櫻田智也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレとてもおもしろかった。全く関係ないと思っていた別の事件や家庭でのささいなドアガードの件、絶対関係ないと思っていた血液型の違う遺体、とにかく全てがどんどんつながっていく!
捜査の過程で出てきた支援をする法人の女性や法律事務所の弁護士を紹介して問題を抱える第一発見者の家庭を見捨てないところまでも伏線回収を怠らないのがすごかった。
現実社会でも人脈というのはとても大事。人と人との繋がりで救われることがたくさんある。
オヌーと大哉君が親友になったいきさつにはうるっときた。
我が子を不幸にしたくなくて選んだ母の愛情はとてもよくわかる。
だけどこの作品が言いたいのは嘘に嘘を重ねて不幸な事件の連鎖を招くのではなく事件と向き合った先に光があるのだということなんだろうな… -
Posted by ブクログ
あれ、魞沢くんなかなか登場しないなぁ、と思っていたら、魞沢くんシリーズじゃなかった。勝手に思い込んでた。
でもこの日野刑事も、なかなかいいなぁ。相棒の入江ちゃんが好きかも。
顔を潰され、手首を切られ、歯を抜かれた死体。
顔がないのは入れ替わりと決まってる。とは思いつつも、何も考えずに読み進めてしまう私には、終盤まで真相は見えず。でも面白かったからいいの。
しかし、そんなにみんな不倫するかしら、とは思ったなぁ。不倫して、殺したり殺されたり、強請られたり、大変だなぁ。
占いのラッキーアイテムをアレンジしつつ取り入れちゃう、入江ちゃんと日野さんの奥さんの何気なさが好き。 -
Posted by ブクログ
読書系Youtubeで紹介された一冊。
思いもよらない展開、驚愕のラストは…と煽られて読んでみましたが、展開はなんとなくよめたし犯人もそうだろうなぁと思ったらそうでした。
ただびっくりしたりドキドキを過度に求めないのであれば内容的にはいい話です。
愛するひとが不幸にならないように、無理やり蓋をして汚いものから遠ざけても、そんなあやふやなものの上に成り立つ幸せなんて、何かにつまづいたら終わってしまう。人によりそうって、その人の知りたくないことまで一緒に知り、その人が世の中から拒絶され絶望に落ちた時にこそ、手を握ってあげられるどうかだと思う。
好きな人、家族でも、そこまでできるかな…
そういう人に巡り会えることが、幸せなことだと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半から中盤にかけては物語の起伏が少なく、少し長く感じてしまった。けれど、後半からの展開はすごく良かった。
特に印象的だったのは、日野と羽幌の関係性。警察学校時代、不正を許さずに同期を追い詰めた過去を持つ羽幌が、今回は隼斗とその母親を守るために「なんとか今回のことをなかったことにできないか」と日野にすがる。それに対して、日野自身もどれが正しいのか分かりえず、苦しみ悩み抜いた末に「不正を隠したまま暮らすのはダメだ」と答えを出す姿の対比が見応えあった。
隼斗の周りには寄り添ってくれる温かい人がたくさんいるから、ちゃんと罪を認めてやり直せば、きっとグレずに真っ直ぐ生きていってくれると思う。
羽幌との関係はもちろん、バーの店長など周りの人たちとのやり取りも良かったな。それはやっぱり、日野の人柄が良いからなんだと感じられた。