櫻田智也のレビュー一覧

  • 失われた貌

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    本屋大賞ノミネート作。ガッツリ刑事もの。途中までは何だか平凡な感じだなーっと思って読んでたけど、後半の畳み掛け方で印象がグッとよくなった。気になっていたところもきちんと繋がって、綺麗にまとまっていった。事件の解決は当然として、周辺部分や家庭内のこともスッキリしていくあたりが盛りだくさんで満腹だった。

    主人公は地方の警察署に配属されて間もない刑事。ある日山の中から顔を潰された遺体が発見される。歯は全部抜かれ、手首から先は切断され、髪は切り離されている。いわば身元確認ができない状態で遺棄された遺体の身元を探るところから物語は始まる。

    主人公は足で稼いで関係者の証言を得ながら、真実に少しずつ近づ

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    2026年04月15日
  • 失われた貌

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    ネタバレ

    謎解きとしてはよくできているし、ラストでタイトルと符合する気持ちよさもある。
    冒頭の「星占いを気にする女性刑事」からの、「血液型占い(若干侮蔑気味の)」などがさりげなく散りばめられてて、DNA鑑定が主流の現代で血液型で推理することの流れも無理がない。

    しかしながら、ちょっとくどい感じ。ミスリードも、いろんな人の心情とか、ちょっとした恋愛エピソードとかも。
    そして、登場人物の誰に対してもなんとなく共感しかねる。だから、読後感がスッキリしない。

    ミステリとしては面白かったけど、個人的に魅力的な人物がいなかったので星一つマイナスした。

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    2026年04月15日
  • 失われた貌

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    地道な捜査の積み重ねで真相に近づいていく、渋くて手堅い警察ミステリ。派手などんでん返しや大仰なトリックに頼らず、人間関係の複雑な絡み合いと伏線の丁寧な回収で読ませる。刑事物としてのトーンはちょうどいい温度感で、主人公・日野の職業人としての矜持も好印象。
    一方で、被害者の顔を潰すという冒頭の強烈な設定が、犯人視点での必然性として十分に回収されていないように感じた。

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    2026年04月15日
  • 六色の蛹

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    虫好きの心優しき青年魞沢泉シリーズ3作目

    これまでのパターンでこの人物はなにかあるな、とか途中で先の展開気づいてしまうところもあったけど、最後はやはり感極まり涙してしまった

    悲しいことや、やるせないこと、起こったことは変わらずとも、見えてなかったことに向き合う事で先に進める事や出来る事はあるのだと気づかせてくれる。

    心の淀みから、ほんの少し水が流れでたような感覚(「青の音」より)で魞沢泉に話さずにはいられなくなる。魞沢泉は人の抱える秘密や罪に優しく寄り添う。なんと言う稀有な魅力だろう。
    そんな魞沢泉にも苦悩があることを知って少し驚く。飄々としながらなにか超越した人物像だったけど彼もまた弱

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    2026年04月13日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    虫好きの青年魞沢泉(えりさわせん)の現るところにミステリーあり?
    毎回魞沢泉と遭遇した人との会話は時に所謂「アンジャッシュ状態」となりコントかと思わず笑ってしまう。
    笑った後に訪れる真相に驚き心揺さぶられ、最後は涙腺が緩むことになるのだけど。
    魞沢泉はただの昆虫オタクではない。とぼけた言動の奥底には、ただ謎への好奇心ではない他者への深い慈しみが根付いている。
    笑ったし、泣いたし、兎に角面白かった。
    『失われた貌』で著者に惚れ込んで『蝉かえる』を読み、それが魞沢泉シリーズ第2作目だと知り遅ればせながら今作に行き着いた。
    心優しき切れ者、魞沢泉と著者爆誕作品。
    めちゃ好み。

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    2026年04月10日
  • 蝉かえる

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    えり沢泉シリーズの二作目になる連絡短編集。
    今作も泉の飄々とした語り口に心を持っていかれました。彼の謎解きは悲しさの中に誰かを救ってる様に思う。救われていて欲しい。
    「蝉かえる」「ホタル計画」が特に良かった。

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    2026年04月02日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    初の長編「失われた貌」が注目されている
    櫻田智也さんの短編集。

    雑誌掲載の3編+文庫書き下ろし2編の
    計5編を収録。

    読み始めは正直拍子抜け。
    会話劇は上滑りして感じるし、
    謎解きは“常識”という
    人間の認識を極端に狭める偏見さえ取り払えば
    すぐに真相にたどり着ける浅いもの。

    ここからどう注目作にたどりつくのかわからなかった。

    けれど書き下ろしの2編が秀逸。
    間に何があったのかわからないけれど、
    一気に筆力も上がっていて、長編も俄然楽しみになりました。

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    2026年03月24日
  • 六色の蛹

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    88
    前々作、前作よりワンランク上の作品集
    全編良かったが
    白が揺れた、赤の追憶が特に◯
    赤の追憶に関しては歴代短編ベスト10に入るぐらいの出来。

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    2026年03月01日
  • 六色の蛹

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    魞沢泉シリーズ第3弾です!

    こちらは2025年このミステリーがすごいの5位にランクインした作品です。

    今年は本屋大賞ノミネート作とこのミス10位を2年か3年くらい遡って読みたいなぁという事で読んでみてます。
    こちらの話はシリーズだったので前作2冊も読んでみて、好きなシリーズとなりました。

    毎回、ぼーっとしてて空気の読めない感じの魞沢くんは、観察力、洞察力が鋭い安楽椅子探偵です!

    そしてこのシリーズは人間模様がしんみりで暖かいけど切なくなるお話しです。

    今回はしんみり度合いが前にも増して強いと思いましたが、最後の話で救われました╰(*´︶`*)╯♡

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    2026年03月01日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    虫好きのとぼけた青年探偵、魞沢泉がたまたま遭遇した事件を、その雰囲気からは想像できない論理的な考察で解決していく短編集。いくつかの伏線をパズルに嵌め込むように回収して、結末は予想のさらに上に辿り着く。陰惨な事件であっても、語り口が柔らかいためか、暗い気持ちにはさせられず、読後にはスッキリ感がある。

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    2026年02月18日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    「失われた貌」を読んでから気になってた著者さんの短編ミステリー集。
    話の端々にミステリーの魔術師として知られる泡坂妻夫リスペクトが見える作風で、どこかとぼけた主人公と、各話に出てくる登場人物達のテンポのいい掛け合いが面白かった。
    犯人の動機やトリックも、予想出来るものと出来ないもののバランスがよくて、ミステリーの短編は単調になりやすいところがネックだがそこが上手く補われていた印象。

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    2026年02月18日
  • 失われた貌

    購入済み

    王道ミステリ

    点と点が繋がっていく王道ミステリ!
    圧巻のトリックで魅せるどんでん返し、感情が交差する切ないラスト。必読です!

    #ドキドキハラハラ #切ない #深い

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    2026年02月17日
  • 蝉かえる

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    ネタバレ

    『失われた貌』がとても面白く、特に個性的なキャラクターたちが良かったので他の作品も読もう!と思い、何度かSNSでおすすめするのを見かけたから読んでみた。良い短編連作集って大好きー。『ホタル計画』にあったように、地道に歩いて歩いていくかんじのお話ですごくよかった。特に『彼方の甲虫』が好きだった。ラストで実際に国に行っていたのも……(泣)
    そしてやっぱりキャラクター性がめちゃくちゃ好きだ……。魞沢泉くんが作品によっていろんな位置で出てくるのが面白くて、視点も一貫して泉じゃないのもいい。知的好奇心もくすぐられるというか、知らなかったことを小説を通して知れるのが嬉しい。
    シリーズもの2作目だったけど単

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    2026年02月16日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    「火事と標本」がいい。意外性があり、論理的にも辿り着けるようになっている。昆虫が違和感なく機能しているのが見事。

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    2026年02月15日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    第10回「このミス」第1位『失われた貌』の櫻田智也さんのデビュー作。
    昆虫オタクのとぼけた青年・魞沢泉(えりさわ・せん)が、周りで起こる事件を軽やかに解き明かしていく。
    軽妙なセリフの掛け合いや、ユーモアの利いた文体など、全体的にテンポがよく読みやすい。
    決して名探偵然とした感じではないのに、ふとしたヒントや違和感から、いつの間にか真相に辿り着いてしまう魞沢のキャラクターに、読むほどに愛着を感じてくる。
    話も、どこか切なさを感じるものが多く、読み終えた後はどちらかというとしんみりした気分になる。
    (それがまた心地よさなのだが)
    奇抜さや派手さがあるわけではないが、秀作。

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    2026年02月14日
  • 蝉かえる

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    魞沢くんシリーズ第2弾です!

    この作品の前に2026年このミステリーがすごい1位で本屋大賞ノミネート作の『失われた貌』を読みましたが、そちらは苦手でした。
    でもこちらの話しは相性がいいのかサラサラ読めるし、本当に沁みる話しです!

    著者があとがきに書いているように、前作で探偵という記号として登場していた魞沢くんに、人間味を与え、事件の当事者に近い存在として描くのが目標。

    前作で登場した、丸江ちゃんがペンションを開き、そこに招待されたり、大学時代の寮の仲間に空港であったり。

    魞沢くんちゃんと友達がいたんだ!と嬉しくなります(*≧∀≦*)

    前作もとぼけてて、空気の読めない魞沢くんが探偵をす

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    2026年02月12日
  • 蝉かえる

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    読みおわってから、読む順番違ったことに気づいた。
    やはりサーチライトと誘蛾灯から読むべき?

    このため主人公が誰かも知らずフツーの短編集だと思って読んだための驚きも加わり、伏線回収が鮮やかに決まっていった。
    主人公の薄い儚げなキャラとは逆に、実は夫々の物語には熱がある。

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    2026年02月02日
  • 蝉かえる

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    事件の裏に潜む人間の業を、昆虫好きの魞沢というフィルターを通して見つめる物語。
    魞沢の、人や虫に向ける眼差しの優しさが読み進めるほどに深く胸に染み渡る。

    彼自身の過去と友情の軌跡が静かに重なり合う終盤の展開は鮮やかで、噛み締めるような味わいがありました。

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    2026年01月31日
  • 蝉かえる

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    面白かったです。昨年「失われた貌」を読み、気になる作家さんでしたので評判の良い本作を手にしてみました。個人的には「失われた貌」より面白かったです。5話の短編集で様々起きる出来事は全てが虫にまつわるお話でなかなかこういう感じのは読んだことがなく新鮮さもあり、勉強にもなりました。展開としては派手さはないが地味すぎるわけでもなく、魞沢くんのキャラクターの良さが引き立ついい塩梅の作りになっています。前作を読んでないので初めましての魞沢くんでしたが、読み進めていくうちに親近感も湧き、なんとなく可愛らしさもあり良いキャラクターだなと。とても読みやすかったですし、良い作品だと思いました。

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    2026年02月01日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    櫻田智也さんの作品初読みです。
    2026年初作家、6人目です!

    櫻田智也さんの『失われた貌』がこのミステリーがすごい2026の1位でした。
    2025年の5位にも『六色の蛹』が入っていて、そのシリーズの第1弾になります。

    初読み作家さんでしたが、私には読みやすい作家さんでした。

    こちらのシリーズの主人公魞沢(エリサワ)は昆虫が大好きでいろんな所に出没する青年。
    家もあるし無職ではないと言っていますが、いろいろ謎多き青年です。

    とぼけてて、どこかズレているけど憎めない感じ。
    短編だし、先が気になって一気読みという感じではないですが、面白くサクサク読めます!

    そしてどの話しも謎を魞沢が解い

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    2026年01月22日