【感想・ネタバレ】家族トランプのレビュー

あらすじ

風見窓子は33歳。会社の給料は決して高くないけれど、自宅通勤なので不自由はないし、寿退社する後輩を妬むこともない。友人以上恋人未満の交際相手と結婚するつもりもない。しかし、世間体を気にする両親からは、「こうして家にいられるのも、干支三回り=36歳が限度」との宣告がなされる。そんな窓子に「しないの、結婚?」と声をかけてきたのは、やり手の独身女性上司、47歳の有磯潮美。東京下町・三ノ輪で居酒屋を営む潮美の実家との交流を機に、窓子の日常は突如変容をみせる。八方塞がりのヒロイン・窓子が選ぶ、しあわせのかたちとは……? サスペンスの女王が「イヤミス」を封印して放つ新境地。“脱力系”未婚女性の居場所探しの物語。

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感情タグBEST3

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ネタバレ

えええ! これで終わるの? 北上次郎氏の「下町食堂小説になっていくのだ」という文章を読み、主人公が潮美の実家である食堂で働き出し、その悪戦苦闘の日々を描いていくのかと思っていたのだ。しかし、一向に働かないのである。あれれ、となっちゃった。思い込みはいけません。しかし、普通小説として充分愉しめました。

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2023年06月14日

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30代女性として、仕事や結婚の悩み。あるあるなんだなぁて共感した。リソさんや磯家のキャラクターが素敵で読んでてほっこりするような物語。同年代の方におすすめ

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2023年02月24日

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両親と同居、自宅通勤者の「風見窓子」は、30歳を越え両親に『結婚をして独立を』と言われる日々。ある日、勤務先の40歳台独身の上司「有磯潮美」から声を掛けられ「結婚しないの?」と言われます。話をするうちに潮美の実家に誘われる窓子。潮美の実家は家族経営の、食堂兼居酒屋の『磯家』。窓子は、潮美の家族やお客様、潮美の幼なじみ等との交流を深める程「磯家」に行くようになります。やがて窓子は、刺激を受けながら心境が変わり始め家族や結婚について考えていくようになります。題名の「家族トランプ」は読み進めて意味が解るのですが、私はこの小説が読みやすく展開もテンポも良いと感じました。

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2022年10月30日

購入済み

結婚って難しい

実家住まいは、親は、いつまでも子離れしない。娘を親の思い通りにしたい。若い時は、あれこれ難癖をつける。のに三十過ぎると早く結婚しろという。よく似た話が周りに沢山ある。今は特に、真面目な人ほど結婚相手に巡り会うのが難しいなぁと思います。

#ほのぼの #癒やされる

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2021年06月05日

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ネタバレ

『干支3回りが限度』何の限度か。思わず笑ってしまう親からの宣言。この言葉をきっかけに自分を見つめなおす主人公が微笑ましい。結婚とは、家族とは、普通の幸せとは?

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2013年02月24日

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ネタバレ

ドロドロした人間の深層描写に定評のある著者ですが、意外や意外、爽やかなほのぼのとした作品でした。と思わせながらいずれドロドロが出てくるのではと読み進めたのですが、最後までイヤミス感はしっかりと封印されていたので、私としては少し物足りなく感じました。

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2024年06月01日

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風見窓子。33歳。
そんな彼女に「しないの、結婚?」と声をかけてきたやり手の女性上司、47歳で独身の有磯潮美。

社会からも東京からも家族からも危うくはぐれそうになっている三十代未婚女性の居場所探しの物語。

こんな内容で、言えばどこにでも転がっていそうな一見平凡なお話です。

けれど登場人物の巧みな描写、感情表現の細やかさ、それぞれのキャラクター設定がしっかりしていて平凡な話が、自分のすぐそばで行われている様な錯覚に陥ります。

こんな家族や日々の暮らしを描いた作品もいつもと一味違って面白かったです。

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2021年01月24日

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三十六歳までに実家を出て行くよう迫られた三十三歳の窓子が四十七歳のやり手上司潮美と仲良くなり彼女の実家の食堂兼居酒屋にも足繁く通う。両親を悪く言いっぱなしな事が気になったけれど潮美達との交流のお陰でヒリヒリせず明るい。潮美に傾倒し恋愛よりも潮美や一家への好意を優先するのも生活の為の結婚より純粋かも。

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2018年10月12日

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どこでホラーになるのかしら?なんて勝手に考えて読み進めましたが、全然違いました。
主人公の窓子ちゃんの立場とか気持ちに共感するトコが多かったです。

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2014年05月18日

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ええ?えええ?っていう展開…というか着地点。間違いなく共感できるのは、私も品川の港南口は嫌いやわ。そこだけはすごいリアリティ!

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2014年03月24日

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トランプとはまたうまい表現だなー
とつくづく思いました。

結婚、について考えさせられます。

この作者さんの話にしては、暗くなくドロドロしてなくて読みやすいです。

作中の、おばあちゃんが超いい味出してて大好きです(笑)
「何を分かり切ったことを言ってるだい?」(本が手元にないのでセリフはうろ覚え)にぷっと噴き出してしまいました。

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2013年11月10日

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下町出身の女性上司と、郊外に住む女性部下。二人を好対照にしながら、社外での二人の交友を描いています。文章も展開も「小説」としては無理がありません。しかしタイトルが示すとおり、家族をトランプになぞらえる箇所が何度かありますが、この点だけは浮いている感じが否めないです。ただ作品全体を味読するうえでは、さほど支障はないでしょう。

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2013年04月06日

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