櫻田智也のレビュー一覧

  • 蝉かえる

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    ネタバレ

    作者二作目ですが、とても面白かった。あとがきにも書いてたけど、イリ沢の人物像がより深掘りされてて、色々な側面が見えてきて愛着が持てるようになってきた。
    以下、各章の感想
    ・蝉カエル:前半はゆっくり流れてて心霊パターンもあるのか?って思ってたら後半ミステリに振り戻された。色んな偶然が泣かせる話。

    ・コマチグモ:母娘の人間関係のモヤモヤがハッピーエンド?なので一安心。

    ・彼方の甲虫:いい人が死ぬのは少し心が重くなるな。

    ・ホタル計画:本書では一番好きな話。ミステリとしても読者をミスリードさせる仕掛け、若きイリ沢のラストでの返しや、細かい伏線もありで満足度。人間ドラマとしても好きな作品。

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    2025年05月04日
  • 蝉かえる

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    2021年日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞。著者が手本としている亜愛一郎シリーズとは少し趣が異なりますが、謎が解きほぐされた後の清々しさは通じるところがあります。全5編を通じて魞沢というキャラクターが徐々に掘り下げられていくのも魅力です。災害ボランティアの青年が目にした少女の幽霊について語られる表題作は、至ってシンプルな謎の裏側に複雑な事情が隠されており、揺れ動く心情を捉えた描写が見事です。魞沢の立ち位置もまた絶妙で、2人の物語の引き立て役としても機能していると言えます。

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    2025年04月24日
  • 六色の蛹

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    エリ沢泉シリーズ、3巻。
    まず最初に、読み方の注意!
    とにかく目次どおりの並び順で読むこと!
    時系列順に(何年も)経っており、1話目2話目の盛大なネタばらしがその後繰り広げられるので……!
    わたしは短編集は好きそうなものから読んでしまうので、ものすごいショックを受ける羽目になりました。自業自得( ω-、)

    昆虫探偵から、自然文化民俗全般にジャンルが広くなってきて、エリサワ探偵の心優しさもいっそう増している。
    今巻は、著者が後書きでいわれているように、「事件が解決したあとの割り算の余り」が深く沁み渡ってくる佳品が多く、まさに今後のエリサワ探偵ものの在り方を堂々と示してくれている。

    「自分が関

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    2025年04月02日
  • 蝉かえる

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    読みやすい推理物だった。
    誰かの価値観を変えてしまうような壮大な物語とかではないが、日常に寄り添うようないい感じの推理物。
    また読みたい、続きが読みたい、というほどではなかった。

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    2025年03月21日
  • 六色の蛹

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    シリーズを重ねるごとに魞沢泉の人物像が見えてきて楽しい。
    謎解きをするうえでここまで心優しい謎解きをする主人公を見たのは初めて。
    謎が謎のままな事が穏便に平和になってるのに謎を解き明かすことによって傷つく人が出てくる。でも謎をそのままにしてしまうと被害者、被害者家族は苦しいまま。でも加害者も苦しいままなのかも。
    どっちの方がいいのかな。

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    2025年02月22日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    ずっと気になっていたこのシリーズ。良いシリーズ作品に出会えた〜!虫が大好きで公園や山、虫がいるところに度々出現する主人公の魞沢泉。彼がいるところに殺人事件も度々発生する。どこか掴めない、不思議と憎めないキャラクターの彼が事件の真相を推理してしまうのだけど、とにかくこの魞沢泉が愛らしくて良い。見た目から30代半ばと描写されているけれど彼の言動から想像するのはもっと若く、ただの虫取り少年、という感じ。
    特に「火事と標本」が好き。どのお話も人間の欲や傲慢さ、愛情が事件の裏側にあって心に沁みる物語でした。続編もまだ読めそうなので追っていくのが楽しみ。

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    2024年11月13日
  • 新世代ミステリ作家探訪~旋風編~

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    近年、活躍が目覚ましいミステリー作家10名へのインタビューをまとめた作品。

    私にとっては著作を読んだことがあったり、積んでいたりする作家さんが大半。そんな彼らの作家としてのバックボーンや創作に関することは、とても興味深く読めました。

    これらの面白く読めたのも、インタビュアーの若林踏さんが持つ話を引き出す力に依ると感じています。氏のきらりと光る分析力、古今の作品に対する理解力あってのクオリティ。

    このインタビュー集はシリーズ2作目とのことで、1作目も気になるところです。

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    2024年09月23日
  • 新世代ミステリ作家探訪~旋風編~

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    前作も読んだけど、やっぱり面白いなぁ。
    デビュー10年以内という条件がいいのかも。

    記憶が薄れたからかもだけど、前作のほうが読み応えがあったかなあ。作家さんも好きな人が多く。

    読者遍歴聞くと似通った感じになるならかなぁ。

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    2023年12月21日
  • サーチライトと誘蛾灯

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     昆虫好きの青年が旅先で遭遇する事件の謎を解く、連作短編ミステリー。シリーズ1作目。
              ◇
     吉森は定年退職後、ボランティアでドングリ公園の見回り隊員をしている。
     ドングリ公園は街の憩いの場だが、かつて複数のホームレスが住みつき、強制退去させるのに難儀したことから結成されたのが見回り隊である。

     通常2人で見回るのだが、相方の都合が急に悪くなったため今夜は吉森だけ。こんなときに限っておかしな人間に遭遇する。
     まさにラブシーンを展開せんとしている中年男と若い女のカップル。声をかけると男が声を荒げてきたので低姿勢でお帰り願った。

     ホッとしたのも束の間。今度は外灯近くでテ

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    2023年09月26日
  • 紙魚の手帖Vol.04

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    【ほんタメ】で、あかりんが紹介していたので気になって読んでみました。
    対談も面白く読めたけど、他の方々の掌編小説も色々読めて面白かった。

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    2023年03月19日
  • 紙魚の手帖Vol.04

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    毎回楽しい小説あり、インタビューあり、ジャンル別の書評ありと値段以上に実り多い読書タイムを提供してもらってます。今回も楽しく読めました。連載物も面白くなってきました。欲を言えば、連載物が二つともラノベっぽいというか、若い人を主人公にした軽めのものなので、それ以外の短編はもっと重厚なミステリーとか、ゴリゴリのSFが読みたい!その点、「まるで渡り鳥のように」は大満足でした。

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    2022年06月09日
  • 紙魚の手帖Vol.04

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    〇澤村伊智『特撮なんて見ない』第2回
    映画を作るにあたって1番の壁、資金をどうするか…
    もう終わり方がうまいんだよね…おかげで次が気になる。
    〇映画 流浪の月についての対談
    主演の2人と凪良ゆうさんの対談。演じるために私生活でも常に役柄や相手役について考えているらしい。
    私だったらその世界に呑み込まれてしまいそう…
    ○有栖川さん、綾辻行人さん、今村昌弘さんの座談会、面白かった。

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    2022年06月01日
  • 監獄舎の殺人 ミステリーズ!新人賞受賞作品集

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    東京創元社さんの「ミステリーズ!新人賞受賞作品集」。これが新人か、と思わずにはいられないほどハイレベル。
    表題作の「監獄舎の殺人」は前評判通りの完成度で、映画のようなラストシーンには“おお!”と快哉を上げた。
    個人的に好きなのは「かんがえるひとになりかけ」。こんな特異な状況のミステリは他にないよね。読み進めるのが楽しくて仕方がなかった。
    純粋に謎物語を楽しみたい人にはお薦めは一冊。

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    2020年02月20日
  • 失われた貌

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    ネタバレ

    面白かったが、それほどのどんでん返しではないような気がした。捜査していた殺人事件とは別の事件が関与していたり、他にも細かい伏線が最後の方で次々と回収されていたのは良かった。
    作品の印象としては大人も子供も関係なく皆よく怒るな〜という感じだった。

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    2026年03月15日
  • 失われた貌

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    2025年のランキング総なめ的な話題作。年内に読めてよかった。
    発売前の宣伝で面白そうと思ってたけど、読んでも実際面白かった。
    長さもちょうど良く、サクッと読めるが中身が詰まってるって感じでよかった。

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    2026年03月15日
  • 失われた貌

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    序盤から散りばめられたピースが、一つの結末に収束していく様がお見事。
    ただし読み始めは登場人物の名前や、人間関係、未解決の謎を頭に入れるのに苦労しました…。
    これは私がミステリーを読み慣れていないせいかも。
    前半を乗り越えれば、後半はだいぶ読みやすくなると思います。
    伏線回収の気持ちよさだけでなく、魅力的なキャラクターや心理的な深掘り(※なくはない)がもっとあればな〜と思ってしまったのは、欲張りすぎですかね?そんなものはいらない、ミステリーとして過不足なしのこの状態こそ完璧!と思う人もいると思うので、こればかりは好みの問題ですね…

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    2026年03月12日
  • 失われた貌

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    山奥で顔を潰され歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。
    事件報道後、生活安全課に一人の小学生が訪ねて来て
    死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。
    彼の父親は十年前に行方不明になり、失踪宣告を受けていた。
    無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、
    事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。

    そんなあらすじに胸が躍り読み始めた一作。
    だが言うほどどんでん返しでもなかったし、劇的でもない。
    どこか淡々と真実が明かされていき事件が解決した、そんな印象。
    出だしはインパクト大なのだが、その後が地味というか
    尻すぼみ感が拭えない、読み終えた正直な感想はそんなところ。

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    2026年03月14日
  • 失われた貌

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    悲しい結末ではあるけどそれで良いと思う。刑事は職務を全うし、そこに感情を持ち込んではいけない。ただ感情はもちろんあるから、そこでの葛藤が物語を生んでいく。

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    2026年03月09日
  • 失われた貌

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    ネタバレ

    時系列むずかったけど意外と予想できちゃった。
    けど出てくる人たちの人柄とか、掛け合い?とかがよかったす。

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    2026年03月08日
  • 失われた貌

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    初めての作家さん。帯で伊坂幸太郎、恩田陸、米澤穂信らが絶賛してるので期待して読みました。確かに本格派ミステリ、見事などんでん返し、伏線回収だと思った。それにしてもちょっと登場人物が多く複雑?複雑に絡み合う事件だから仕方ないか。何度か戻りながら読みました。刑事の正義、複数の警察署の共同捜査の歪み合い、生活課やNPOなど地域も含めた展開がより複雑で入り組んでくるけど、その分、最後の謎解きでの驚きもあるのかなと。伏せることによる幸せより正義を貫き幸せに辿り着ける方が本当の幸せ。かな。

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    2026年03月07日