感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2010年05月13日
明野照葉さんの本はこれが初めてでした。
怖いとかいう感覚は私は感じなくて、ストーリー展開がすごくおもしろかったです。
短編集なのですいすい読めて文章の魅力にはまってしまいました。
これをきっかけに明野照葉さんを何冊か購入しました。
Posted by ブクログ 2015年05月16日
初めましての作家さん。
本の紹介にある通り、哀しみと恐怖に溢れる作品ばかりですが
本作は、読んでいる途中で不可解な恐れが湧き上がってくる。
いわゆる不気味という奴ですね。
不可解な事って、それだけで怖いでしょ。
幽霊のソレとは違う、わからない事への恐れっていうのかな?
同時に、そこには哀しみが寄り添...続きを読むっている。
そして、温かさもあるからたまらない。
日常の中で気付いたらそこにあったという
そういう怖さの構成が絶妙な作品達です。
Posted by ブクログ 2013年12月07日
現代の「陰翳礼讃」かな。
元気で 明るく 清らかに
の 真逆にある
不健康で 暗く 陰なる
ものたちを
しみじみと 描き出すと
この 小説群となるのでしょう
自分の中にある
「陽」を求める心と
「陰」に親しむ心の
双方に連れて行ってくれる
一冊です
Posted by ブクログ 2010年01月12日
いろんなレビューを見ていると、
この作者は当たり外れが大きいと書かれていたが、
これはたぶん「当たり」の方でしょう。
どの短編集もじんわりと怖さを醸し出していた。
描写が巧みなので、容易に情景が目に浮かぶ。
ただし、ちょっと説明がかった部分が多くてくどいかも。
文章の中に組み込むよりは、
あとで注釈...続きを読むでもつけるくらいでいいかなと。
ホラーというカテゴリーなら、充分読み応えある一冊です。
Posted by ブクログ 2009年12月16日
現代社会とは無縁なハズの因習的禁忌を破った時、日常の狭間に顔を現す非日常。
女性の怖さを描いた『汝の名』で知った作家さん。本作もホラーの体裁をとってるけど、基本的に描いているのは人そのものの怖さである。
Posted by ブクログ 2009年11月24日
高橋克彦さんが帯でべベタボメだったのと、タイトルに惹かれて購入。面白かったです。ちょっと乱暴に言うと日本版ジョナサン・キャロルという感じ。むかしむかしからの言い伝えが、脈々と息づいているのは科学とは違う次元ではあるものの看過できないジンワリとした怖さ。怖いんですが、後味はそれほど悪くないです。個人的...続きを読むには三途BARというお話が好きでした。
Posted by ブクログ 2015年02月26日
これもあげます本からゲット。どのお話も読後は粛々とした気持ちになるよなぁ。あの世界とこの世界はそんなにも近かったのか、と思う。家を買う時は、本当その土地を調べないとだめだな、って思った。短編集ってたいてい私読んだそばからよほど印象が強くないと忘れてしまうけれども、読後タイトルを見て「あぁいうお話だっ...続きを読むた・・・」と思い出せる印象の強さがある。
Posted by ブクログ 2013年02月27日
1つ1つのお話はよくまっとまっていて
面白かったです。
ただ、私自身がこの手の話があまり得意でないので……
そんなわけで★4ではなく★3にしました。
異世界とかオカルト系の小説が好きなかたには
お薦めです。
Posted by ブクログ 2010年03月09日
やや不気味なイメージの著作が多いこの著者の短編集。。。
「汝の名」などを何度か手にとって見たのだが,長編ばかりで,初めて読むのに,大きく外れてもイヤだなと思って,いままでまだ読まずにきていた。
今回短編集ということもあって,買ってみた。
女性らしい筆致の小説。民話やその土地にある言い伝えを下...続きを読む敷きにしたような展開のストーリーが多い。
怖さはほどほどかな。。。。悪くはない。
また機会があったら,別作を読んでみてもいいかな。
Posted by ブクログ 2010年03月05日
とにかく高橋克彦の解説がいちいちウザったい。
「私ならここで終わりとするが、著者はその先を書く」とかってどうでもいいっつーの。この人、以前から明野照葉を絶賛してるけど、何かわけあり?
それはさておき、幽霊譚や超自然的要素をからめつつも、人間の心が最も怖い―というモダンホラーでは既にいささか手垢の着...続きを読むいた概念を未だに、しかし明確に描き出すのは、やはり著者の筆力なんだろうなとは思う。
Posted by ブクログ 2010年01月11日
現代社会とは無縁と思われる習わしや言い伝え。その禁忌を破ったとき、平穏だったはずの世界が、恐ろしいものへと豹変する―。人の死にまつわる不思議な力を持つ家系に生れた女性の哀しみを描いた、著者のデビュー作「雨女」、その続篇となる表題作など、哀しみと恐怖に溢れる八篇を収録した短篇集。
随分と民俗学的な...続きを読む短編の数々。
いろいろ勉強されてる感じ。
でもどうも中途半端な感じが否めない。
「雨女」、「澪つくし」は結構面白かった。
続編があることで、やっとまとまった感じ。
これ、どこかモデルになってる舞台があるのか?
それこそ沖縄辺りのどこかにありそう。