櫻田智也のレビュー一覧

  • サーチライトと誘蛾灯
    「亜愛一郎を彷彿とさせる」と言われては読むしかない。昆虫好きのとぼけた青年がふわりと推理を披露する。各話よく練られていて、視点人物がただ推理を「はぁー」と聞くだけでなく、自分でその推理の奥にあるものに思いを馳せる所が良い。感心したのは「ナナフシの夜」。
  • 蝉かえる
    虫に関係する短編集。
    帯で好きな作家さん方が推してたので手に取った。
    ミステリとしてただ面白いだけではなく、事件の背景や動機が切なく描かれていたり登場人物達の人柄がちゃんと伝わってくるから、物語としての深みがありとても良かった。切なさを感じる読後感も好き。未読のシリーズ1作目も読みたい。
    追っていき...続きを読む
  • 蝉かえる
    魞沢くんシリーズ2作目。次も読みたいと思える程面白かったです。
    個人的にいちばん興味深く読めたのは、最終話のサブサハラの蠅でした。アフリカにある難病を巡る話でしたが、どうしてもコロナのことを考えてしまいます。世界中(というより主に北半球だろうか。)で流行するものと何が違うのか。考えることしかできない...続きを読む
  • サーチライトと誘蛾灯
    大好きでした。
    ただ論理的に解くとなると、他に答えがある気がする。
    だけど、キャラクター、設定、伏線の貼り具合・隠し具合、物語すべてを味わったとき、落ち着くべく解答にすっと導いてくれる気がします。
  • 蝉かえる
    面白かった。エリ沢(変換出ない)くんのとぼけた優しいキャラクターが良い。エクレア吸って食べるのわかると思った。
  • 蝉かえる
    良質ミステリ、の一冊。

    あの前作「サーチライトと誘蛾灯」の魞沢(えりさわ)くんが謎を解き明かす五編の連作短編集。

    良かった…!
    読後、この言葉しか思いしか浮かばなかった。

    こういうのを良質ミステリというんだろうな。

    こうだと思わされていたことがパッと翻る瞬間、姿を現わすのはせつなさ。
    もうこ...続きを読む
  • 蝉かえる
    前作で次作を期待すると書いたが、素晴らしい出来栄えになった。探偵役の魞沢のふわふわした人柄が全編を貫いていて、作品の味わいを決めている。一見ぼうっとしているようでいて、物事の勘所は外さない魞沢。それが作品の深みに繋がっている。表題作の「蝉かえる」や「サブサハラの蠅」などはなかなかの感動作だ。ミステリ...続きを読む
  • 蝉かえる
    シリーズ1作目未読。エリ沢泉のキャラクターが良い。始めの表題作「蝉かえる」は土着信仰的テイスト、ラストの「サブサハラの蠅」は今のコロナ禍に通づるような感染症に纏わる作品。それぞれカラーの違う作品の中に飄々としたエリ沢泉が溶け込み、それぞれに味わい深いものがあった。
    また、あとがきの最後にある筆者の飾...続きを読む
  • 蝉かえる
    昆虫大好きエリ沢青年が知識を活かして事件の真相を明かしていく短編集2作目。前作では立ち位置が物語の脇役っぽかったのが今回では真ん中に立っていて彼の人となりがより身近に。飄々としている様でそうでもない?蟻の穴を崩す様に小さな齟齬が指摘される事により明かされる真実はどれもなかなか苦めだけど「何故」が丁寧...続きを読む
  • サーチライトと誘蛾灯
    連作短編集。個人的には表題作の「サーチライトと誘蛾灯」がお気に入り。探偵役(?)のえりさわさんに好感が持てます。こういうキャラはいいですね。次作も楽しみです。
  • サーチライトと誘蛾灯
    不思議な雰囲気の小説。
    初めて読んだ作者だったけど、読みやすいし
    穏やかな雰囲気の探偵役にほっこり。
    あとがきも面白くて好きだった。
  • 蝉かえる
    ミステリ・フロンティアらしい良作。

    連作短編集で4作品を読んだ後、梓崎優『叫びと祈り』を思い出していたのだが、ラストが『サブサハラの蝿』で、アフリカ。
    これってシンクロニシティですかね。



  • 蝉かえる
    まず、"何が起こったのか"と言うホワットダニット。姑獲鳥みたいな。探偵役の性格付けが好ましく、連作で読みたいと思う昆虫マニア。その柔らかな物腰から紐解かれる謎は力技では無く手堅い。これは掘り出した感が高い。
  • 蝉かえる
    前作の「通りすがりの探偵くん」から「実体を持った魞沢くん」になった感じ。おとぼけは少し減ったけど、優しさや朴訥さは変わらず。優しいけど悲しい、悲しいけど優しい作品だと思う。

    ハエの話は、実際ありそうで怖いな。
  • 蝉かえる
    主人公の生い立ちに触れる「ホタル計画」や大学時代の様子が分かる「サブサハラの蝿」連作につながる主人公の優しさが良かった。表題作「蝉かえる」
    読み応え良かったです。
  • 蝉かえる
    虫好きの魞沢くんが探偵役を務める連作短編集の第二弾です。一作目と同じく、虫をかならずなんらかの意味で関わらせつつ、人間のさまざまな感情が織り成す事件を描き出しています。

    探偵役の彼はとてもほのぼのとした人格で、それが話の雰囲気をやわらかく親しみやすくしてくれているのは確かです。それでも描かれている...続きを読む
  • 蝉かえる
    「サーチライトと誘蛾灯」の続編。
    昆虫に詳しい謎の青年・魞沢(えりさわ)がひょっこり現れサクッと事件の謎解きをしていく設定だった前作から少し変化があり、魞沢の感情や想いも盛り込んだ作品となっている。
    作家さんによるあとがきによると、これは作家さんの狙いのようだ。
    前作の謎めいた魞沢も良かったが、今作...続きを読む
  • サーチライトと誘蛾灯
    めちゃくちゃ面白かった。
    魞沢のキャラ良すぎです。
    読みながら声出して笑ってしまったわ。

    とぼけた感じ、短編、軽く読めるけど、全体的に哀愁漂う小説。

    私は好きです。
  • サーチライトと誘蛾灯
    事件の影に、なぜか昆虫オタクの青年有り。
    ホームレスを追いだした公園で、開発事業が頓挫しかかっている高原で、街はずれのバーで……彼こそが昆虫のように、いつの間にか事件のそばに現れて、なにげなく真相を言い当てていく。

    日常の謎を解く雰囲気のお話ですが、扱われている事件は全部殺人事件です。とぼけた会話...続きを読む
  • 監獄舎の殺人 ミステリーズ!新人賞受賞作品集
    東京創元社さんの「ミステリーズ!新人賞受賞作品集」。これが新人か、と思わずにはいられないほどハイレベル。
    表題作の「監獄舎の殺人」は前評判通りの完成度で、映画のようなラストシーンには“おお!”と快哉を上げた。
    個人的に好きなのは「かんがえるひとになりかけ」。こんな特異な状況のミステリは他にないよね。...続きを読む