櫻田智也のレビュー一覧

  • 六色の蛹

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    虫に誘われふらっと訪れる先で、人見知りでいてなお必ず人と関わり、人の内を意に反してでも暴いてしまう。
    ミステリーを読んでいるのにとても心が温かくなる、そんな物語ばかりです。
    櫻田さんの作品はどれも大好きで、もったいなくて「終わらないで」と思いながら、少しずつ読みました。
    長編のドラマを見終わったときのような、ずっしりくるものが残ります。ほんとうにお薦めしたいです。
    鮮やかな想像力と心に余裕のある方、ぜひ読んで下さい。

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    2025年09月29日
  • 六色の蛹

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    さすらいの昆虫オタク魞沢泉。天然ぶりは装ってるのかどうなのかは不明ながら、いいモン持ってる。思いのほか世に通じていて、所作につられて侮れない。出会う人びとの悲哀を慮りつつも、最後には鋭くもあけすけに推理を披露し、そのお見事な探偵ぶりに胸がすく。銃撃事件はちょっと込み入ってて白から黄へのつながりに惑ったけど、赤と緑は伏線回収に安堵と喜びがこみ上げる。「え~、翠里さん救われなかったの」と悲しませといて…。娘の真名め、言葉足らずもなにもそれ絶対に作戦でしょ(もちろん作者の意図ですから)。タイトルは再会だもんね。

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    2025年08月01日
  • 六色の蛹

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    虫好きの魞沢泉。虫に絡んで出かけた先でトラブルに巻き込まれる。
    虫の知識も興味深いし、何より優しさに溢れている。巻き込まれる事件は、猟銃で殺されたりと日常の謎では無いが裏にあるストーリーを感じ取り推理していくスタイルは分かりやすく、文章も読みやすい。
    今回は推理に虫が重要な役割を示した話は少ないが、それでも様々な虫知識があり、それも面白い。
    あとがきで書かれているように色縛りも良かった。

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    2025年07月22日
  • 六色の蛹

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    ネタバレ

    文体がえらく読みやすく、ミステリの肝であるトリックにつながる違和感もわかりやすく示されており、とにかく自然に楽しめた。あとがきにもあったとおり、タイトルの色縛りはいまいちハマっていなかったとは思うが、欠点はそれぐらいしか見当たらない。シリーズ三作目だったようなので前二作も急いで読みたい。お気に入りの登場人物は「白」「緑」の串呂さん。

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    2025年07月12日
  • 六色の蛹

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    フッ軽で昆虫が大好きな青年エリ沢が行く先々事件と謎が生まれる。 自分が気づかなければ出会った人々を不幸にしたり傷つけたりしなかったのではないかと時悩み涙を流しつつも、人の痛みに寄り添いながら鋭い洞察力で真実を解き明かす。 赤い追憶で虫の名前に似た花に釣られた主人公が面白かったし、実際に花屋で名前だけ見たら自分も驚いて店に入っちゃうよなーと思った。

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    2025年05月24日
  • 新世代ミステリ作家探訪~旋風編~

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    めっちゃ面白かった。朝倉秋成がキャラ萌えに興味ないのは察してたけれど、ショーハショーテンのガラスの靴が割れたはすごい良いキャラなので、何か転換があったのかな? 今村昌弘がミステリ通ってないのは意外かも。白井智之は想像と違う感じの人。

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    2025年04月29日
  • 蝉かえる

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    主人公の主観の視点は書かれてないのにどこか温かさや人間らしさを感じて、落ち着いて読めます。
    友達が少ないと言いながらも関係性が出来ていくのが楽しいです。

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    2025年04月07日
  • 六色の蛹

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    やっぱりこのシリーズ好きだなぁ。犯人だと推測していてもその人の心情を想像してあげられる、心優しい魞沢くんだからこそ、出会う人たちも普段は人に話さないようなことまで喋ってしまうんだろうな。優しいがゆえに、自分のしたことで人に不幸を呼び寄せてしまってるのでは、と涙がでるほど悩んでしまう彼をこの先もずっと見ていきたいと思う。今作の中では特に「白が揺れた」が好きで、その後の編で登場人物たちのそれからが見られたのも嬉しかった。

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    2025年04月06日
  • 六色の蛹

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    ネタバレ

    シリーズ第3弾 6篇の短編集

    昆虫好きの魞沢 泉。人間関係が下手でやや空気が読めないところがあるが、物事に対する深い考察力と記憶力、そして相手への優しさで、心に影を落とす人を癒し、真実の形を伝える。
    特に「赤の追憶」がウルッときました。自分自身が母にとっての娘であり、娘たちにとっての母だからでしょうか。
    そして後日譚の「緑の再会」にホッとし、魞沢さんの優しさを感じました。

    「白が揺れた」と、その後日譚「黄色い山」を読み、タイトルである「六色の蛹」は、全て羽化できたのか、少し切なくなりました。



    「蛹の中で幼虫はとけてもう一度自分をつくり直す。昆虫がしばしば転生の象徴として扱われるのも

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    2025年04月06日
  • 六色の蛹

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    ネタバレ

    短編集なのかと思って読み始めた。
    けれど、とても心優しい青年とその出会う人々が年を経てもなお場を賑わせて(場を和ませ沈ませて)くれる、連作短編集でした。
    読者をも翻弄させながら、えりさわ青年は
    辿々しくも明るく聡明に謎を解決してくれてミステリーながらいつのまにか優しい気持ちを抱かせしんみり、泣きたくなるような気持ちにさせてくれました。

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    2025年02月25日
  • 紙魚の手帖Vol.07

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    22/10/15 ルナティック・レトリーバー
    パイプの形状がよくわからないが、ストーリーは面白かった
    選評も面白い
    22/10/18〜20 ファインダー越しの、
    これからこの2人はどうなるのかな

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    2022年11月18日
  • 紙魚の手帖Vol.04

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    22/4/12 コラム
    22/6/30 流浪の月特集
    本編を聴き終えたのでやっと。救いの短編だった
    22/6/30 ハンブルパピー
    23/6/15 神の光 vol.11と対?

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    2022年11月18日
  • 蝉かえる

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    えり沢泉シリーズの二作目になる連絡短編集。
    今作も泉の飄々とした語り口に心を持っていかれました。彼の謎解きは悲しさの中に誰かを救ってる様に思う。救われていて欲しい。
    「蝉かえる」「ホタル計画」が特に良かった。

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    2026年04月02日
  • 失われた貌

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    傍点が多くて、どれが伏線なのか、細かく読んでしまった。
    登場人物のキャラクター象も細かくて、シリーズ化するのかな、してほしいな、と少し思った。

    何を書いてもネタバレになりそうなので、これだけ。
    流産というのは、心に深い傷をつけるだろう。
    再び妊娠したとしても、その傷がずっと痛み続け、不安が続く。それは女性にしかわからない。種がいくら悲しんだとしても、それは地の悲しみにはかなわない。むしろ、表面上悲しむな、と言いたい。

    不倫調査がたぶん主な仕事であろう、探偵にあたる仕事をしている人は、結婚に希望を見いだせるんだろうか。

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    2026年04月02日
  • 失われた貌

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    本屋大賞候補作品7冊目。読んでいない3冊の中から大賞の予感?
    帯に『本物の「伏線回収」と「どんでん返し」をお見せしましょう』の文言で、普通より文章をじっくり読んで違和感のある箇所に注意して行った。良くも悪くも、その事に引っ張られて、みんな疑ってしまった。微妙な内容の箇所が続々と出てくる。
    意外なところから犯人に結びつく。そこからの、どんでん返し。何となく予感はしていたので、それ程の驚きは無い。それよりも結末は、それしか無いのだろうが、母子等に厳しい内容だった。
    次々と展開が変わっていくので、あっという間に読み終えた。

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    2026年04月01日
  • 失われた貌

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    顔をつぶされ手首や歯を欠損させて身元を探られないように・・・とされた死体が山奥で発見される。その後、小学生男子が「あの死体は失踪した自分の父親ではないか」と警察にやってくるが。。。

    各所で賞を総なめにしている本作。超期待して読んだんですが・・・いやおもしろかったけどそれほどか?!と。ちょっとハードル上がりすぎたのかもしれない。おもしろかったんですけどね。いやホントに。
    タイトル通りに「顔のない死体」がでて、いやさすがにこれはミステリ的なセオリー通りに最初に挙げられた人物とは別人だろう、くらいに思っていたら・・・あーそっちと入れ替わりに・・・と。まとまりのいいとても綺麗な作品だな、という印象で

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    2026年04月01日
  • 失われた貌

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     本屋大賞ノミネート作品。職場の方から借りました。ミステリーは軽口を叩き気味の主人公の本格捜査ものでかなり好きです。内容もどんでん返しがしっかりあって普通に好きでした。ただ、少し没入できなかったなというがありました。

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    2026年03月31日
  • 失われた貌

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    本屋大賞ノミネート作品であり、みなさんのレビューを拝読して読みたくなった作品。

    山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。間を置かず新たな殺人事件も発生しー…。

    あらすじを見ずに読んだので、てっきり死体の身元を追う物語なのかと思っていて、序盤でちょっと肩透かしを食らった…!
    (あらすじにも載っている情報です)
    なので最初はあまり進まなかったのですが、3分の1ほど読み進めたところから、先が気になりすぎてページを捲る手が止まらなくなった。

    いろんな出来事や違和感が、最後にスーッと一本の線になるあの感じが気持ちいい…!
    しかも無理やり感がなくて、全てに納得がい

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    2026年03月29日
  • 失われた貌

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    誰が殺したのだろう?と言う自分なりの推理を
    持ちながら読み進め、終盤間近に『えっ⁈そんな流れ⁈このまま終わるのか?』とガッカリしたところで、最後は『そうだったかぁ。』と納得。
    名前やら日時やら大切な部分が多いので、付箋必須かな。
    …って、私は刑事じゃないから読み進めばいいだけなんだけど(笑)

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    2026年03月29日
  • 失われた貌

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    7月1日が好きだ
    6月は、じっくり。ゆっくり。
    登場人物を吟味し、交通整理をしながら、脳に挿入していく。
    7月に入ると、展開が変わり、物語が進む。
    人の心の襞に寄り添いながら、衝撃の真実にたどり着く珠玉の一冊

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    2026年03月28日