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Posted by ブクログ
高校3年生の佐倉有海(さくら・うみ)の携帯の留守番電話に、「はるかわまひろ」という男の子からのメッセージが届けられます。男の子は、サンタクロースに当てて、「おかあさん」をうちに届けてほしいという願い事を送っていました。不審に思った従兄の佐倉航佑(さくら・こうすけ)は、メッセージの発信先をたどろうとしますが、男の子のの電話番号は現在使われていないとのこと。
そんなある日、有海は航佑と同級生で、留年したため2度目の高校3年生となっている春川真洋(はるかわ・まひろ)と出会います。過去にトラウマを抱えた有海と春川は、お互いの欠落部分に惹かれるようになります。
やがて有海は、携帯電話メッセージを送ってきた男の子が、過去の春川だということに気づきます。彼女は、幼い頃の記憶の中から自分の電話番号を思い起こし、電話をかけてみたところ、「中浦有海」という少女が出て、「サンタクロースの助手」を名乗る有海に、過去の彼女は、「おとうさん」を殺したいという願い事を告げます。そのことがきっかけで有海は、かつて電話からもたらされたサンタクロースの助手の言葉に従って、父親を殺害した記憶がよみがえります。
ところが、有海が春川と付き合っているのを目撃した日野ちゃんが、春川の喫煙を先生に告げ口したことから、2人の生活は一変しまいます。春川は担任の依田先生をナイフで切りつけ、逃走します。有海は、容疑者として警察に追われる身となった春川と一緒に逃げ出しますが、やがて2人の行方は警察に知られることになり、有海と春川の関係に終止符が打たれます。
切なさに思いっきり身を浸すというより、どちらかと言えば構成の上手さに感心させられました。冒頭のサンタクロースのふりをするホームレスのエピソードと、ラストの春川からの電話のエピソードが、上手いな、と思います。
Posted by ブクログ
なんだこの痛々しいほどの瑞々しさは。
作品全体まんべんなく、キラキラと生きている。
しかし浮かれたものではなく、ふらりと危うく、且つまさに“切ない”という感覚がピンと張りつめている。
バカで、刹那的で、一直線。
決して頭の良い生活とは言えないが、だからこそこんな恋愛してみたいと思えてしまう。
ファンタジー要素に何かしらの答えを出すのかと思ったがそれはそのままで、どことなく不完全燃焼だと思う方もいるかもしれないが(実際私も少しだけそう思った)最後は心震えること間違いない。
切ない、まさにこの言葉がぴったりだ。
壁井さんの書く文章や情景描写好きだなあ。他のも読もう。
最後に……案の定、春川の危うさがツボ。
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