明野照葉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
逆らえない人からいたぶられたから、他の人をいたぶる。
先輩後輩、上司部下、嫁姑などの上下関係で起こり部下が上司になり嫁が姑になる時繰り返される出来事。
自分がイジメられたから他者を虐めるのか、いつか人をいたぶるから虐められるのか?
そんな事を考えさせられました。
何れにしても嫌な事は全て自分の所で止める位の気持ちで頑張っていこうと思います。
茨城の旧家に嫁いだ香苗は姑との関係が悪く、娘の真穂が姑から虐待を受ける事に我慢ならず離婚する。
香苗の実家の大久保の母に頼るものの母の時枝は真穂に良い感情を持っていない。
香苗、真穂、時枝の因縁と因果を辿る物語・・・
250pで読みやすいかと思いきや -
Posted by ブクログ
ネタバレ女性の持つ、女性特有のどくどくしい面を描くのが得意な作者、という印象だったので、この作品もあらすじを見て、ご近所付き合いから起こる女性同士のどろどろしたサスペンスかと思っていたのだが、良い意味で全然違っていて、驚いた。『汝の名』しか読んだことがないので、同じ人が書いたとは思えないくらいだ。
描かれる女性の心の動きや行動はとても自然でやはりさすがなのはもちろんなのだが、読後感がとても爽やかで、とても好きなテイストの本だった。暗いだけでも、明るいだけでもない、嫌になるほどリアルすぎるわけでも、うわべだけをさっと掬っただけでもなくて、登場人物たちの描き方のスタンスが好き。
この作者のこういった -
Posted by ブクログ
ネタバレ個人的には、好きなタイプの話。
なんせ終りがほっとできるから・・。
先の幸せをにおわせているというか。
プロローグの時点で、この話は2人(ベルとチャコ)に関わる、ハッピーかホラーかのどちらかに転ぶなっていうのは、わかって。チャコが裏切るのかどうか、そこがポイントなのかな?という。
このときの設定は戦時中。
そして話は、現代へ。
テーマは私の中では「寂しい」「孤独」かな。
寂しい、はこの本の中でも書かれていて、ケイトが渚と交流を持つポイントもここにあったんですよね。
謎、というほどの謎はないです。
どちらかというと、マンションに住む人の日常と人間関係ですかね。
なので、人間関係もそこまで