櫻田智也のレビュー一覧

  • 失われた貌

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    #失われた貌

    「伏線回収」や「どんでん返し」という帯に惑わされずに、本格的警察もののミステリとして読みたい。
    警察署間の主導権の綱引きや上下関係の描写はもちろん、主人公と当時人物との小気味よい会話が妙味。

    #読書好きな人と繋がりたい
    #このミステリーがすごい!
    #ミステリの秋2025

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    2025年12月09日
  • 蝉かえる

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    このシリーズはとても面白い。
    虫×ミステリ×ハートフルの要素が適度に混じり合う、なかなか類を見ない素晴らしい作品だと思う。
    最後の国境なき医師団で起こった出来事については、実際に現地で起こり得るのだろう。
    彼らのことを思うと涙が零れる。

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    2025年11月28日
  • 失われた貌

    匿名

    購入済み

    気になり続ける展開

    ショッキングな事件からシュールな人間模様まで
    一筋縄ではいかない内容でどんどん読み進めれます。分かりやすくもあり、複雑でもある話しです。

    #ドキドキハラハラ

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    2025年11月26日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    新書で読みました。
    短編集ですが、どの短編もテイストが異なりつつも一冊分読んだような中身の詰まったもので、外れなし。
    探偵のキャラがとてもユニークで面白いですね。
    ☆5でもよいのですが、状況の描写や説明がすんなりわからず理解するのに何回か読み直したところがあったので(ミステリ自体に頭を使うのはよいのですが)☆-1としました。

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    2025年11月24日
  • 六色の蛹

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    シリーズ第3弾。

    相変わらず虫を追いかけている魜沢くんだけど、今回は、遺跡の調査に関わったり、ピアノのコンサートに赴いたり、少し文化的な活動もしている。

    飄々としながら何気なく謎を解き明かす流れは変わらず、いつもちょっと間抜けな姿を見せながらも、なぜかスマートな謎解きになっていて、なんだかわからないけど素敵。
    (私は虫は苦手なので、仲良くはなれないだろうけど…)

    今後の活躍にも期待!

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    2025年10月25日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    面白くないわけではないがなんか乗り切れないような
    でもサクサク読めちゃうような
    「火事と標本」からグイグイと引き込まれるようになったかな。
    続編があるのでそちらも楽しみに

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    2025年10月23日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    とぼけた感じだが実は鋭いエリサワが事件を解いていく短編集。
    どの章も面白かったが、とくに後半の二つの章が、切ない印象を読後に残してとても良かった。
    作中には随所に昆虫に関する豆知識も披露されているので、覚えておくといつか役に立つかもしれない。

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    2025年10月16日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    以前より読みたかった作家さん。タイミングよく読み始めました。期待通りの面白さでスラスラと読み終えました。主人公エリ沢泉の掴み所のない振る舞いとそれによって導かれる推理結果。そのアンバランスさが癖になります。

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    2025年10月11日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    『蝉かえる』を先に読んだ。
    あちらは探偵の内面を掘り下げるような作品だったが、こちらは会話のキャッチボールに笑わされるような場面が多かった。
    どの短編も、語りすぎず、けれども読者に丸投げではないラストが好きだった。

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    2025年09月23日
  • 蝉かえる

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    本格ミステリ大賞受賞作としてタイトルに覚えがあり、シリーズ2作目だと知りつつも、今作から読んでみた。
    切ないストーリーが多かった。
    この3つが良かった。
    ・彼方の甲虫
    ・ホタル計画
    ・サブサハラの蝿

    解説を読むと、前作の連作短編集と今作はそれぞれの短編が呼応する関係になっているらしい。
    次は前作を読む!

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    2025年09月06日
  • 蝉かえる

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    とぼけているようで、するどくて、とても優しい主人公。
    この作品の5つの事件は、どれも主人公の優しさと人間の美しさを感じられるものだった。
    読み終わって、読めて良かったと思える作品だった。
    ミステリーが好きな方には、ぜひ一読して欲しい作品です。
    個人的には、「彼方の甲虫」が好きな話でした。

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    2025年08月10日
  • 蝉かえる

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    ネタバレ

    表題作「蝉かえる」は登場人物の不器用な感じが愛おしく、トリックもなるほどそうきたかと思えておもしろかった。書き下ろし「彼方の甲虫」の、前作から地続きであるというシリーズ感も好き。「ホタル計画」はさすがに煮え切らない感じもあったが、「コマチグモ」の主人公が背景に徹して他の人が解決するくだりは味変のようでよかった。他、解説の「友人」にまつわるくだりもおもしろかった。

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    2025年08月02日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    ネタバレ

    さかのぼって読むシリーズ初期作。読みやすさ・気づきやすさはこのころから変わらないが、会話だけで進む箇所が目に付くなどの欠点が新刊では解消されているのがわかってよかった。
    解説にもあった通り、白眉は「火事と標本」。「動機」の哀しさと、「動機の動機」の共感不能なおぞましさが同時に来るおもしろい話だった。

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    2025年08月02日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    軽い読み心地。今までに読んできたミステリーとはちょっと異色の短編集。
    事件の謎解きに昆虫オタク・エリ沢の語り(もちろん昆虫について)が絡められていて新鮮でした。
    何だか掴みどころがなく、飄々としてるけど観察眼・洞察力が優れていてなかなかの切れ者。

    短編の中では、特に「火事と標本」が強く心に残っています。
    ある登場人物が長らく抱えてきた苦い記憶を、新たに書きかえたであろうエリ沢。それが果たして救いになったのかどうか……。
    巡りあわせの悪さに、やりきれない思いでいっぱいになった。
    最終話もこれまでの苦悩を思うと、その後の幸せを願わずにいられない。

    人の心の機微を描くのが、この作家さんの持ち味な

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    2025年07月28日
  • 蝉かえる

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    サーチライトと誘蛾灯に続く、昆虫好きのえり沢泉が謎を解いていく短編集
    読み口が軽く読みやすく、謎も結論はなんとなくわかってしまって、その部分の驚きはないんだけど、彼の人との交流や会話が心に残る。
    お休みの朝に穏やかな気分で読めてよかった本。

    さいごの「サブサハラの蝿」のなかの一節が、自殺をしてはダメな理由として、するっと心に入った。
    押し付けがましくなく、命の大切さとかではなく。

    お休みだし、3冊目も買ってくる予定。

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    2025年07月21日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    探偵役がとぼけたキャラクターで楽しいやりとりが進み、軽い雰囲氣だったりするけど、事件の内容はちょっと悲しかったり、切ないかんじ。真相の語り口が、優しいから、そう感じるのかな。
    第二弾、第三弾も出てるようだから、ぜひ読みたい。
    あとがきや解説で、触れられてる泡坂妻夫さんの作品も読んでみよう。

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    2025年06月29日
  • 六色の蛹

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    昆虫好きのちょっと抜けたような優しい青年が、ちょっとした気づきから出来事の真相に迫っていく短編昆虫ミステリーww
    前半のお話が後半別の視点からのお話になるとこなかなか面白くて、猟師が誤って撃ってしまったけど実は?みたいな、季節外れのポインセチアを欲しがった少女のその一年後みたいな
    読みやすく映像化なりそう!
    あんぱんの原豪役の俳優さんイメージです

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    2025年05月25日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    本屋の店員の紹介文に惹かれて購入。

    エリ沢くんののんびりした雰囲気に癒される。
    文章も読みやすくてするする読めた。

    1話目はそうでもなかったけど。
    全体的に犯人の動機がやるせなく、読後しんみりしてしまう。
    エリ沢くんがその雰囲気を多少やわらげてくれるものの、ちょっとお腹いっぱい。

    続刊は今のところ手を伸ばさないかな。
    とはいえお話は面白かったので、もしかしたら本屋の店員に乗せられてまた読んでしまうかもしれない。

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    2025年05月07日
  • 蝉かえる

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    ネタバレ

    作者二作目ですが、とても面白かった。あとがきにも書いてたけど、イリ沢の人物像がより深掘りされてて、色々な側面が見えてきて愛着が持てるようになってきた。
    以下、各章の感想
    ・蝉カエル:前半はゆっくり流れてて心霊パターンもあるのか?って思ってたら後半ミステリに振り戻された。色んな偶然が泣かせる話。

    ・コマチグモ:母娘の人間関係のモヤモヤがハッピーエンド?なので一安心。

    ・彼方の甲虫:いい人が死ぬのは少し心が重くなるな。

    ・ホタル計画:本書では一番好きな話。ミステリとしても読者をミスリードさせる仕掛け、若きイリ沢のラストでの返しや、細かい伏線もありで満足度。人間ドラマとしても好きな作品。

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    2025年05月04日
  • 蝉かえる

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    2021年日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞。著者が手本としている亜愛一郎シリーズとは少し趣が異なりますが、謎が解きほぐされた後の清々しさは通じるところがあります。全5編を通じて魞沢というキャラクターが徐々に掘り下げられていくのも魅力です。災害ボランティアの青年が目にした少女の幽霊について語られる表題作は、至ってシンプルな謎の裏側に複雑な事情が隠されており、揺れ動く心情を捉えた描写が見事です。魞沢の立ち位置もまた絶妙で、2人の物語の引き立て役としても機能していると言えます。

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    2025年04月24日