蝉かえる

蝉かえる

799円 (税込)

3pt

全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていた――。16年前、災害ボランティアの青年が目撃したのは、行方不明の少女の幽霊だったのか? エリ沢が意外な真相を語る「蝉かえる」。交差点での交通事故と団地で起きた負傷事件のつながりを解き明かす、第73回日本推理作家協会賞候補作「コマチグモ」など5編を収録。注目の若手実力派・ミステリーズ!新人賞作家が贈る、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞した、ミステリ連作短編集第2弾。/【目次】蝉かえる/コマチグモ/彼方の甲虫/ホタル計画/サブサハラの蠅/単行本版あとがき/文庫版あとがき/解説=法月綸太郎

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蝉かえる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ミステリーを読んでいて作中で亡くなったキャラクターに対して可哀想という印象を受けるというのは中々ない感情だと思っていたが、本作ではどの短編を読んでいても感じた。ミステリーにおける被害者というのは一種の舞台装置となっていて、ことが起こった後には証拠品という役割に変わっている。そのため、人間性の部分につ

    0
    2024年09月25日

    Posted by ブクログ

    主人公もテーマも深みが増している。

    『サーチライトと誘蛾灯』読後に、ほとんど上下巻のようにして続けて読んだ。
    もう、「昆虫好きな作家」でも、ましてや「作文好きな昆虫マニア」でもない。
    短編集『蝉かえる』には、もうシリーズとしての独特の雰囲気が備わっている。

    今回の五つの短編は、前短編集からの連作

    0
    2024年09月07日

    Posted by ブクログ

    ★5 圧倒的な「さりげなさ」に読み心地抜群! 昆虫をテーマにした連作ミステリー短編集 #蝉かえる

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 美しい短編集。文章とプロットが洗練されていて気品を感じるわー

    基盤にあるテーマが昆虫ということもあり、作品全体から素朴さと温もりが伝わってきますね。主役である昆虫

    0
    2024年07月13日

    Posted by ブクログ

    良かった。
    温泉に入って一息ついた感じに良かったー。

    主人公が、あまり表に出て来ないのも好き。

    短編小説で一気に読んじゃったけど、もうチョット時間をかけて読んだらよかったな、、、。

    0
    2024年04月20日

    Posted by ブクログ

    シリーズ② 今作も謎解き、物語ともに素晴らしかった。3話目で『今作のベストはこれか!?』と思ったら、5話目でさらに泣かされた。前作よりさらに魞沢の人物像に肉付けされており、あとがきを読んで納得。4話目で魞沢のルーツに触れていて、もっとこのシリーズを読みたくなった。昆虫の不思議ももっと知りたい。

    0
    2024年01月08日

    Posted by ブクログ

    すごく面白くて、あっという間に読んでしまった。
    何かで良いと見て気になっていた。
    当たりだった。

    ミステリーとか謎解きとかのカテゴリーらしいけど、探偵でも刑事でもないし、短編だし、私の感覚ではあまりそのジャンルの感じがしなかった。
    普通の人がとある出来事を受けてどう行動したのかをその人の代わりに説

    0
    2023年12月10日

    Posted by ブクログ

    「サーチライトと誘蛾灯」に続く、昆虫オタクの青年・魞沢泉が登場する短編集。

    前作も独特な雰囲気を持った面白い作品だったが、本作は前作にあった脱力するようなノリ突っ込みが適度に抑制され、全体的により洗練されたユーモアとペーソスを感じた。

    ■蝉かえる
    女人禁制やセミ供養。女性から渡された別刷りのエッ

    0
    2023年08月18日

    Posted by ブクログ

    昆虫は苦手で、しかも前作を読んでないのに手に取ってしまい、読み始めてから苦手分野ということがわかったのに、面白くてどんどん読みすすめ、最後は読み終わるのが惜しいくらいでした。前作も読みます!

    0
    2023年04月14日

    Posted by ブクログ

    『サーチライトと誘蛾灯』に引き続き読みました。
    読み終わってしまった悲しさが…

    切なく涙が零れ落ちるような、でもどこか暖かく言葉で表せない読後感でした。
    読むことができて本当によかったです。また魞沢くんに会えるのを楽しみにしています(紙魚の手帖買おうかな…)

    まだ読んでない方はぜひ『サーチライト

    0
    2023年03月30日

    Posted by ブクログ

    「小説の名探偵は、登場人物の怪しげな言動に手がかりを見いだす。しかし本書においてもっとも怪しいのは、探偵役の
    魞沢泉である。」(文庫版あとがき)って面白い。
    法月綸太郎の解説、ホワイダニットとホワットダニットの話、本書の読み解きにすごく参考になった。

    0
    2023年03月28日

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