山崎元のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
がん保険不要論を唱えてきた著者自身ががんになり、それでも「やはり不要だ」と語る。その一貫性と覚悟がまず印象的だった。机上の理屈ではなく、当事者になったうえでの結論だからこそ説得力がある。
ヘアスタイルの話も面白い。毎月の美容院にかかるお金と時間、そして他人からの見え方を天秤にかけると、坊主は実に合理的だという指摘。そもそも他人の髪型など、周囲はほとんど気にしていない。重要だと思い込まされているだけで、実はどうでもいいことが、マーケティングによって「大事なもの」にされているという視点には頷かされた。
がんによって持ち時間や体力に限りがあると突きつけられた著者の生き方・考え方も示唆に富む。墓を持たない、坊主を呼ばない弔いも、単なる節約ではない。無駄を省き、死者にとって本当に意味のあることを考えた結果としての合理的な選択だと感じた。
若いうちから生活を切り詰めてFIREを目指すことへの懐疑も印象的だった。経験や人間関係にお金と時間を使えるのは若いうちだけで、それを削ると人生そのものが痩せてしまう。どこか『DIE WITH ZERO』の影響も感じる。
第5章「お金より大切なもの」の答えとして「怒り」を挙げている点は意外だったが、読み進めると腑に落ちる。怒りは損得勘定を超えて人を動かす感情であり、お金を度外視してでも行動させる力がある。それは単なるネガティブ感情ではなく、自分なりの正義感や信条の表れなのだと思う。
何を正しいと信じて行動するのか。それこそが自分らしく生きるということであり、自分らしく生きることこそがお金より大切なものなのである、新たな発見であった。
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Posted by ブクログ
迷ったら原点へ――“ほったらかし”こそ、投資のいちばん強い味方。
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インデックス投資の本はいくつか読んできましたが、本作は“自分自身のリバランス”のために読み返す一冊として、とても役に立つ内容でした。
投資系の本はワクワクするというより、教科書に近い位置づけですが、その「変わらない安心感」こそがインデックス投資の強みでもあります。最新版として情報がアップデートされている点もありがたく、また基本の考え方が昔と大きく変わっていないことで、むしろほっとさせられました。
読みながら感じたのは、投資だけではなく人生全体に通じる“コツコツ積み上げていく姿勢”の大切さです。小さな積み重ねがやがて大きな複利となって返ってくる――この考え方は資産形成にも、日々の習慣にも共通していて、自分の歩みを静かに整えてくれます。
時折読み返すことで、気持ちや判断を整えてくれる“原点の一冊”。大きな波に振られそうなときほど、こうした本が心強い味方になります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ投資にあたり非常にお世話になりました。
ご冥福をお祈りします。
著者に対する想いとは、はっきり切り分けて本書についてだけ評価、感想を書く。
まず本書ではないが、帯にダメ出し。内容とズレている!
「タブーなき経済評論家が見抜いた人生で大切なだった一つのこと」
とあるが、特に一つに言及していない。
人生で大切なことを、網羅的に、お金に絡めて綴っている。
一つを深くではなく、広く浅く。
(人生で大切なたった一つのことって何だろう?って読み始めてしまいミスリードされた。)
ビジネス書を読む習慣がある私には目新しいことはなかった。
・健康診断を受けよう。
・がん保険不要、保険は必要最低限で。
・ものは持ちすぎない。
・お金は使いどきに使って価値がある。
・幸せは人間関係。
など。
私が知りたかったことは、
「投資でお金を貯めて貯めて、いざ使おうと思ったときに早すぎる死」このとき何を思うか?
その答えはなかった。
近い答えとしては、
サンクコストバイアス(過ぎ去った過去)に縛られず、常にこれからどうやって、幸せに過ごすかが大切
とのこと。
つまり、想定外は起こる、過去を悔やんでもしょうがない、じゃあこれからどうするかが大切、ということだろう。
頭では理解するが、実際に余命宣告されたときに、心はついていけるのか、と疑問。
心がついていけるかは、それまでの人生の過ごし方によると思う。
著者は早過ぎる死であるが、ある程度自己実現できたから、心もついていけたのではないかと。もちろん、本人の心の強さもあるだろうし、もっとやりたかったころも多いと思うが。世間一般と比べたら、好きな仕事で稼げて、お金も時間もあり、人間関係も良好、自分の人生の目的も見つけ実現できていたようだ。そして65歳。
私はどうか?相当悔いが残るだろう。
ある程度長生きすることを前提に、数年間はいろいろと犠牲にして、投資に注ぎ込んだ。
その甲斐あって、今40歳にして成果が出て、人生これから再出発。
今死んだら後悔が大きい、あと10年生きられれば後悔はないかな。
でもいつ死ぬかは分からない。
サンクコストバイアスに縛られず、これからどう幸せに過ごすか、日々向き合っていきたい。
その他全体的な内容については、今まで得た知識は、実際に余命宣告された人にとっても、やはりその通りということで、より確信が持てた。
また定期的に違った角度から復習できるのは良い。
知っていると身に付いているとは大きな差があるので。
人間ドックを受けよう。
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Posted by ブクログ
実際に癌になられて、時間の有限さを感じられるが故に至る境地だと思う部分があった。常日頃から考える癖とも相まって、端的に考えがまとめられている。
◉いざ病気に罹ると、確率や治療方法を知りたい。が、いまは情報過多である。情報は+判断することで、初めて有益になる。判断できない情報は無駄。そして、判断するにはスキルと時間が必要。
◉時間が制約されると「面白い」との価値観が相対的に大きく浮上する。
→分かる気がする。やりたいことがたくさんあるが、どうせ限られた時間なら、楽しいことを選ぼうとの思考が最近、強くなっている。年のせいか?
◉価値あるお金の使い方=経験。適切なときに惜しまずお金を使え。お金は増やし方より使い方を考えろ。無理したfireに意味があるのか。「教育」「経験」「人間関係」には早くお金を使う。
→子供が資格に興味を持っている。しっかり後押しせねば… -
Posted by ブクログ
他の著書や著者がYoutubeで語っている内容と重なっている部分が多かった。初見の人は面白く読めると思うが、自分的には既読の内容が多かった。note で書かれた内容やYoutubeで語られていた内容を編集したような本だと思う。
ちなみに著者の本でいうと、
『経済評論家の父から息子への手紙』『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』
の2冊は名著だと思う。お金の運用方法については、山崎さんの言う通りにしている。
1点、著者が結婚を2回していることは初めて知った。息子さんと娘さんがいるのは知っていたが、それぞれ腹違いの子どもさんということかな。
本書の中でも若者に向けての人生計画について語られているが、「何歳で結婚して、何歳で子どもを授かるか」という人生で最も大事なイベントについてはあまり語られていないのが、何でも語る山崎さんなのに触れていないのは何か思うところがあったのか、言えない背景があったのか(^_^;) -
Posted by ブクログ
とても分かりやすい。
余計なことは一切なく、とにかくシンプルに説明してくれ、字は大きく行間もあいているので、するっと読めました。
お金のイロハについてのお話なので、初心者向けかもしれませんが、難しいことなしなので、基本は抑えられると思います。
自分にとって、これは!と思ったのは、がん保険に加入しなくても何とかなる、ということ。
2人に1人ががんになる、とCMでうたわれていたりしますが、日本には健康保険や高額療養費制度という強い味方が付いている、という言葉に納得しました。
加入したほうが良いかなぁと迷っていましたが、これを読んで、いらないな、と思いました。