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Posted by ブクログ
前作の「サーチライトと誘蛾灯」が良かったので楽しみにしていた第二弾。5篇の短編集。
いや~やっぱり面白かった。
魞沢 泉のキャラクターがいい。飄々としているけど、大好きな昆虫については饒舌。人見知りだけど、実は昆虫と同じように人にも好意的に興味がある。そして、まっすぐ。
どの話もラストは切ない。皆が切実で真剣だからこそ切ない。
どの話も大好きだったけれど、特に
「彼方の甲虫」での、明日が来ることと、僕に明日があることは、同じではない。という言葉が胸を打つ。そして、この話での友情が「サブサハラの蝿」に繋がってハッとさせられる。
「サブサハラの蝿」では I beg your pardon?(もう一度言ってもらえますか?)の意味が変わるのが切ない。
Posted by ブクログ
初めて読んだ先生の作品。虫好き青年の時に切なくも心温まる作品が詰まった短編集でした。
どれも捨てがたいですが、私はタイトルにもなっている蝉かえるが好きでした。
Posted by ブクログ
連作短編集の第2弾。
読みやすく面白い、凄惨な描写は無く気軽に読めるけど登場人物の心に寄り添ったミステリー。
探偵役のえりさわが飄々として掴みどころがない軽い感じかと思っていたらアツい気持ちがあるのも良い。
収録されてる5作全て良かったけど特にホタル計画が面白かった。