櫻田智也のレビュー一覧
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ネタバレ作者二作目ですが、とても面白かった。あとがきにも書いてたけど、イリ沢の人物像がより深掘りされてて、色々な側面が見えてきて愛着が持てるようになってきた。
以下、各章の感想
・蝉カエル:前半はゆっくり流れてて心霊パターンもあるのか?って思ってたら後半ミステリに振り戻された。色んな偶然が泣かせる話。
・コマチグモ:母娘の人間関係のモヤモヤがハッピーエンド?なので一安心。
・彼方の甲虫:いい人が死ぬのは少し心が重くなるな。
・ホタル計画:本書では一番好きな話。ミステリとしても読者をミスリードさせる仕掛け、若きイリ沢のラストでの返しや、細かい伏線もありで満足度。人間ドラマとしても好きな作品。
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Posted by ブクログ
エリ沢泉シリーズ、3巻。
まず最初に、読み方の注意!
とにかく目次どおりの並び順で読むこと!
時系列順に(何年も)経っており、1話目2話目の盛大なネタばらしがその後繰り広げられるので……!
わたしは短編集は好きそうなものから読んでしまうので、ものすごいショックを受ける羽目になりました。自業自得( ω-、)
昆虫探偵から、自然文化民俗全般にジャンルが広くなってきて、エリサワ探偵の心優しさもいっそう増している。
今巻は、著者が後書きでいわれているように、「事件が解決したあとの割り算の余り」が深く沁み渡ってくる佳品が多く、まさに今後のエリサワ探偵ものの在り方を堂々と示してくれている。
「自分が関 -
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ずっと気になっていたこのシリーズ。良いシリーズ作品に出会えた〜!虫が大好きで公園や山、虫がいるところに度々出現する主人公の魞沢泉。彼がいるところに殺人事件も度々発生する。どこか掴めない、不思議と憎めないキャラクターの彼が事件の真相を推理してしまうのだけど、とにかくこの魞沢泉が愛らしくて良い。見た目から30代半ばと描写されているけれど彼の言動から想像するのはもっと若く、ただの虫取り少年、という感じ。
特に「火事と標本」が好き。どのお話も人間の欲や傲慢さ、愛情が事件の裏側にあって心に沁みる物語でした。続編もまだ読めそうなので追っていくのが楽しみ。 -
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昆虫好きの青年が旅先で遭遇する事件の謎を解く、連作短編ミステリー。シリーズ1作目。
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吉森は定年退職後、ボランティアでドングリ公園の見回り隊員をしている。
ドングリ公園は街の憩いの場だが、かつて複数のホームレスが住みつき、強制退去させるのに難儀したことから結成されたのが見回り隊である。
通常2人で見回るのだが、相方の都合が急に悪くなったため今夜は吉森だけ。こんなときに限っておかしな人間に遭遇する。
まさにラブシーンを展開せんとしている中年男と若い女のカップル。声をかけると男が声を荒げてきたので低姿勢でお帰り願った。
ホッとしたのも束の間。今度は外灯近くでテ -
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山奥で顔を潰され歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。
事件報道後、生活安全課に一人の小学生が訪ねて来て
死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。
彼の父親は十年前に行方不明になり、失踪宣告を受けていた。
無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、
事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。
そんなあらすじに胸が躍り読み始めた一作。
だが言うほどどんでん返しでもなかったし、劇的でもない。
どこか淡々と真実が明かされていき事件が解決した、そんな印象。
出だしはインパクト大なのだが、その後が地味というか
尻すぼみ感が拭えない、読み終えた正直な感想はそんなところ。