藤田和日郎のレビュー一覧
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ネタバレ・怪しいものが大量にぐちゃぐちゃに詰め込まれた物語だった。幽霊屋敷、地球外生命体、霊能力、芸術...。それなのにこのまとまりの良さよ。藤田先生さすがすぎる。
・坂巻泥努のキャラがほんとに魅力的。芸術を追求する超人的な信念と、やるせない過去に囚われてる人間臭さ。
・アクションシーンはどれも藤田先生の超絶画力ですごい迫力。これ週刊で描いてるの凄まじいなあ。黄ノ下少尉が居合するところ、最高にかっこよかった。
・からの、一転して最後は絵描き対決っていうところがグッときた。「芸術とはなにか?」っていうデカすぎる問いに面と向かって答える、熱い戦いだった...。
・最終巻、巻末の最後の1ページで少し泣いた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレやっぱり、催眠術で思い込まされていただけで、体も頭もアトカースのままだった。動物磁気の題材は時代的に外せないよね。そこもまあ良いけど、『フランケンシュタインの怪物』を読んでいるエルシィとメアリーが再会するシーンが、凄く良かった。
記憶を取り戻しても、メアリーと過ごした日々、経験は忘れることなく、エルシィのままで、お互いのためを思う二人にグッと来る。
メイドたちに別れを告げるシーンもいい。ジャージダと、エイダが協力してくれるのも嬉しい。エイダもいいキャラクターだな。基本的にいい人間が多いんだよなあ。
月のモチーフもこの辺で結構効果的に使われてた印象。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった! 同門対決はやっぱアツいし、靴紐を契機にエルシィが(恐らく)アトカースに戻るのも面白い。エイダとパーシーの三人で、なんとか食事会を切り抜けるシーンもコミカルで楽しい。
アトカースに戻っても、パーシーが言った言葉(チャンスを与えなきゃ)とかが消えてないのは希望だな。3巻でメアリーに対し、努力をしてないと一蹴するエイダも、今巻でそうしたくてもできなかった人もいるのだと、エルシィがエイダを諭すのも良かった。
エルシィを大事に思うのに、息子と親しくしているのを見ると、その素性が思い起こされて拒絶してしまうメアリーは、自省まで含めていいキャラクターだなあ。
靴紐や首、亡くなった娘がい -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻に続き、劇団四季のミュージカル観劇と交えた感想を。
下巻はバトルの迫力がすごい!生霊同士や、グレイとデオンのバトルは、普通の人間からすると見えないので、人間の頭上で行われていて、ハラハラしました。ミュージカルは生霊同士のバトルはないのですが、グレイとデオンがフライングしながら戦っているので、見応えはばっちりです笑
フローは最初、オドオドしていて弱い女性という感じ(それでも芯は強い)だったのに、グレイのおかげでやりたい仕事に就けてからは、グレイの存在もあって、色々言われてもめげない強い女性になっていくところが好きです。でもそれがまさかラストバトルにあんな形でつながるとは……展開の仕方がさすが