【感想・ネタバレ】蝉かえるのレビュー

あらすじ

全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていた――。16年前、災害ボランティアの青年が目撃したのは、行方不明の少女の幽霊だったのか? エリ沢が意外な真相を語る「蝉かえる」。交差点での交通事故と団地で起きた負傷事件のつながりを解き明かす、第73回日本推理作家協会賞候補作「コマチグモ」など5編を収録。注目の若手実力派・ミステリーズ!新人賞作家が贈る、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞した、ミステリ連作短編集第2弾。/【目次】蝉かえる/コマチグモ/彼方の甲虫/ホタル計画/サブサハラの蠅/単行本版あとがき/文庫版あとがき/解説=法月綸太郎

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

いやー、これは好みの作品。
短編だけどホントどれも人間ドラマもあり一つもハズレなし。
さすが推協賞作品。

0
2026年01月10日

Posted by ブクログ

これは良かった!
胸を締め付けられるようなしっとりとした話が多い。
主人公がメインではない、でも主人公の人となりを知ることができる作品群
これは良かったな

0
2025年10月23日

Posted by ブクログ

主人公の主観の視点は書かれてないのにどこか温かさや人間らしさを感じて、落ち着いて読めます。
友達が少ないと言いながらも関係性が出来ていくのが楽しいです。

0
2025年04月07日

Posted by ブクログ

ミステリーを読んでいて作中で亡くなったキャラクターに対して可哀想という印象を受けるというのは中々ない感情だと思っていたが、本作ではどの短編を読んでいても感じた。ミステリーにおける被害者というのは一種の舞台装置となっていて、ことが起こった後には証拠品という役割に変わっている。そのため、人間性の部分についてあまり深堀がされないことが多いように感じている。しかし、今作では謎解きという部分も勿論あるのだが、それ以上に何故そうなったかというホワイに重点が置かれているため、亡くなったキャラクターの行動に深みが出てより魅力的なキャラクターとなっている。
この作品を通してミステリー好きではあるものの、人が死ぬ作品があまり好きではない理由がなんとなくわかってきた気がする。

0
2024年09月25日

Posted by ブクログ

事件の裏に潜む人間の業を、昆虫好きの魞沢というフィルターを通して見つめる物語。
魞沢の、人や虫に向ける眼差しの優しさが読み進めるほどに深く胸に染み渡る。

彼自身の過去と友情の軌跡が静かに重なり合う終盤の展開は鮮やかで、噛み締めるような味わいがありました。

0
2026年01月31日

Posted by ブクログ

面白かったです。昨年「失われた貌」を読み、気になる作家さんでしたので評判の良い本作を手にしてみました。個人的には「失われた貌」より面白かったです。5話の短編集で様々起きる出来事は全てが虫にまつわるお話でなかなかこういう感じのは読んだことがなく新鮮さもあり、勉強にもなりました。展開としては派手さはないが地味すぎるわけでもなく、魞沢くんのキャラクターの良さが引き立ついい塩梅の作りになっています。前作を読んでないので初めましての魞沢くんでしたが、読み進めていくうちに親近感も湧き、なんとなく可愛らしさもあり良いキャラクターだなと。とても読みやすかったですし、良い作品だと思いました。

0
2026年02月01日

Posted by ブクログ

どの話も真相が切なすぎる。
探偵役がほんわかりとした人柄の魞沢くんだから中和されてるけど、そうでなかったらとんでもないです。
と言っても後味が悪くない、むしろしみじみとした余韻を残してくれるのは櫻田さんの手腕なんでしょうね。

0
2026年01月09日

Posted by ブクログ

昆虫がテーマの短編集。
大賞作との事で。主人公が昆虫マニアの捉えどころのない男性。最初は主人公には思えなかった笑

この、エリ沢が昆虫を求めて遠征する先々で、事件に巻き込まれていく。エリ沢の独特の視点・切り口が読み終えた後に、中心人物たり得ると納得させてくれる。

少し仄暗かったり、少しほろりときたり。エンタメではないけれど、読後感の良い一冊。

0
2026年01月08日

Posted by ブクログ

昆虫好きの青年が、旅先で出会った不思議を解決する連作ミステリ。各章で虫をモチーフにした物語になっている。
魞沢くんの優しさが光る。
事件解決というより、気づきを与えるような謎ときがいい。

0
2025年12月13日

Posted by ブクログ

一風変わったミステリーなのか?推理小説とは違うタイプのヒント少なき一方的解決に近いのだが、ストーリーが面白くて通勤通学にはちょうど良い長さの短編集。この作家さんの他の本も読んでみたい。

0
2025年12月09日

Posted by ブクログ

このシリーズはとても面白い。
虫×ミステリ×ハートフルの要素が適度に混じり合う、なかなか類を見ない素晴らしい作品だと思う。
最後の国境なき医師団で起こった出来事については、実際に現地で起こり得るのだろう。
彼らのことを思うと涙が零れる。

0
2025年11月28日

Posted by ブクログ

本格ミステリ大賞受賞作としてタイトルに覚えがあり、シリーズ2作目だと知りつつも、今作から読んでみた。
切ないストーリーが多かった。
この3つが良かった。
・彼方の甲虫
・ホタル計画
・サブサハラの蝿

解説を読むと、前作の連作短編集と今作はそれぞれの短編が呼応する関係になっているらしい。
次は前作を読む!

0
2025年09月06日

Posted by ブクログ

とぼけているようで、するどくて、とても優しい主人公。
この作品の5つの事件は、どれも主人公の優しさと人間の美しさを感じられるものだった。
読み終わって、読めて良かったと思える作品だった。
ミステリーが好きな方には、ぜひ一読して欲しい作品です。
個人的には、「彼方の甲虫」が好きな話でした。

0
2025年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作「蝉かえる」は登場人物の不器用な感じが愛おしく、トリックもなるほどそうきたかと思えておもしろかった。書き下ろし「彼方の甲虫」の、前作から地続きであるというシリーズ感も好き。「ホタル計画」はさすがに煮え切らない感じもあったが、「コマチグモ」の主人公が背景に徹して他の人が解決するくだりは味変のようでよかった。他、解説の「友人」にまつわるくだりもおもしろかった。

0
2025年08月02日

Posted by ブクログ

サーチライトと誘蛾灯に続く、昆虫好きのえり沢泉が謎を解いていく短編集
読み口が軽く読みやすく、謎も結論はなんとなくわかってしまって、その部分の驚きはないんだけど、彼の人との交流や会話が心に残る。
お休みの朝に穏やかな気分で読めてよかった本。

さいごの「サブサハラの蝿」のなかの一節が、自殺をしてはダメな理由として、するっと心に入った。
押し付けがましくなく、命の大切さとかではなく。

お休みだし、3冊目も買ってくる予定。

0
2025年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作者二作目ですが、とても面白かった。あとがきにも書いてたけど、イリ沢の人物像がより深掘りされてて、色々な側面が見えてきて愛着が持てるようになってきた。
以下、各章の感想
・蝉カエル:前半はゆっくり流れてて心霊パターンもあるのか?って思ってたら後半ミステリに振り戻された。色んな偶然が泣かせる話。

コマチグモ:母娘の人間関係のモヤモヤがハッピーエンド?なので一安心。

・彼方の甲虫:いい人が死ぬのは少し心が重くなるな。

・ホタル計画:本書では一番好きな話。ミステリとしても読者をミスリードさせる仕掛け、若きイリ沢のラストでの返しや、細かい伏線もありで満足度。人間ドラマとしても好きな作品。

・サブサハラの蠅:何となく前半でオチは読めたけど、人間味溢れるいいキャラだったな。もう一度いってくれは泣ける。

0
2025年05月04日

Posted by ブクログ

2021年日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞。著者が手本としている亜愛一郎シリーズとは少し趣が異なりますが、謎が解きほぐされた後の清々しさは通じるところがあります。全5編を通じて魞沢というキャラクターが徐々に掘り下げられていくのも魅力です。災害ボランティアの青年が目にした少女の幽霊について語られる表題作は、至ってシンプルな謎の裏側に複雑な事情が隠されており、揺れ動く心情を捉えた描写が見事です。魞沢の立ち位置もまた絶妙で、2人の物語の引き立て役としても機能していると言えます。

0
2025年04月24日

Posted by ブクログ

読みやすい推理物だった。
誰かの価値観を変えてしまうような壮大な物語とかではないが、日常に寄り添うようないい感じの推理物。
また読みたい、続きが読みたい、というほどではなかった。

0
2025年03月21日

Posted by ブクログ

魞沢泉シリーズ2作目。あとがきで著者がいっていた通り、今作では魞沢泉くんの過去が見えたり、友人が登場したり、より泉くんのキャラクターが立体的に見えるような作品になっていました。「彼方の甲虫」は切ないお話だけどすごく心に残ったし、「サブサハラの蠅」で後日譚を読めて嬉しい。今回も昆虫をキーワードに、人間の悪意、友情、愛情、いろんなテーマが込められた味わい深い物語でした。

0
2025年03月18日

Posted by ブクログ

相変わらずな泉くんでほっこり。

ただ今回は、どの話しもどこか悲しく、ちょっとやるせない話しが多かったかな。前回の話しと繋がってるのは、嬉しかった。

0
2024年11月09日

Posted by ブクログ

虫は苦手ですが、楽しめました。
短編集で、どちらかというと感動系でした。
虫が関係してるお話だったのですが、うまく絡めていて面白かったです。

0
2024年10月16日

Posted by ブクログ

昆虫好きの青年が関わったいろんな事件を解決する短編集

短編で読みやすく、主人公の人柄とユーモアセンスが良い

事件の真相はどれも切なくそれに気付いても乱暴に解決しない主人公が魅力的

心優しい主人公と友達になりたい

0
2026年01月09日

Posted by ブクログ

作者あとがきに、主人公に人間味を与え事件の当事者に近い存在として描きたいというのが、今作の目標だったとある。その狙いは自分が読んだ限りでは達成していると思われた。
最初の表題作でこれはダメかなと思った。推理小説賞受賞作にありがちなややこしい設定とそこからの謎解き解説に終始するかのようなストーリー展開。マニアにはこれが凄いとなるのかもしれないが、人物描写が小説の楽しみと思っている人にはどうかなぁという感じだったが、この連作集を作成するにあたって書き下ろしたという後半3作はよかった。内向き思考になりがちなオタクが人の心や付き合いを感じながら事件の裏にあるものを追っていく。
でもこの作家の作品をまだ読むことはないだろう。蛍はともかく蝿はない。ほぼ全ての虫嫌いの自分には昆虫への興味はなく、なるべく近寄りたくない。そういう意味での星評価とならざるを得ない。

0
2025年12月26日

Posted by ブクログ

ちょっとだけ
怖いというか、スッと温度が下がるようなドラマ系の短編集。どれも虫が関係していて、虫って原始からいる生き物として、何か怖いような感覚を持つことが多いが、この作品への思いもそれに少し似たものを感じる。

0
2025年12月13日

Posted by ブクログ

ミステリーという枠と虫などの自然に纏わること
そして話は終わったの?
問題提起?主人公「エリ沢泉」が事件に関わるヒントを引き出す。

秋の紅葉を観ながらカフェで読むと
より没入しそう

0
2025年11月09日

Posted by ブクログ

昆虫好きの主人公が事件の謎を昆虫に絡めつつ解いていく短編集。
日常の謎系かなと思っていたが事件は結構重めの事件で読み応えあり、昆虫知識も学べた。
少し悲しげな余韻を残すラストも良し!
「ホタル計画」「サブサハラの蝿」が面白かった!

0
2025年08月01日

Posted by ブクログ

ずっと気になってた昆虫が絡むミステリー本。

読み始めたら、まさかのこっちはシリーズ的に
2作目の連作短編集だった!
失敗したな〜と思いつつもシリーズ1作目を
読まなくても楽しく読むことができました。

昆虫好きでのほほんとした性格の青年
魞沢泉は全国各地を旅しつつそこで起きる
事件を昆虫の知識を活用しながら解決していく。

この主人公ののんびりとしつつも時々鋭い観察力や
発言にはドキッとさせられました。
事件の中には悲しみがありつつもこの主人公によって、最後には希望を感じる終わり方がよかった。

個人的には、彼方の甲虫とサブサハラの蝿の
2つの話が心に残りました。
特にサブサハラの蝿で出てくる
アフリカ睡眠病という感染症の安全な治療薬は
現在でも研究中と知りました。
世界には未だに様々な感染症で
苦しむ人たちがいて、
少しでもその感染症に対抗できる治療方法が
見つかって欲しいなと感じました。

0
2025年07月30日

Posted by ブクログ

難しい名前 えりさわ せん が、主人公。
虫に関わる短編集。重くない本格的なミステリーで、怖くない程度のスリルを味わうことができた。

ストーリーは良いのだが、『ミステリーという勿れ』 の漫画主人公とキャラクターが被り残念でした。
(脳内で整くんを思い浮かべて読んでしまった)

0
2025年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ジワジワと来る泉くんの推理。ドキドキワクワクというより「なるほど、そういう考えもあるか」と納得させられてしまう。
泉が出てこないなーと思ったら最後に出てきたり、前作の登場人物が出てきたり、友人が続いて出てきたり。面白いけど、虫は苦手だー

0
2025年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昆虫オタクの青年・魞沢泉が遭遇する事件を描く短編シリーズの続編。
とある神社を訪れた魞沢は、16年前の災害ボランティアで少女の幽霊を見たという男性に出会う『蝉かえる』。
団地で発見された意識不明の女性と、交差点で起きた交通事故。居合わせた魞沢が繋がりを導き出す『コマチグモ』。
以前ある事件で出会った瀬野丸江のペンションに招待された魞沢が、旅行中のアサルという青年と親しくなる『彼方の甲虫』。
中学生の魞沢少年が親しくしていた元ライターの男性が行方不明となる『ホタル計画』。
海外で医師活動をしていた同級生と、魞沢が空港で再会する『サブサハラの蝿』。
5篇の中では『彼方の甲虫』が印象的だった。
「明日もまた日が昇りますようにと、日の出の方角に願うんです」
「たしかに願わなくても明日はやってくるでしょう。でも、明日がくることと、ぼくに明日があることは、同じではないのです」
合わなければよかったタイミングが合ってしまったが故に起きてしまった事件なのかと思うと悲しい。
次いで印象に残ったのは『ホタル計画』。魞沢の『ホタル計画』はこの後どうなったのか、蛇足なのだろうけれど知りたい。

0
2025年02月08日

「小説」ランキング