壁井ユカコのレビュー一覧
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ある女子中学生のグループを描いた短編5編。青春エンタメと書いていたことからラブコメ的な内容を予想していたが、実際は妙に生々しく、ダークな内容のものもいくつかあった。
自分も中学生の時に「自分がもし~になったら」という妄想をよくしていた。今作はそんな妄想が実現した世界を描いているが、今でこそ目が覚めたら自分の性別が変わっていることが非現実的に思えるが、思春期のころはすべてのことが初体験である意味非現実的に感じたように思う。非現実的な出来事を体験した方が印象が強いとも限らないし、日常的なことじゃ成長しないとも言い切れない。そんなことを考えさせられた。 -
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(1、2 巻共通。)
元々、1 冊なのを文庫化で分冊したので、ま、1 冊ものとして扱います。
中学校のエピソードから始まる高校バレーものって、ハイキューと同じような感じですね。(^^;
スーパーセッターとアタッカーのコンビってところも似ていますが、ま、バレー小説にするなら、そんなところでしょう。
もちろん、ハイキューとはずいぶんと違う話にはなっているので、それぞれに愉しめると思います。
本作では、視点人物が章ごとに違っており、それがとても有効に働いていると思います。
もちろん、主人公格のふたりのパートがメインになりますが、3 年生のパートのちょっと政治色はいっている話もいい感じだし、女子バレー -
Posted by ブクログ
(1、2 巻共通。)
元々、1 冊なのを文庫化で分冊したので、ま、1 冊ものとして扱います。
中学校のエピソードから始まる高校バレーものって、ハイキューと同じような感じですね。(^^;
スーパーセッターとアタッカーのコンビってところも似ていますが、ま、バレー小説にするなら、そんなところでしょう。
もちろん、ハイキューとはずいぶんと違う話にはなっているので、それぞれに愉しめると思います。
本作では、視点人物が章ごとに違っており、それがとても有効に働いていると思います。
もちろん、主人公格のふたりのパートがメインになりますが、3 年生のパートのちょっと政治色はいっている話もいい感じだし、女子バレー -
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ネタバレ夏の暑さがみせた、白く弾けて何も見えない夢。
とんだホラーだよ! 三浦のキャラクターが好み、とか思っていたら、超グロテスクでした。夏に読まなくてよかった。
なんてことない日常に潜むサスペンスかと思いきや、ファンタジー要素が入ってきて、そしてホラーです。でも着地点は日常の世界。本当は、世界のどこかにいるかもしれない、「人と違う」存在。三浦も恵も、挫折を抱えているところが魅力的で、どっちが本命なんだろうと、どきどきしながら読むこともできます。佐野先生の正体(まあ、確定はしていないけど)もどきどきします。読み出したら一気に読むしかない。この著者の作品は初めてだけど、すごくひっぱられました。
母 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一巻のみ。
霊感が強く幽霊が見える少女と不死人という不老不死の男の物語。
私の周りで
「一巻は凄い面白い」
と評判。
「二巻以降は?」
「あんま印象残ってない」とのこと。
宗教だったり惑星移住だったりでちょっと不思議な世界勘が結構雰囲気出てます。良いです。
中世っぽいけどスチームパンク的な。
黒髪でおとなしいという主人公のキーリがどうも没個性的に感じてあまり好きじゃなかったんですが、読み進めてく内に我が見えてきたり成長が垣間見れたりでダンダン好きになってました。
かわいくてたくましいです。
読みやすく読後感も良いんですが対決シーンがやや強引かつ早急な決着だったのであっけにとられた