櫻田智也のレビュー一覧

  • 紙魚の手帖Vol.04
    【ほんタメ】で、あかりんが紹介していたので気になって読んでみました。
    対談も面白く読めたけど、他の方々の掌編小説も色々読めて面白かった。
  • 蝉かえる
    評判が良かったので久しぶりに日本のミステリを。連作短編集は好み。最初、誰が主人公なんだろうと思いながら読み進めた。それくらい筆者とそれぞれの登場人物との距離感が等しく、どの話にもその姿勢が貫かれていたようにも思う。個人的にはホタルの話が好き。時代が違うことに後で気付いた。面白かったので、母にもすすめ...続きを読む
  • 蝉かえる
    真相がみえた瞬間、同時にやり切れない人間模様が明らかになる。本書はどれもそんな切なさが籠もった短編でした。そういう話、好みです。
    『蝉かえる』『コマチグモ』は共に前評判通りの面白さでしたが、それより主人公の内面を描こうとしているような書き下ろしの三篇が特に気に入りました。

    本書内の魞沢くんと丸江ち...続きを読む
  • 蝉かえる
    探偵役の魞沢(えりさわ)くんは、探偵らしくない探偵だ。
    物語の背景に溶け込むというか、ガツガツしていない。ていうかこの短編集自体、ミステリー小説っぽくない。
    話全体も柔らかい雰囲気が纏っているんだけど、語られる真実は結構えげつない。
    手放しのハッピーエンドはないし、皆何かしら喪失している。
    「蝉かえ...続きを読む
  • 蝉かえる
    蝉かえる★★★★
    コマチグモ★★★★
    彼方の甲虫★★★★
    ホタル計画★★★★☆
    サブサハラの蝿★★★☆

    前作「サーチライトと誘蛾灯」よりも、キャラクターやストーリー展開、会話のやり取りも洗練されていて、どの話も面白かったです。
    個人的には「ホタル計画」が特に気に入っていて、派手さはないが、意外な結...続きを読む
  • サーチライトと誘蛾灯
    伏線の配置や会話のテンポがとてもよかったです。軽やかに読めるので一気読みしてしまいました!
    とぼけた感じの会話をするのに鋭い推理をする
    魞沢くんが好きになりました!
    サーチライトと誘蛾灯とナナフシの夜が好きです
    次の蟬かえるを読むのが楽しみです
  • サーチライトと誘蛾灯
     泡坂妻夫の亜愛一郎シリーズを好きになりキャッキャしていたら、ブク友さんたちから、櫻田智也さんの小説に登場するエリ沢泉(エリは魚篇に入)は「令和の愛一郎」と評されているということを教えていただいて、本書を知った。ありがとうございます!

     読み始めてまず、大人しいのに面白い文章が私の好みにどんぴしゃ...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.03
    ○澤村伊智『特撮なんて見ない』第1回
    澤村さんの新作長編!読み始めたらこれが面白い。
    最初の掴みから、次号への続きまで気になるー
    〇短編ミステリーの二百年…読みたくなる。欲しい。
    〇近藤史恵『幻想のフリカッセ』
    パ・マルシリーズ。パ・マルを訪れた兄弟のお母さんが急に料理が不得...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.04
    毎回楽しい小説あり、インタビューあり、ジャンル別の書評ありと値段以上に実り多い読書タイムを提供してもらってます。今回も楽しく読めました。連載物も面白くなってきました。欲を言えば、連載物が二つともラノベっぽいというか、若い人を主人公にした軽めのものなので、それ以外の短編はもっと重厚なミステリーとか、ゴ...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.04
    〇澤村伊智『特撮なんて見ない』第2回
    映画を作るにあたって1番の壁、資金をどうするか…
    もう終わり方がうまいんだよね…おかげで次が気になる。
    〇映画 流浪の月についての対談
    主演の2人と凪良ゆうさんの対談。演じるために私生活でも常に役柄や相手役について考えているらしい。
    私だったらその世界に呑み込ま...続きを読む
  • サーチライトと誘蛾灯
    続編の『蟬かえる』を読む為に購入。
    評判にたがわず満足度の高い良質な短編集だった。昆虫好きの青年エリサワのキャラクターがとぼけていていい味をだしている。中でも『火事と標本』と『アドベントの繭』の二つが好みだった。
  • サーチライトと誘蛾灯
    これは読めば読むほど物語の中に引き込まれてしまう不思議さがある。短編なのにそれぞれ物語に深みがあって余韻も楽しめた。
  • サーチライトと誘蛾灯
    不思議な雰囲気の小説。
    初めて読んだ作者だったけど、読みやすいし
    穏やかな雰囲気の探偵役にほっこり。
    あとがきも面白くて好きだった。
  • 監獄舎の殺人 ミステリーズ!新人賞受賞作品集
    東京創元社さんの「ミステリーズ!新人賞受賞作品集」。これが新人か、と思わずにはいられないほどハイレベル。
    表題作の「監獄舎の殺人」は前評判通りの完成度で、映画のようなラストシーンには“おお!”と快哉を上げた。
    個人的に好きなのは「かんがえるひとになりかけ」。こんな特異な状況のミステリは他にないよね。...続きを読む
  • サーチライトと誘蛾灯
    短編集でサクサク読め読みやすい印象。
    探偵役で主人公のエリサワくん、なかなか良いキャラで好き。出来る探偵は、もちろん格好良いがああ言うおとぼけキャラが事件を推理するのは、ギャップがあり良いよね。
  • サーチライトと誘蛾灯
    探偵役えりさわの連作短編集第1弾。
    登場人物の掛け合いも面白く読みやすい。
    「アドベントの繭」は被害者の生前の苦悩と葛藤が伝わってくる難しく印象的な話。
    えりさわのキャラに影響を与えている泡坂妻夫さんとのやり取りが書かれたあとがきも面白かった。

  • 蝉かえる
    5話の連作短編集で読みやすかったです。
    虫にまつわる事件を冷静に解いていく主人公。
    それほど「虫」は強調されておらず、さりげなく登場します。
    各話は1話完結となっていますが、ほんのり繋がっています。
    優しい物語でした。
  • サーチライトと誘蛾灯
    私はミステリーへの好奇心に強弱があるということが分かった。テンポ良く読めるけどお話が短か過ぎて夢中になる前に終わってしまうという印象。
  • サーチライトと誘蛾灯
    短編ゆえか、クセのある主人公が探偵ばりに事件を解決する感じがないからか、サクサク読めるけど後になにも残らなかったなぁ。昆虫オタクとしてその特技を活かして事件を解決に導く的なのを期待しちゃってたので若干の肩すかし感あり。でもそれはそれ作者さんが意図した文体なのだと思います。飄々としたキャラは基本的に好...続きを読む
  • サーチライトと誘蛾灯
    いろんなところで偶然犯罪に出会し、その真相を解明してしまう名探偵 魞沢君の短編集。
    解説によると彼の人を食ったような話し方がどうやら泡坂氏の作品へのオマージュらしいのですが、残念ながら読んだことがないため、むしろその点に違和感を感じてしまう。
    ストーリーそのものは面白いのに残念です。