櫻田智也のレビュー一覧
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ネタバレとてもおもしろかった。作品だけなら星5が相当だと思う。
ただ常々思うけどこの手のミステリ小説で売り文句として《どんでん返し》を謳っちゃだめだよなぁ
どんでん返し、顔の潰された死体、行方不明者
これだけ揃えばまあ予想通りの答えだよなって感想になるだろう。という意味で星4。
それを加味しても面白い作品はあるだろうけど作者がそれを望まないなら編集がそんなハードル上げてどうするのだろうか。
特にこの作品は最後のどんでん返しありきのトリック?筋書き?だったからな……
ちゃんとフェアに情報は出されて読者にも考える余地があるミステリーでというかちゃんとミステリーでこれこれこういうのでいいんだよこうい -
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山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。
管轄の刑事である日野は捜査を始めるが、過去の事件も呑み込んで、事件は思いがけない方向へ進んでいく。
良き本でした。
顔の潰された死体というミステリーでは割と古典的なスタートから始まったが、現在の事件と過去の事件、登場人物の背景など、中盤で複雑に絡まっていく物語の交錯を、結末にどーん!と紐解く。
警察物の様相を呈しながら、結局は私立探偵ものとして話がまとまっている。
少し物悲しい結末は好みではないのだが、そこに至る物語の魅力と読みやすさ、怒涛の終盤の謎解きは素晴らしいと思う。 -
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このミス大賞なら間違い無いだろうと思っていたが、やはり期待どおりの作品。そこまで回収するのかと思わせるほどの伏線回収、シリアスな展開の中にさりげなく挿入されるユーモア、魅力的なキャラクター、そしてどんでん返しと贅沢なドラマを堪能させてもらった。個人的には中盤に登場するバーのマスターが良いキャラで気にいった。
一方、どんでん返しが約束されているとなると、構えて読んでしまうところもあったり、作品として完成され過ぎている感覚があり、本来ケチをつけるところではないのだが、綺麗過ぎる(例えとして適切か分からないが、AIが書いた文章のような) ことから、この評価に。 -
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魞沢泉シリーズ第3弾です!
こちらは2025年このミステリーがすごいの5位にランクインした作品です。
今年は本屋大賞ノミネート作とこのミス10位を2年か3年くらい遡って読みたいなぁという事で読んでみてます。
こちらの話はシリーズだったので前作2冊も読んでみて、好きなシリーズとなりました。
毎回、ぼーっとしてて空気の読めない感じの魞沢くんは、観察力、洞察力が鋭い安楽椅子探偵です!
そしてこのシリーズは人間模様がしんみりで暖かいけど切なくなるお話しです。
今回はしんみり度合いが前にも増して強いと思いましたが、最後の話で救われました╰(*´︶`*)╯♡ -
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ネタバレ『失われた貌』がとても面白く、特に個性的なキャラクターたちが良かったので他の作品も読もう!と思い、何度かSNSでおすすめするのを見かけたから読んでみた。良い短編連作集って大好きー。『ホタル計画』にあったように、地道に歩いて歩いていくかんじのお話ですごくよかった。特に『彼方の甲虫』が好きだった。ラストで実際に国に行っていたのも……(泣)
そしてやっぱりキャラクター性がめちゃくちゃ好きだ……。魞沢泉くんが作品によっていろんな位置で出てくるのが面白くて、視点も一貫して泉じゃないのもいい。知的好奇心もくすぐられるというか、知らなかったことを小説を通して知れるのが嬉しい。
シリーズもの2作目だったけど単 -
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第10回「このミス」第1位『失われた貌』の櫻田智也さんのデビュー作。
昆虫オタクのとぼけた青年・魞沢泉(えりさわ・せん)が、周りで起こる事件を軽やかに解き明かしていく。
軽妙なセリフの掛け合いや、ユーモアの利いた文体など、全体的にテンポがよく読みやすい。
決して名探偵然とした感じではないのに、ふとしたヒントや違和感から、いつの間にか真相に辿り着いてしまう魞沢のキャラクターに、読むほどに愛着を感じてくる。
話も、どこか切なさを感じるものが多く、読み終えた後はどちらかというとしんみりした気分になる。
(それがまた心地よさなのだが)
奇抜さや派手さがあるわけではないが、秀作。 -
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魞沢くんシリーズ第2弾です!
この作品の前に2026年このミステリーがすごい1位で本屋大賞ノミネート作の『失われた貌』を読みましたが、そちらは苦手でした。
でもこちらの話しは相性がいいのかサラサラ読めるし、本当に沁みる話しです!
著者があとがきに書いているように、前作で探偵という記号として登場していた魞沢くんに、人間味を与え、事件の当事者に近い存在として描くのが目標。
前作で登場した、丸江ちゃんがペンションを開き、そこに招待されたり、大学時代の寮の仲間に空港であったり。
魞沢くんちゃんと友達がいたんだ!と嬉しくなります(*≧∀≦*)
前作もとぼけてて、空気の読めない魞沢くんが探偵をす -
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面白かったです。昨年「失われた貌」を読み、気になる作家さんでしたので評判の良い本作を手にしてみました。個人的には「失われた貌」より面白かったです。5話の短編集で様々起きる出来事は全てが虫にまつわるお話でなかなかこういう感じのは読んだことがなく新鮮さもあり、勉強にもなりました。展開としては派手さはないが地味すぎるわけでもなく、魞沢くんのキャラクターの良さが引き立ついい塩梅の作りになっています。前作を読んでないので初めましての魞沢くんでしたが、読み進めていくうちに親近感も湧き、なんとなく可愛らしさもあり良いキャラクターだなと。とても読みやすかったですし、良い作品だと思いました。
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櫻田智也さんの作品初読みです。
2026年初作家、6人目です!
櫻田智也さんの『失われた貌』がこのミステリーがすごい2026の1位でした。
2025年の5位にも『六色の蛹』が入っていて、そのシリーズの第1弾になります。
初読み作家さんでしたが、私には読みやすい作家さんでした。
こちらのシリーズの主人公魞沢(エリサワ)は昆虫が大好きでいろんな所に出没する青年。
家もあるし無職ではないと言っていますが、いろいろ謎多き青年です。
とぼけてて、どこかズレているけど憎めない感じ。
短編だし、先が気になって一気読みという感じではないですが、面白くサクサク読めます!
そしてどの話しも謎を魞沢が解い