壁井ユカコのレビュー一覧
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“ふわ、と嗅覚に触れる匂い。五階のアトリエに残されていた匂いと同じ―――。
キズナは目を見開いた。顔をあげることができないまま、呼吸すらとめて視界に入るものを凝視した。角のところがだいぶ傷ついたトランクと、さまざまな色の絵具でまだら模様に染まったくたびれたスニーカーがソファの前に立つ。トランクには国際線のタグがつけっぱなしになったまま。
眠たげなぼそっとした声が、さらさらとした心地よい小雨のように降ってきて、横たわったキズナの頬に染みこんだ。
「住む場所と、モデルを探してるんだけど」”
わー。
浅井さんいいとこ取り。
イラスト最高。
来る者拒まず去る者追わず。
そんなホテル・ウィリ -
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“どことなく放心したまま華之子は頷いた。
おかしなところがあるかしら?ううん、いつもと同じ朝のはず。パパは外資系の会社のエリートビジネスマンで、忙しくても家庭のこともちゃんと大事にしてて、男前でセンスもいい自慢のパパで……。
うん、間違ってない、よね?”
終わりの手前のお話たち。
1話目が結構楽しかった。
へれんかわいいよへれん。
うん。
あと、有生が答えを見つけ出すとこの表現になんか、こう、ぐっときた。
“やっと納得したんだね。それでいいんだよ、有生”
少し寂しそうに目を伏せる彼女の顔がガスの向こうに見えた気がした。それでも彼女は無理に突き放すようにそう言って、ばいばいと手を振っ -
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“「なっ何…?」
ずば
「………」
ぱらぱら
「雪」
…?
「…… は?」
「以上」
ぶぇっきし
スタスタ
「ちょっ… 待てっ」”
やべぇ、ここで吹いた。
浅井さんの“ぶぇっきし”で吹いた。
念願の鳥籠荘漫画単行本ー。
浅井さんが小説とはまた違った雰囲気の人になってる。
あと、キズナと浅井さん以外の人の話は特になかった。
だけど、それがまたいいところ。
あと、ラムさんが、なんというかイメージ通りでよかった。
絵が綺麗。素敵。
やばい気に入った。
…っていうか、ヘレン怖いよ。
“「できるだけ 警察のお世話には なりたくないわ…」
「ふっ… お前も 婦警さんとは 会いたくない だろ -
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