櫻田智也のレビュー一覧

  • 六色の蛹

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    さすらいの昆虫オタク魞沢泉。天然ぶりは装ってるのかどうなのかは不明ながら、いいモン持ってる。思いのほか世に通じていて、所作につられて侮れない。出会う人びとの悲哀を慮りつつも、最後には鋭くもあけすけに推理を披露し、そのお見事な探偵ぶりに胸がすく。銃撃事件はちょっと込み入ってて白から黄へのつながりに惑ったけど、赤と緑は伏線回収に安堵と喜びがこみ上げる。「え~、翠里さん救われなかったの」と悲しませといて…。娘の真名め、言葉足らずもなにもそれ絶対に作戦でしょ(もちろん作者の意図ですから)。タイトルは再会だもんね。

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    2025年08月01日
  • 六色の蛹

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    虫好きの魞沢泉。虫に絡んで出かけた先でトラブルに巻き込まれる。
    虫の知識も興味深いし、何より優しさに溢れている。巻き込まれる事件は、猟銃で殺されたりと日常の謎では無いが裏にあるストーリーを感じ取り推理していくスタイルは分かりやすく、文章も読みやすい。
    今回は推理に虫が重要な役割を示した話は少ないが、それでも様々な虫知識があり、それも面白い。
    あとがきで書かれているように色縛りも良かった。

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    2025年07月22日
  • 六色の蛹

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    ネタバレ

    文体がえらく読みやすく、ミステリの肝であるトリックにつながる違和感もわかりやすく示されており、とにかく自然に楽しめた。あとがきにもあったとおり、タイトルの色縛りはいまいちハマっていなかったとは思うが、欠点はそれぐらいしか見当たらない。シリーズ三作目だったようなので前二作も急いで読みたい。お気に入りの登場人物は「白」「緑」の串呂さん。

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    2025年07月12日
  • 六色の蛹

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    フッ軽で昆虫が大好きな青年エリ沢が行く先々事件と謎が生まれる。 自分が気づかなければ出会った人々を不幸にしたり傷つけたりしなかったのではないかと時悩み涙を流しつつも、人の痛みに寄り添いながら鋭い洞察力で真実を解き明かす。 赤い追憶で虫の名前に似た花に釣られた主人公が面白かったし、実際に花屋で名前だけ見たら自分も驚いて店に入っちゃうよなーと思った。

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    2025年05月24日
  • 新世代ミステリ作家探訪~旋風編~

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    めっちゃ面白かった。朝倉秋成がキャラ萌えに興味ないのは察してたけれど、ショーハショーテンのガラスの靴が割れたはすごい良いキャラなので、何か転換があったのかな? 今村昌弘がミステリ通ってないのは意外かも。白井智之は想像と違う感じの人。

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    2025年04月29日
  • 蝉かえる

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    主人公の主観の視点は書かれてないのにどこか温かさや人間らしさを感じて、落ち着いて読めます。
    友達が少ないと言いながらも関係性が出来ていくのが楽しいです。

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    2025年04月07日
  • 六色の蛹

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    やっぱりこのシリーズ好きだなぁ。犯人だと推測していてもその人の心情を想像してあげられる、心優しい魞沢くんだからこそ、出会う人たちも普段は人に話さないようなことまで喋ってしまうんだろうな。優しいがゆえに、自分のしたことで人に不幸を呼び寄せてしまってるのでは、と涙がでるほど悩んでしまう彼をこの先もずっと見ていきたいと思う。今作の中では特に「白が揺れた」が好きで、その後の編で登場人物たちのそれからが見られたのも嬉しかった。

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    2025年04月06日
  • 六色の蛹

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    ネタバレ

    シリーズ第3弾 6篇の短編集

    昆虫好きの魞沢 泉。人間関係が下手でやや空気が読めないところがあるが、物事に対する深い考察力と記憶力、そして相手への優しさで、心に影を落とす人を癒し、真実の形を伝える。
    特に「赤の追憶」がウルッときました。自分自身が母にとっての娘であり、娘たちにとっての母だからでしょうか。
    そして後日譚の「緑の再会」にホッとし、魞沢さんの優しさを感じました。

    「白が揺れた」と、その後日譚「黄色い山」を読み、タイトルである「六色の蛹」は、全て羽化できたのか、少し切なくなりました。



    「蛹の中で幼虫はとけてもう一度自分をつくり直す。昆虫がしばしば転生の象徴として扱われるのも

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    2025年04月06日
  • 紙魚の手帖Vol.07

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    22/10/15 ルナティック・レトリーバー
    パイプの形状がよくわからないが、ストーリーは面白かった
    選評も面白い
    22/10/18〜20 ファインダー越しの、
    これからこの2人はどうなるのかな

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    2022年11月18日
  • 紙魚の手帖Vol.04

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    22/4/12 コラム
    22/6/30 流浪の月特集
    本編を聴き終えたのでやっと。救いの短編だった
    22/6/30 ハンブルパピー
    23/6/15 神の光 vol.11と対?

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    2022年11月18日
  • 失われた貌

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    様々な事件が発生していく中で、どの事件がお話の主軸になるのか、また犯人および被害者も早々に判明した中で、何が謎なのかどう繋がっているのか最後まで分かりませんでした。

    気に留めてなかった事件や登場人物の言葉が、読み進めるとともに折り重なって1つにまとまる流れは気持ちよかったです。

    主人公の日野の人間くささも魅力的でした。

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    2026年04月26日
  • 失われた貌

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    山中で顔を潰され歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見されるところから物語ははじまる
    「その死体はお父さんかも?」という小学生が訪ねてくるが、彼の父親は十年前に行方不明となり、失踪宣告を受けていた

    死体の顔が潰され歯を抜かれているのだから何となく展開は想定できたが、その裏にある人間ドラマが良かった!
    最初の警察学校での出来事がこうくるか…と拍手!
    最後はほろり…とさせられた

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    2026年04月24日
  • 失われた貌

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    細かくは、☆3.2

    面白い感じで始まったけど、
    どこらへんからか、ややこしくなってきて、

    途中で、登場人物が増えてきたあたりから、
    あんまり、どうでもよくなってきた感じがしたけど、

    最後は、うまくまとまって、まぁまぁヨカッタです。

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    2026年04月24日
  • 失われた貌

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    ネタバレ

    はい。これまたミステリーで私がなにか言おうものならネタバレになってしまう気がするので、あまり深くは語らないようにしたい。
    刑事がとある異質な事件に挑むというオーソドックスなミステリーだとは思うんだけど、最近の華やかな探偵ものとは打って変わっていぶし銀な刑事もの独特の渋さみたいなものが感じられてこういうのもやっぱりいいですね。

    泥臭くも地道な捜査をしていく過程で、様々な繋がりや過去の出来事が結びつき、少しずつ真相に近づいていくのがこれまた地味ながらもゾワゾワと身が震えるようなワクワク感があった。こういう感覚を覚えるのは初めてかもしれない。
    瞬間最高到達点がすごく高いわけじゃないけど、高水準のま

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    2026年04月23日
  • 失われた貌

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    ミステリー要素としての真相部分には驚かされたが、どうしても没入感が得られなかったのは文体であったり、キャラ設定がおそらく自分の好みではないことが要因かもしれない。
    家族が一つのテーマになっていたが、主人公とその家族についての掘り下げが不十分だったのも気になった。

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    2026年04月23日
  • 失われた貌

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    ネタバレ

    私はとても読みやすく好きなお話だった。
    きっと軽い気持ちで始めた不倫からどんどん悪い方へ転がっていって、犯人男の心の弱さにイライラしてしまった。でも、主人公の奥さんが可愛い。捜査課長のキャラがいい。日常的に敬語なのに気に入らない相手の話をするとき口がちょっと悪くなった所は私の性癖に刺さった。犯人の子供もその友達も友達思い、家族思いのいい子たちで可愛いし、主人公と、同期の生安課長のやりとりや、主人公の相棒の、先輩に臆せずゴリゴリ攻めていくとこが好き。主人公とその周りがとても魅力的に思った。

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    2026年04月20日
  • 失われた貌

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    読みやすかったんですが、読み終わった後、これってCSの2時間のサスペンスものの台本みたいと思った
    うまく纏まり過ぎてるんですよ
    だったらもうちょっと魅力的なポアロみたいな主人公とかレックスみたいな警察犬とか出てきてもいいかなと思った

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    2026年04月19日
  • 失われた貌

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    ネタバレ

    子供を犯罪者の子供にしたくない、という切実な思いがこの結末を招いたということが、あまりにも皮肉で哀しい。羽幌も日野も、当事者に事件を突きつけることしかできない。そのあとのことに責任を負うことはできず、信じることしかできないという現実の冷たさや無力感が印象的。帯にあるどんでん返しの鮮やかさに驚くよりも、登場人物それぞれの思いが想像された。

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    2026年04月19日
  • 失われた貌

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    ネタバレ

    2013年『サーチライトと誘蛾灯』でデビュー。
    寡作ながらもデビュー作から継続して主人公に据える魞沢シリーズでじわじわと実力を示してきた櫻田さん。
    ここへ来てこのミス、文春、ミステリが読みたい!の3冠達成の大飛躍。

    ランキング発表前から面白いとのレビューが飛び交っていたし、丁度その頃満を持してデビュー作を読んでいたこともあり、自分の意識的に2025年今年の作家的ポジションに。

    読んでみて、「ん、意外と地味だな」。
    2024年は『地雷グリコ』が圧倒的だったからね。
    あれに比べると、どうしてもそういう感想になってしまう。

    このミス1位を遡っても『可燃物』、『爆弾』、『黒牢城』と際立つ特徴を持

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    2026年04月19日
  • 失われた貌

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    序盤は正直面白くなくて、読むのやめようかなと思ったけれど、堪えて読み進めていったら、後半からは面白くなった!
    ロジカルにどんどんピースが繋がっていく様は圧巻だった。なんだかゲームのテトリスを思い出した。最後に全部ピースが繋がってクリアみたいな。

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    2026年04月18日