歌舞伎原作ということで、BLというよりも稔友の契りを結んだある意味純愛もの。
よくある時代物BLとは一線を画してます。
BLにリアリティを求めるのもあれですが、当時の社会背景を考えると、このふたりの結末にも納得がいきます。
とはいえ、せつないですけどねぇ……。
高月まつりさんの「君と緋色の恋を抱き」みたいなお話が好きな方には、おすすめですが、心中死ネタNGの方には激しく地雷。
最期の描写がわりと生々しいのと、攻の妹の気丈さが相俟って、なんともいえない涙を誘います。
二度読みする勇気がちょっとない。