壁井ユカコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
鳥籠荘にはちょっと変わった住人達が住み着いている。
その一人16歳の衛藤キズナは美大生と出会い、誘われたバイトはヌードモデル。
一緒に過ごすうちに次第にその時間が大切なものになっていくのを感じて…。
壁井さんの作品は2冊目になります。
今回はちょっと合わなかったけど、主人公の心の描写や人間関係が壁井さんの世界観が満載だった気がします。
読後はちょっとだけ心がほっこりしましたね。
なんとなくだけど、主人公が女性なだけに男性より女性の方が世界に入り込めるかなと思います。
電撃文庫からでていますが、異能もコメディもなくMWっぽい仕上がりです。 -
Posted by 読むコレ
07年にメディアワークスから刊行された作品に加筆、
修正した文庫化作品。基本的にライトノベルや
ジュブナイル作品が多い壁井さんですが、今作は
(本人的には)異例の大人向けな青春小説かつ、
恋愛小説です。
主人公の「千種」の17歳の女子高校生時代の過去と、
その7年後の24歳、OL生活の現代が交互に展開されます。
17歳の頃が敢えて、イチゴミルクだとするならば、
現在は大人になって何かを置いてきたビターな
日々なのかもしれません。でも、そんなビターな日々でも
苦みしかない訳ではなく、甘く、キラキラした日々が
あっての苦みなんだと。
大人になる事は寂しいけれど、甘いだけ -
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Posted by ブクログ
ハッピーエンドじゃなかったー。
有海と春川の逃避行は長くは続かなかった。
高校生である二人が逃げ切れるわけもないのに、逃げて幸せになってくれればいいと、読みながらずっと考えてました。こんな結末しかなかったのかな、他に幸せになれる道があったんじゃないかな、と、切ない気持ちでいっぱいになった。
最後までずっと有海と春川は同じ家庭で育ったのかと思ってた。
読解力がないんかな。
有海のような家庭も、春川のような家庭も、現在にはよくあると思う。それを考えると、平凡な家庭は幸せなんだなと思う。
しかし、航兄が有海を見つけて、手をそっと握るとこは良かった。あと、テトラポットに降りた有海を見た航兄が慌て -
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