【感想・ネタバレ】パレット文庫 紅蓮のくちづけのレビュー

あらすじ

初夏の浅草(あさくさ)観音、美貌(びぼう)の細川家小姓(ほそかわけこしよう)・印南数馬(いんなんかずま)は、凛(りん)とした若侍(わかざむらい)・大川友右衛門(おおかわともえもん)と出会った。瞬間、数馬は大川の強い眼差(まなざ)しに心を奪われ、大川は数馬に一目惚(ひとめぼ)れ。互いに求め合いながらも、ある事情が二人に幸せな恋を許さなかった。ある日、大川は武士を捨て細川家中間(ちゆうげん)となり数馬を見守ることを決意する。一方数馬は、父の仇(かたき)を討つまで恋はしないと誓いつつ大川への想いが募(つの)るばかりで…。やがて互いの恋情が極まったある夜、ついに二人は熱く結ばれた! 幸せ絶頂(ぜつちよう)の二人だったが、果(は)たすべき忠義(ちゆうぎ)と守るべき愛の狭間(はざま)に翻弄(ほんろう)されていき…!? 男たちの禁断の愛と宿命を描いたドラマティック・ラブ!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

歌舞伎原作ということで、BLというよりも稔友の契りを結んだある意味純愛もの。
よくある時代物BLとは一線を画してます。
BLにリアリティを求めるのもあれですが、当時の社会背景を考えると、このふたりの結末にも納得がいきます。
とはいえ、せつないですけどねぇ……。
高月まつりさんの「君と緋色の恋を抱き」みたいなお話が好きな方には、おすすめですが、心中死ネタNGの方には激しく地雷。

最期の描写がわりと生々しいのと、攻の妹の気丈さが相俟って、なんともいえない涙を誘います。
二度読みする勇気がちょっとない。

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2012年05月11日

Posted by ブクログ

若侍×小姓の生涯一度の恋。 
あの時代、実際にこういう思いをしたカップルは沢山いるのではないかと考えたりもするのですが、そこを割り切っていかねばならないのが武士の世界というものなんでしょうね…
憐れというよりは潔く美しい最期。
でもやっぱり残る一抹の淋しさを、おきくさんの気丈さが中和してくれました。
出来れば長編で、もっとガッツリ読みたかった。

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2012年02月20日

Posted by ブクログ

私が歌舞伎の演目に詳しい人であったなら、正直買わなかったかも・・・・。だって、私はBL本にこんな結末は期待しませんから!こういうラストに出会ったのは二度目です。一度目はめちゃめちゃ読後ヘコんだよなあ、と当時を思い出しました。深山さんの作品はどれも好きだったので新書版の今作も購入したのですが、これは原案ありきのBLなので仕方がないのですね。

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2010年09月29日

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