり、家から追い出すことができない。恐ろしい事件が起こりそうな予感がするのだが・・・意外な展開に気が抜ける。評価が低い理由は結末の緩さでしょうか、なんともあっけない、あやふやな終わり方でした笑

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    2018年04月01日
  • 25時のイヴたち

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    なんか女性のと云うか、人の嫌な所を懇切丁寧に見せられた感じ。
    で、肝心のお話はと云うと、ちょっと調子に乗っちゃった二人の女性がドツボにはまるお話。としか言いようがないな。
    この後、二人で手を取り合って再出発する、なんて能天気な結末だったら良いのに。

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    2018年03月10日
  • 骨肉

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    登場人物が誰一人好きになれないけど、人の性格の歪みの描写が生々しくて秀逸。最初、阿子は三姉妹の関係を修復させるために父親と結託して演技しているのかと思ったけれども全く違った。笑 イライラするけどすぐに読んでしまった。

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    2018年02月22日
  • 嘘

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    由紀が豹変した理由が知りたくて、ページをめくる手が止まらず、数時間で読み終えた。
    ホラーか?とも思ったけど、結局ありがちなパターンだった。
    でもあそこまで豹変する必要ある??
    読後感はなんだかな、、という感じ。

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    2017年06月27日
  • チャコズガーデン

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    内容(「BOOK」データベースより)
    吉祥寺の瀟洒なマンション、チャコズガーデンに住む渚は、離婚を隠したまま孤独な数ヶ月を過ごしていた。だが不審者の侵入や奇妙な騒音が頻発、住人同士で協力することに。そこで見えてきたのは各家族の秘密、最上階に住む謎のレディの正体…渚は住人達と危機を乗り越え、新しい一歩を踏み出せるのか。サスペンスの名手が描く人間ドラマ。

    集合住宅の取り決めの煩雑さは結構耳にするので、ずっと住んで行くには適していないなあと思っております。お金が無尽蔵にあるならいいんですけどね。みんなで決めたことに従わないと住んでいる事すら難しくなりますし。
    この本の中ではプライバシーに触れられた

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    2017年01月23日
  • 聖域 調査員・森山環

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    待ち望んでいた妊娠なのに、実際妊娠すると『産みたくない』と…
    その夫から依頼され、
    原因を調査するという話
    なんだか、あれよと言う間に解決してしまった
    ただ、主人公の旦那さんはとてもステキな人でした

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    2017年01月11日
  • そっと覗いてみてごらん

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    ブログ、Facebook、twitterなど、ネット上で発信するものへの危機管理って大事ですよね。一度ネットに載せたらほぼ永遠に残ってしまう。そういった危機感が無い子供には、「自宅のドアの外に貼り出してもかまわない内容の文章や写真でなければネットに載せない」と教えるのが良いと、前にどこかで読みました。

    この本は、あるOLが発信していた毒舌ブログが周囲にバレて、針のむしろになってゆくストーリー。ブログで周囲の人々を揶揄していた彼女は最終的に様々なものを失います。主人公の女性には同情出来ない。ネットでも実生活でも自分の言動には気を付けないといけないというメッセージの本でした。

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    2016年12月28日
  • 嘘

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    ネタバレ

    以前読んだ「廃墟のとき」がいわゆるイヤミス的な内容だったので(多分…5年も前なのでうろ覚え…)ずっと敬遠していたのですが、何となく手に取ってみました。

    内容は大方予想がつく結末ではありましたが、姉の由紀が実際のところどんな理由で急に態度を変えるようになったのかは、状況証拠レベルでしかないのでややボンヤリしているという印象。

    確かに、美久のことが心配で万事上手く行くようにあのような行動をとったのかもしれません。ただ、いくら妹のことが(そして悠介のことが)心配でも英則と無理矢理分かれさせるようなことを由紀が実行するというのがどうにも腑に落ちないんですよね。

    美久の気持ちを無視するような、また

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    2016年11月13日
  • 25時のイヴたち

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    インターネットの恐ろしさ、女の恐ろしさが描かれた作品。人のことを妬んだりすることはあっても、嫌がらせを始めた時点で人間として踏み外してしまう。当然天罰がくだるよな、と。主人公2人も深層心理でお互いに恋してたんじゃないかと思われるし、同性愛要素が強い作品かも。

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    2016年01月22日