【感想・ネタバレ】イチゴミルク ビターデイズのレビュー

あらすじ

現金3千万円と紫色のちっちゃな下着をトランクに詰めて、高校時代の親友・鞠子が部屋に転がり込んできた。「人を殺したの」と言って……。その日から、普通のOL千種の悪夢が始まる、と思いきや?! 腐れ縁の元カレ・都丸も巻き込んで、3人の過去に一体何があったのか。幼くも一途な恋、将来への期待と不安、そして奇妙な友情。17歳の過去と24歳の現在を交錯させながら描く、異色の青春ストーリー!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

さすがカーヴェイ、を再認識。タイトルのケバケバ感から敬遠していたが、予想外に爽やかでキレイにまとまっている。壁井独特の畳みかけるような?文体も健在で、キーリ以来のファンである自分にとっては嬉し懐かし!今作は異色、異色と言われているが、読んでみるとそうでもない気がする。たしかに主人公の年齢は高いほうだが、性格的にはいたっていつも通り。こんな感じが、いいのです。

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2012年12月08日

Posted by ブクログ

どうしようもない男性に魅かれてしまう女性が主人公なのですが、それがなんだかかわいらしくて、文章も読みやすいのでサクサク読めました。
壁井さんのは「キーリ」しか知らなかったので、現代ものはどんな感じなのかしらと興味があって手にとってみたのですけど、心理描写? とかがわかりやすくて、あっちいったりこっちいったりって迷ったりする様子に共感できました。

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2011年10月13日

Posted by ブクログ

24歳と17歳を交互に行き来しながら進んでいく、
甘いイチゴミルクの青春と現実のビターデイズ

24歳 千種いづみ、日々をそつなくこなすだけのOLになってしまった

17歳 美少女転校生の鞠子と誰にも秘密で親友になる


一途というよりもはや腐れ縁で別れても結局またヨリが戻る彼氏の都丸


17歳鞠子の「わたし、一度死んだの。」

24歳鞠子の「人を殺して、お金を盗んだの。」


鞠子の言葉が非日常を作り上げていく

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2013年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久々に壁井ユカコさんの本読んで
「あぁ、壁井さんの本だ」って思った。
読んでて鳥籠荘をちょくちょく思い出す感じの話の流れで、
調べてみたら3巻(だったはず)くらいでこの本出されてた。

今の私は17歳を越えたし、24歳はまだ来てないしで、
いろいろ「うーん」って感じ。
私の17歳はこんな感じのことなかったし。
でも『往復七分』はめちゃくちゃ予想できた笑

あと「避妊はしたんだろうな?」は千種らしいと思った。

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2013年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あらすじ

主人公の千種(ちぐさ)は東京に出てきた普通のOL。その家に、高校の同級生だった古池鞠子が3000万と一緒に飛び込んでくる。

「強盗殺人したの、匿って」 そう言って二人はなし崩しに一緒に暮らしだす。

千種とは付き合ったり別れたりの腐れ縁の都丸もときどき顔を出す。

千種は、けれども、高校3年のある季節のことを思い出していた。その時を境に、古池鞠子と千種は卒業まで口を利かなかった。なのに、なぜ今更なんだろう。

鞠子も都丸も子供のように奔放で、振り回されながら、千種は社会人として毎日働いていた。



みたいな感じです。

ふうむ。読みやすいです。テーマもわかりやすいし。

こないだ読んだ サマーサイダーより読みやすかったかな。

異色作? うん、異色作、かなぁ??

魅力的なキャラクターにぐいぐい読まされました。面白かったです。

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2012年08月25日

Posted by ブクログ

17歳の過去と24歳の現在を交錯させながら描く青春ストーリー。

現金3千万円と紫のちっちゃな下着をトランクへ詰めて高校時代の親友が「人を殺したの」といって部屋にやってきた。
そういう風に背表紙に書かれていたんですが、ミステリアスなものでなく青春の日々を描かれ、世界観に引き込まれいく。
一人称は24歳のOLで、その視点で描かれ、心の移り変わりや苦悩などの表現力素晴らしい。
最近、ラノベっぽい異能系などのものを多く読んでいただけに、こういうジャンルもいいなと再認識しました。

ただ、いい意味で裏切られたから個人的にはいいのだが、背表紙等を読んで買った方はイメージと違うものに不満を持つかも…。

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2012年03月04日

Posted by ブクログ

東京でOLとして働く主人公の千種と、不穏な言葉と共に大金を持って彼女のもとに転がり込んできた高校時代の親友の鞠子の二人の現在と過去の話。千種は昔の鞠子と変わっていないと言っているのに、どこか軽薄な印象を受ける現在と、妖しげな魅力を放つ現在の対比が面白かったです。鞠子は一緒にいると絶対疲れるだろうけど妙に憎めないです。青春の輝きとほろ苦さを感じた頃に戻れなくても明るさが伝わってくるラストが好きです。

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2011年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

流されやすく押しに弱い性格をしているOLの、24歳の東京の生活と、17歳の地元で高校生代を交互に描いているお話。

高校時代から付き合っては別れてを繰り返す浮気癖持ちな都丸と、魔性の魅力を持ってつまらない日常を破壊する鞠子が彼女を翻弄する。

都丸がお金を無心しにきたり、鞠子が突然押しかけてきて居候を始めて虚言癖で主人公の生活をかき乱す。しかし、その波乱は小説の主人公らしくない主人公の平穏で退屈でただ過ぎ去っていくだけの庶務課OL生活にほんのささやかな華を添えることになり、彼女はうんざりした顔をしつつも満更でもない様子。

中盤でもうひと盛り上がりあればよかったのかもしれないけれど、さくっとまとまっていて面白かった。アンニュイな雰囲気で、でも、高校生活の瑞々しく無敵だと思っていたあの頃を懐古するような感じで割と楽しく没入できた。

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2022年11月20日

Posted by 読むコレ

07年にメディアワークスから刊行された作品に加筆、
修正した文庫化作品。基本的にライトノベルや
ジュブナイル作品が多い壁井さんですが、今作は
(本人的には)異例の大人向けな青春小説かつ、
恋愛小説です。
主人公の「千種」の17歳の女子高校生時代の過去と、
その7年後の24歳、OL生活の現代が交互に展開されます。

17歳の頃が敢えて、イチゴミルクだとするならば、
現在は大人になって何かを置いてきたビターな
日々なのかもしれません。でも、そんなビターな日々でも
苦みしかない訳ではなく、甘く、キラキラした日々が
あっての苦みなんだと。
大人になる事は寂しいけれど、甘いだけのコーティングされた
日常では味わう事の出来ない良さってのもあるんです。
なかったら...それはシンドすぎるよね。

高校時代に親友と呼べた時期のあった「鞠子」が7年振りに
いきなり3千万の現金を持って現れてから、「千種」の生活は
少しづつ変わってくると共に、当時の甘いイチゴミルクな
味は自分の舌に合わなくなっている事に気付く。
そんな女性による青春小説。自分のようなオッサンには
どこまでリアリティがあるのか、想像でしかないんですが
きっと...共感する女性が多いのかな? と思われる
郷愁と甘酸っぱさがキュンとさせる...(妄想)
良作なんでないでしょうか??

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2013年03月28日

Posted by ブクログ

やっぱり壁井さんの本はいいなあ。
別にメッセージ性が強い訳でもない普通の小説でもなんか共感できるというか。

べつに千種のようなギャルでもないし鞠子みたいにハチャメチャな人でもないんだけど。
でも千種が都丸とか鞠子に惹かれるのがわかる。
京本さんを選ぶ方が正しいのは明白なのにそれができない千種は苦労するだろうなあ。

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2013年01月27日

Posted by ブクログ

普通のOL千種と、ある日突然3千万を持って押しかけてきた高校時代の親友鞠子の話。

イチゴミルクって高校生ーってイメージ。実際そんなに飲んだことないけど。

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2012年08月06日

Posted by ブクログ

なんだか、あまったるそうなタイトルなんだけど、別に中身は甘くはない。
てか、しょっぱい、苦い。
「ビター」というところが、かろうじて合っているかなぁ。

いーかげんな「元彼」と美人だがいーかげんな親友に振り回される話。
最後らへんはさんざん。

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2011年11月28日

Posted by ブクログ

ハードカバーで出て読んでみたいなぁと思ってたやつが文庫化ってことで購入。
壁井さん作にしては設定的に難しいところもなくするっと読める系のお話。
ただ、好みは分かれると思う。

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2011年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

突然部屋に転がり込んできた地元の同級生が言った。人殺してきたの。思いもよらない闖入者のせいで普通のOLだった千種の生活は激変する……日常→非日常→日常という作品。鞠子ちゃんが終始フェアリーなイメージでした。

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2011年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

07年にメディアワークスから刊行された作品に
加筆、修正した文庫化作品。基本的にライトノベルや
ジュブナイル作品が多い壁井さんですが、今作は
(本人的には)異例の大人向けな青春小説かつ、
恋愛小説です。
主人公の「千種」の17歳の女子高校生時代の過去と、
その7年後の24歳、OL生活の現代が交互に展開されます。

17歳の頃が敢えて、イチゴミルクだとするならば、現在は
大人になって何かを置いてきたビターな日々なのかも
しれません。でも、そんなビターな日々でも苦みしかない
訳ではなく、甘く、キラキラした日々があっての苦みなんだと。
大人になる事は寂しいけれど、甘いだけのコーティングされた
日常では味わう事の出来ない良さってのもあるんです。
なかったら...それはシンドすぎるよね。

高校時代に親友と呼べた時期のあった「鞠子」が7年振りに
いきなり3千万の現金を持って現れてから、「千種」の生活は
少しづつ変わってくると共に、当時の甘いイチゴミルクな
味は自分の舌に合わなくなっている事に気付く。
そんな女性による青春小説。自分のようなオッサンには
どこまでリアリティがあるのか、想像でしかないんですが
きっと...共感する女性が多いのかな? と思われる
郷愁と甘酸っぱさがキュンとさせる...(妄想)
良作なんでないでしょうか??

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2011年05月30日

Posted by ブクログ

あー、なんか、こう、普通の大人になっちゃった感がよくわかる。しかし、周囲の人たちのダメダメ感、好きだけど、ダメだろう・・・でも、別に普通の幸せを求めてはないからいいのかな。私は、年とって、普通は普通で楽しいよなと思えるようになったけどな。

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2011年09月12日

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