【感想・ネタバレ】冷ややかな肌のレビュー

あらすじ

十年の商社勤めの末、三十四歳にして「島流し」の憂き目にあった夏季は、出向先の若き取締役、渡辺真理の手腕に羨望と疑念を抱く。地味な外見、希薄な存在感に反して発揮される冷徹な決断力と異様な行動力。夏季は後輩とともに秘密を探り始めるが……女の闇を描く明野ワールドの集大成!

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Posted by ブクログ

出向先の取締役の女性は何事にも動じず、イヤな顔もグチも言わず蝶のようにヒラヒラと働く。会社そのものも胡散臭く素人探偵を従姉妹に頼み3人で調べていく。

取締役の女性の視点もどのようにこうなっていったのか大雑把だけど書かれてあり、あり得ないけど、遠回しの脅しの怖さ。それはその子が想像力を膨らまして相手がどう思っているのか敏感に察知しているからで敏感な人じゃなければ分からないだろうなぁ。
イヤな女も出てこなく穏やかに読めた一冊。

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2020年12月11日

Posted by ブクログ

自分ではなかなか買わない人(あんまり名前を聞いたことがない。そして難しい名前)だけど、読んでみたら本当に面白かった!スリリングというよりも淡々とした感じに引き込まれるというような。ほかの作品も読んでみたいとおもう作家だった。

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2015年07月17日

Posted by ブクログ

再読。
大手商社の総合職として10年、34歳にして「島流し」、中華料理のチェーン店「シノワズリ」に出向させられた夏季。
急成長を遂げた「シノワズリ」の仕組みにとともに、若き取締役 渡辺真理の手腕に羨望と疑念を抱く。

多数の外国人を雇用しての効率的な経営、裏社会を匂わせる面白さ。
突出したところがなく中途半端にいい人であるが故に、そんな役回りを与えられてしまう主人公に自分を重ね合わせて、仕事をする上での気持ちの持ち方になるほどと思うところが多かった。

2014.7.12
再読。
帯にある「目立たない女が、いちばん怖い」とは実はそうかも。
飲食産業の女性取締役でありながら没個性、慌てず騒がず仕事をこなす女性。
「心で考えず頭で考える」
心の在り方、生き方が少しわかったような気がした。

2010.11.3
面白かった〜
ミステリ要素が適度にあって、明野 照葉さんの作品では一番かも。
この作家さん、裏社会も書けるとは、どういう人なんだろう。

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2014年07月12日

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著者初読み。いろいろ、興味深い小説でした。
何か起こりそうで怒らないところがちょっとモヤモヤw
どっぷりノワールな続きがあればいいのにー。

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2015年06月13日

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こわ〜〜〜。


最初はまったくよくわからなかった。
主人公・夏季の焦りはまだわかる。
でも、その夏季がいらつかされている、後輩にあたしはいらつけなかった。

そこでちょっとだけ世界に入れず。

主人公達が関係するやり手の女性、真理のすごさは伝わった。
限りなく主張がなく、こだわりもなく、
周りに主張なくとけ込む人と言うのは、いそうでいない。

ニンゲンはおそらくは、誰かと違う存在でありたいベクトルを志向するはずだと思うから。

真理の目的がそれをこえて、
自分の存在の主張以上の大きなものに向かっていたというのはナットク。
さらにそこにこそ、彼女の求めていたものがあったと言うのも。

でも、その求めていたものが、
結局はつながり?だったのが少しがっかり。
喪ったもの、手に入らなかったものの代替として
等価値を探求していたといわれると、なんだかやや縮小感が。。

すごく作品としてはよかったんだけど、
特に犯罪?というほど大事でもなく、
しかも求めていたものがややちんまい気がして、
少し読後感ががっかりだったのでした。

途中までの謎感が素晴らしかったので勧めはしますが、
終わらせ方がこう、悪い意味の女性らしさというのでしょうか。
思いっきり振り切れた悪女の方が、ナットクいったよなぁ。。

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2012年07月17日

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全体的にダークな雰囲気。
でも結構楽しめた。明野さんの本はこれが初めてだけど、あと数冊読んでみようかな。

商社の中の人ってこんな事までするんだ~、と妙な所に興味深々。

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2011年01月16日

Posted by ブクログ

現代版1984年って感じ。
あ、もちろんジョージ・オーウェルの方です。
目立たない女が一番怖いっていうのは
確かに頷ける。

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2010年11月21日

Posted by ブクログ

十年の商社勤めの末、三十四歳にして「島流し」の憂き目にあった夏季は、出向先のレストランチェーンの若き支配人、渡辺真理の手腕に羨望と疑念を抱く。地味な外見、希薄な存在感に反して発揮される冷徹な決断力と異様な行動力。夏季は後輩とともに秘密を探り始めるが…日本にいながら日本人のルールから外れて中国的なルールに生きた時に新たば世界が広がる。
面白い。

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2010年11月13日

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三十四歳の夏季が島流しに遭い、出向先のレストラン事業で中国人ら外国人に囲まれながら三十代にして取締役を務めている真理の地味で体温のない絶対的な手腕に憧れる一方で、共に出向させられた後輩の良佳に促されるように良佳の従妹と三人で出来すぎた彼女の裏側を探り飲み込まれて行く。料理を怪しく感じるくらいの洗脳。

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2018年10月10日

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30代女性の闇というか、男女共に遭遇する苦悩がリアルに描かれており、30代後半以上の人間であれば引き込まれる。

ミステリー要素が後半強くなるのだが、最後はリアリティを重視して終わる所が良い。

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2015年12月17日

Posted by ブクログ

う~ん・・・これサスペンス?
あまりにも不可解な謎に挑みすぎた感が。
なんだか理不尽さだけが読後残りました。

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2012年04月06日

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ネタバレ

怖い女の話。
商社(飲食)に勤める女が出向先の「シノワズリ」で
ばりばり働く女に興味をもつところから。
裏の世界に入ることを決めておわり。
まあまあ。

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2012年02月11日

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ネタバレ

いったい何が起こってるんだろう…という好奇心から、どんどん紙面を繰りたくなるんだけど、結局は何も起こっていないお話。
中国人を核にしたインターナショナルちっくな団体さんが日本で何かをやっているんだけど、別に大きな犯罪に絡んでるわけではありません。
ご飯屋さんをやっていたりする(笑)
そこで不法滞在を助けたり「など」している日本人女性がいて、その人の何ものにも縛られない生き方にあこがれるしがらみいっぱいの30代後半で商社の総合職だけどリストラ要因の独身女性が主人公です。
雰囲気は良いけど、推理小説じゃなくて心理モノとして読むべきお話だね。
アラフォー世代の独身女性は共感する人もいるかも。
(我が家のアラフォー独身女性は、それほど共感していなかったけど。)
でも、男性には受けなさそうなお話だな…。
なんだか大変なことが起こっていそうな張りつめた雰囲気は好きなんだけどね(笑)
それなりに人生とは…ということを考えるネタにはなります。

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2012年02月25日

Posted by ブクログ

30代前半女性の仕事における焦りや心の揺れは伝わってきました。
そして、正体不明の人達の気味悪さも伝わってきました。
ただ…、ちょっと調べてわかるような正体、仲間に引き入れるなんてあり得ないでしょ。そんなに簡単にわかるなら、とっくに警察自体が動いてるって。
もうひとひねり欲しかった。

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2011年08月29日

Posted by ブクログ

洗脳(?)のようなちょっと異質な怖さがあり、
あまり好きではないけれど、印象に残る話でした。
辛さ苦しさに耐えきれずにすべてを切り捨てる・・・バサリという音、本当に聞こえてきそう。
主人公の女性の心情、環境、葛藤がリアルだからこそ、
(はたから見ると)不気味な世界に入っていってしまう過程に現実味があって怖かったです。

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2011年01月16日

Posted by ブクログ

商社勤務の夏季は、島流しともいえる
レストラン「シノワズリ」へ出向となる。
シノワズリには、大きな秘密が・・

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2010年12月02日

Posted by ブクログ

おもしろくないという訳じゃないし、着眼点はおもしろいと思うのだけど、なんというかすっきりしないのは、キャラが魅力的じゃないからかなあ。

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2011年09月12日

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