明咲トウルのレビュー一覧
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ヴィクロテと比べるとちょっと、もう一つ上が欲しくなる。
これは作家さんにはお気の毒。
『ベリー・カルテット』という美しい屋敷で起こった殺人事件を
美貌の作家である貴族の次男坊ロイと、名執事の娘で新人
メイドのシャノンが解き明かす。
メイドといえば萌えという図式にうんざりしていた私には
シャノンの聡明さはとても気持ちがいい。
淡々としているけど、それは思慮深さの表れ。
仕事や推理の場面では崩れないシャノンがロイの小説に
夢中になる場面はギャップがあって愛らしかった。
令嬢の生活が資産次第で、そこに愛や嫉妬が絡むのは
ヴィクトリア朝も日本の平安時代ともよく似てて、はっとした。
これを読むと -
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ネタバレ前作「月華の楼閣」から2年後、ヒロインとヒーローが変わってますが、前作の2人も出てきます。
彩佳は異民族の血をひく赤毛の女の子で、赤毛を理由に仲間から距離を置かれていますが、偶然椿の木の下で出逢った秀敬に熱烈アピールされて、最初はけんもほろろな感じでしたが、そのうち好きになるって感じです。
彩佳が最初ツンツンしててかわいげがないし、髪の色であんなにみんなに嫌な顔をされるなら、髪を染めればいいのにって思いました。確かに本人は自己の理由があるのだと思いますけど、戦争で近しい人を亡くした人間からすると、彩佳の髪を見る度に嫌な思いをすると思います。彩佳には問題はないけど、やっぱり嫌っていうのって、 -
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船が沈んだにもかかわらず、その一ヵ月後に発見された主人公。
そして気味悪がる周囲と、そんな彼女をいいように使う従姉妹。
そんな彼女らが全寮制の学校に入り、片方はいなくなり
主人公は帰路に着いた船の上で、海賊と会う。
奴隷として売り飛ばされそうになった所を
別の海賊につかまって…一応出稼ぎ扱い?
しかしハーレムって出稼ぎできるのか? と思いきや
あぁやっぱり…な最後。
焚きつけに使われたのか、それとも本気で狙われたのか。
むしろ、赤いお姉さん、一体どうやって鳥を拉致れたのか。
羽置いていくのは帰りの目印になりますけど
想像すると…ちょっと笑えますw
とにかく衣装があれなので、イラストも表紙も -
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買ったのに長い間、積んだままになってたけど2巻が発売したのをきっかけに1巻を読んでみた。
愛する妃を亡くしたショックで悪王に成り果ててしまった恵秋王。主人公の第一公主・玉華はそんな王に唯一、意見できる存在だった。けれど、ある時、とうとう王の怒りに触れた玉華は辺境の月華楼に幽閉されてしまう。けれどそんな幽閉生活も長くは続かなかった。恵秋王の信頼厚く、そして玉華の護衛武官だった清鳳が革命を起こし王を討った。そして玉華は女王となり革命の将軍・清鳳と結婚することになり…。
公主ということもあり政には不慣れな玉華。女ということで玉華を王を認めない臣下。期待されるのは世継ぎのみ。けれどそんな中、自分に -
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ネタバレ最近、あんまりルルル文庫で興味あるジャンルが少なくなってきたかもって思いますが、これもちょっと積読気味でした。
読み始めると、読みやすくて軽く読んじゃったけど、ちょっとあっさりしすぎてたかも。
ティナが人魚一族の未来を守るために人間の世界に行くんですけど、えらくあっさりクラウスに出会えたのはまあよしとして、クラウスがちょっと聞き分けよすぎだったかなって思いました。もうちょっと反対してもよかったかも。
アルベルトも完全な悪役じゃないし、ティナの父とかも不思議なちゃちゃを入れてる感じで、なんか中途半端な感じがしました。
お話としては悪くはなかったんですけど、全体に浅い感じでしょうか。