櫻田智也のレビュー一覧
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ネタバレシリーズ第3弾 6篇の短編集
昆虫好きの魞沢 泉。人間関係が下手でやや空気が読めないところがあるが、物事に対する深い考察力と記憶力、そして相手への優しさで、心に影を落とす人を癒し、真実の形を伝える。
特に「赤の追憶」がウルッときました。自分自身が母にとっての娘であり、娘たちにとっての母だからでしょうか。
そして後日譚の「緑の再会」にホッとし、魞沢さんの優しさを感じました。
「白が揺れた」と、その後日譚「黄色い山」を読み、タイトルである「六色の蛹」は、全て羽化できたのか、少し切なくなりました。
「蛹の中で幼虫はとけてもう一度自分をつくり直す。昆虫がしばしば転生の象徴として扱われるのも -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!!し、よかったんだけど一つだけ気になるのは、どんでん返し感はなかったかなぁという印象。一つすごーく気になっているところは、白川清と八木辰夫の名前を聞いた時に最初電話で聞いたからシラカワキヨシ、ヤギタツオとカタカナで書かれていて、それを日野はメモに漢字で書き直すんだけど...え?漢字なんでわかるの?って。小沼憲の時は漢字を書いてもらってそのメモを見るシーンがあるのにどうしてわかったんだろう...!?ってなった...なんか見落としてるかな私...でも資料の裏紙に漢字で名前を書いてたけど、わざわざ書いたってことはやっぱりどこにも書かれてなかったわけで。だからスラスラ漢字で書き始めたからお
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Posted by ブクログ
大好きな米澤穂信さんが帯で推薦文を書いていたので、手に取ってみた。
日野刑事と部下の入江、同期の羽幌、バーのマスターなど、さまざまな関係者との会話がとにかく洒脱で、かっこよくて痺れる。
推理と捜査が錯綜しながら、事件がどんどん前へ進展していく展開も、まるでリアルタイムで警察捜査と私立探偵の動きを観察しているかのようで、ワクワクした。
結末は、案外「真相とはそんなものか」という印象もあったが、突飛すぎず渋みとリアリティがあり、個人的には好みだった。
連続ドラマにも向いていそう。
良質な「アセロラ紅茶」(飲んだことはないけれど)を味わっているような、優雅で美しい小説だった。