櫻田智也のレビュー一覧

  • 失われた貌

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    実を申しますと、読後に先ず思ったのは、「あー、これ直木賞いけるわ」。しかし、書き込む直前に候補作が発表されて、当然今作は入ってませんでした(残念…)。
    とは言え、それ程に今作はスゴかった、ミステリランキングで軒並みぶっちぎりトップなのも頷けます。
    何せ、拡げた物語を綺麗に畳んで見せた力に拍手です

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    2026年02月08日
  • サーチライトと誘蛾灯

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    ネタバレ

    「サーチライトと誘蛾灯」
    「ホバリング・バタフライ」
    「ナナフシの夜」
    「火事と標本」
    「アドベントの繭」


    ホームレスを強制退去させた公園の治安を守るため、ボランティアで見回り隊が結成された。ある夜、見回り中の吉森は、公園にいた奇妙な来訪者たちを追いだす。ところが翌朝、そのうちのひとりが死体で発見された! 事件が気になる吉森に、公園で出会った昆虫オタクのとぼけた青年・魞沢泉が真相を解き明かす。
    吉森と魞沢のテンポ良い(そしてすれ違いまくっている)会話が楽しくて引き込まれました。魞沢のナイス天然キャラがいい味出してる!

    ・ホバリング・バタフライ
    高原を訪れた瀬能丸江は森の中で虫取り網を振り

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    2026年02月08日
  • 六色の蛹

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    ネタバレ

    虫好きの心優しい青年 魞沢泉シリーズ第三弾。
    行く先々で事件に遭遇する彼は、謎を解き明かすとともに、事件関係者の心の痛みに寄り添うのだった……。
    ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎を探る「白が揺れた」。

    花屋の店主との会話から、一年前に季節外れのポインセチアを欲しがった少女の真意を読み解く「赤の追憶」。

    埋蔵文化財センター宛に届いた、工事現場から不穏な埋蔵物が出たという連絡がきっかけで、過去の捏造騒動の真実を暴く「黒いレプリカ」。

    ピアニストの遺品から、一枚だけ消えた楽譜の行方を推理する「青い音」。

    魞沢の師匠だった、へぼ取り名人が亡くなった。『白が揺れた』の後日談で

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    2026年02月08日
  • 失われた貌

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    完全度、、高い!!
    ミステリーをそんなにたくさん読んでる訳じゃないが、最後まで心地よく読めた!
    特に、主人公日野とのセリフのやり取りがオシャレで良かった!
    特にバーのマスターの会話と同期の羽幌との会話が良かった!中でも、
    「前より美味い最高のギネスビールを入れてくれ」
    「そいつは無理だな」
    「なぜだ?」
    「俺はいつでも最高のビールを出す様にしている。だから、前と同じビールしかだせない。お前さんだって、犯人逮捕には常に全力を尽くすだろう?」
    「そうだといいがな、、、」
    「ただし、そのビールを美味くする方法ならあるぞ」
    「どうすればいいんだ?」
    「金を払うんだ、それだけでその価値が上乗せされる」

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    2026年02月07日
  • 失われた貌

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    タイトルと書き出しから、かなりハードな展開かと思ったが、予想を裏切って、人間ドラマの詰まったミステリーだった。
    先が読めたかと思いきや、新しい人物が登場し、どんどん意外な方に話が展開していく。
    「このミステリーがすごい」の1位にも納得。

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    2026年02月06日
  • 失われた貌

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    一言メモ、大どんでん返しのせつなミステリー
    わたしのイメージ配役、
    日野…まつしげさん 好きだから
    入江…まつもとほのかさん
    日野妻…よしだようさん

    タイトルの、失われた“カオ”の漢字が、なぜ“顔”ではないのか、“貌”である意味とは…と、ずっと引っかかりながら読み進める。
    中盤、なかなか内容が複雑になってきて、読むスピードが出ず。終盤で、顔そのものがつぶされた事件という意味だけではない、“貌”の意味するところが、やっと見えてくる。すごいストーリー。

    登場人物を一人一人際立っていて、人となりも読み取れるような書き方をされていて、一人一人のキャラクターが面白い。

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    2026年02月01日
  • 失われた貌

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    主人公日野の家族との関わりが、実にリアルで温かい。共働き夫婦のやりとり、中学生の娘とのやりとり。ちょっと言い方きついけど、お互いを思っていることが伝わってくる。

    伏線回収やどんでん返し…が見事であると、帯やら書評にはあるけれど、確かにそうだけれど、家族のやりとりが好きな作品だった。
    バーのシーン、取り調べ、部下の入江とのシーン等の言葉のやりとりがよいのかもしれない。くすりと笑ってしまうところが随所に散りばめられていた。

    再読したら、気づいていなかった伏線に気づくこともできそうで、数年後の再読が楽しみでもある作品。

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    2026年01月31日
  • 失われた貌

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    警察小説はやはり好みではない。
    ただ、これに関しては非常に上手くできていると思う。一歩一歩進んでいく感じは好感がもてる。

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    2026年01月28日
  • 六色の蛹

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    良い

    タイトルの「蛹」には作者の櫻田智也さんが自身を重ねたような色合い
    本作の次作『失われた貌』で国内ミステリーランキング三冠と見事に羽化しましたね

    ちょっと一回整理しよう
    コスパだタイパだと現代人はすぐに次から次へと気移りしてしまうが、時には立ち止まりじっくりと考えてみることも必要だと思う
    そして実際に考えてほしい

    わい、今ものすごいうまいこと言わなかった?言ったよね?蛹に掛けてさ、ミステリーランキング三冠を羽化に例えて
    実際痺れたよね

    はい、主人公の魞沢泉君がどんどん人間になっていく
    なんていうすかご〜く描写力が上がっていってるのが分かる
    なんかカクカク動いてたのが、滑らかになる感

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    2026年01月14日
  • 蝉かえる

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    いやー、これは好みの作品。
    短編だけどホントどれも人間ドラマもあり一つもハズレなし。
    さすが推協賞作品。

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    2026年01月10日
  • 六色の蛹

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    このシリーズ、すごく好きです。
    本作は泣ける話が多かったと思います。
    特に短編の「赤の追憶」が、ベタな展開ですが一番良かったです。
    今の時点で病に冒されていなくとも、限りある人生、一日一日を大切に生きていきたいと思わせてくれるお話でした。

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    2025年11月23日
  • 六色の蛹

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     櫻田智也さんの「魞沢泉」シリーズ3作目(2024年作)は、あとがきにも書かれているように、前作で『連作のひとつの区切り』となったことから『心機一転』した新たな部分と、更に切れ味の増したミステリの素晴らしさが合わさった正統進化版と感じたものの、櫻田さん自身は色々と悩まれた執筆だったようで、それは『物語の自由度を高めようとするほど、不思議と作者は不自由になっていくようだ』や、いつになくネガティブで弱気な、本書の魞沢自身とも呼応しているように感じられた。

     そうした中で今作は、それぞれに違う色をタイトルに付けたコンセプト連作集という試みに加え、更に本のタイトルが収録作のそれと被らないオリジナルの

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    2025年11月20日
  • 六色の蛹

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    1作目はそんなに惹かれるところはなかったけど、2作目3作目と進むにつれて切なさが増して印象的になっていく

    まだまだ続きそうだわね

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    2025年11月07日
  • 蝉かえる

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    これは良かった!
    胸を締め付けられるようなしっとりとした話が多い。
    主人公がメインではない、でも主人公の人となりを知ることができる作品群
    これは良かったな

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    2025年10月23日
  • 六色の蛹

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    タイトルに色が含まれる6つの短編(蛹)から構成され、謎解きされるとともに美しい蝶(今回はクワガタが相応しいか?)へと変わる。

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    2025年10月18日
  • 六色の蛹

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    虫に誘われふらっと訪れる先で、人見知りでいてなお必ず人と関わり、人の内を意に反してでも暴いてしまう。
    ミステリーを読んでいるのにとても心が温かくなる、そんな物語ばかりです。
    櫻田さんの作品はどれも大好きで、もったいなくて「終わらないで」と思いながら、少しずつ読みました。
    長編のドラマを見終わったときのような、ずっしりくるものが残ります。ほんとうにお薦めしたいです。
    鮮やかな想像力と心に余裕のある方、ぜひ読んで下さい。

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    2025年09月29日
  • 六色の蛹

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    さすらいの昆虫オタク魞沢泉。天然ぶりは装ってるのかどうなのかは不明ながら、いいモン持ってる。思いのほか世に通じていて、所作につられて侮れない。出会う人びとの悲哀を慮りつつも、最後には鋭くもあけすけに推理を披露し、そのお見事な探偵ぶりに胸がすく。銃撃事件はちょっと込み入ってて白から黄へのつながりに惑ったけど、赤と緑は伏線回収に安堵と喜びがこみ上げる。「え~、翠里さん救われなかったの」と悲しませといて…。娘の真名め、言葉足らずもなにもそれ絶対に作戦でしょ(もちろん作者の意図ですから)。タイトルは再会だもんね。

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    2025年08月01日
  • 六色の蛹

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    虫好きの魞沢泉。虫に絡んで出かけた先でトラブルに巻き込まれる。
    虫の知識も興味深いし、何より優しさに溢れている。巻き込まれる事件は、猟銃で殺されたりと日常の謎では無いが裏にあるストーリーを感じ取り推理していくスタイルは分かりやすく、文章も読みやすい。
    今回は推理に虫が重要な役割を示した話は少ないが、それでも様々な虫知識があり、それも面白い。
    あとがきで書かれているように色縛りも良かった。

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    2025年07月22日
  • 六色の蛹

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    ネタバレ

    文体がえらく読みやすく、ミステリの肝であるトリックにつながる違和感もわかりやすく示されており、とにかく自然に楽しめた。あとがきにもあったとおり、タイトルの色縛りはいまいちハマっていなかったとは思うが、欠点はそれぐらいしか見当たらない。シリーズ三作目だったようなので前二作も急いで読みたい。お気に入りの登場人物は「白」「緑」の串呂さん。

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    2025年07月12日
  • 六色の蛹

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    フッ軽で昆虫が大好きな青年エリ沢が行く先々事件と謎が生まれる。 自分が気づかなければ出会った人々を不幸にしたり傷つけたりしなかったのではないかと時悩み涙を流しつつも、人の痛みに寄り添いながら鋭い洞察力で真実を解き明かす。 赤い追憶で虫の名前に似た花に釣られた主人公が面白かったし、実際に花屋で名前だけ見たら自分も驚いて店に入っちゃうよなーと思った。

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    2025年05月24日