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不毛な人生に倦み疲れた美砂は、自殺を決意する。ただし、死ぬまでの10ヶ月を可能なかぎり飾り立て、人々の羨望を浴びながら死ぬのだ。美人起業家への見せかけの転身は成功、偽りのショーは順調に始まったが……。明野ワールド全開のサスペンス長篇。『砂の花』改題
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Posted by ブクログ
テーマも斬新で登場人物も細やかに描かれ、いつもながらの丁寧な心理描写も見事で飽きる事無く一気に読めました。 明野さんの作品は読んでいる間、終始脳内映像で人物が動いています。 今回も主人公の美砂、そして美砂に関わる男性2人も絶えず脳内で動いていました。 一筋縄では行かないストーリー 本当に...続きを読む明野さんの作品は面白いです。
世界が色を失ったとき、 死に時をきめた38歳女性の自滅ショーがはじまる。 "「愛している」と言い合うより、 誠実であるような気がした" という台詞が、妙に刺さった。 後半の急展開、頼りなく崩れていく見せかけの日常 10ヶ月、3千万で何をするのか。 どう死んでいくのか。 ...続きを読む生きていく環境において、 手放せないものは変化するのだろうか。 そんなことを考えた。 どう生きるかという本は多いが、 どう死にたいかという本はそこまで多くない。 もっと死に方について考えたくなる。
唐突に臨界点を迎えた、人生に倦んだ三十八歳の美砂が、離婚し仕事も辞め、鬱病に気付かないまま十ヶ月後に自殺すること、それまでの間を可能な限り飾り立てることを決める。同じように絶望した男性や魅惑的な別の男性と関係を持つ中で自覚なく気力が回復するが、弄ばれ脅されることになる。滑らかな鬱描写に寄り添った。
本人は気づいていなかったけど 「鬱」状態から、10か月後の自殺を思いつき その日にむかって華々しく・・・ できれば、そこで心身ともに充実してハッピーエンドに なってほしかった・・・けど 明野さんだからそうはいかないんだなぁ。 なんだか悲しくなってしまいました。
帯の「自殺まで10ヶ月」というコピーが気になって思わず手に取ってしまいました。人生の最後くらい派手に、と退廃的な生活を始める女。その様子はちょいと女性不信になりそうな内容で…皮肉な感じのラストシーンはとても複雑な心境にさせられました。
気持ちがドンヨリする。なんでこんなことをしようと主人公が思ったのか、全然共感できません。 人の暗い面ばかりで気持ちが落ち込む・・・。
うーん、もっと悪女のような女子になって、世の中や男をめちゃくちゃにするのでは、っていう期待があったんだけどな。あの百田さんの本のような。でも彼女くらいの自殺願望での変身くらいでは、そこまで破滅的なキャラにはならないのかもしれないね。結局男女の中で溺れる程度で、どうしようもなくなって逃げる、みたいな。...続きを読む殺さなくても何もかも捨てて逃げれる立場なのになーと思った。
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