犬村小六のレビュー一覧
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ネタバレ
シリーズ完結。。。
最高に面白いシリーズでした。
素晴らしい形で完結したと思います。
ただ一つ残念な事は完結してしまった事です。。。
もっとルカとヴィヴィの旅や最期、ファニア達の国造りを見ていたかったです。 -
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なんとも怒涛の巻。
もともと本作は物語の展開が早いけど、この巻も圧倒的勝利からの大敗北と息もつかせぬ展開。
ただシリーズ全体を考えた時、多分『転』の巻なんだと思う。
前巻でジェミニに奪われたファニアを奪い返すためだけに百万の人々を戦いに巻き込むルカは確かに災厄の魔王だろう。
でも闇に落ちたとは思わない。
彼自身は何も変わっていない。
だから昔からの仲間はみんなついていくのだろう。
ジェミニとの戦いでは敗北が予想されて先を読むのが怖くなった。
50万の敵軍勢に突撃するメルヴィルの雄姿が胸に刺さる。
そしてアステルの最期。
彼女の記憶が消えないことにようやくホッとした。
でも実はそうじゃないか -
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いや、物語が進むにつれて、さらに面白くなっていく。
うん、いいね。
前巻までが序章とすると今巻は物語の第2章。
ガルメンディア王国を逃れリヴァノヴァ帝国に移ったルカ達の傭兵としての活躍が描かれる。
ほぼ一巻丸ごと戦争話だ。
これまで『千年に一人の軍事的才能』と冠してきたわけだけど、さすがにそこまでの戦いにはならなかったなあ。
まあ、ルカに快刀乱麻を期待するのはちょっと違う気もするし、歴史に尾ひれは付き物だし、これぐらいがちょうどいい。
新たに登場したブラドレン皇太子がなかなかいい性格してて、なんとも愉しかった。
対照的にジェミニの方はこれぞ悪役というクズっぷりで、こちらも良かった(笑)
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ネタバレ【あらすじ】
ひと夏の恋と空戦の物語、ついに最終巻!
シャルルとファナ。一介の傭兵と次期皇妃の許されぬ恋の行方は!?ゲッサン掲載時に大きな反響を呼んだ感動のシーンもカラーで収録!感動の最終巻!!
【感想】
シャルル任務完了。とうとう二人の別れの時。この時初めて二人は一番近くで、それぞれの思いを伝えあったんじゃないかと思う。結局は、皇室の使いの者に引き離されてしまう。分かりきっていたことだったけれど、やっぱりやり切れなかった。身分の違いのせいで、ずっと一緒に戦ってきて、強い絆も生まれたファナとシャルルは、もう会うことも許されないなんてあんまりだと思った。
シャルルとファナはきっと同じ気持ちだっ -
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ネタバレ【あらすじ】
さよなら楽園
中継地点シエラ・カディス群島で過ごす時間がシャルルとファナ、
二人の距離を近づけてゆく。
一介の傭兵と次期皇妃、
許されぬ二人の想いはついに…!?
そして、二人を空で待ち受ける最強の宿敵。
サンタ・クルスVSビーグルの壮絶な空戦は、
衝撃的な結末へ!!
あまりにも切ないひと夏の
恋と空戦の物語、待望の単行本第3巻!!
【感想】
初めのところから、ファナがシャルルに本当の気持ちを打ち明けるも、シャルルはそれを必死で拒む。それが見ていてすごく悲しかった。身分って何なんだろうって思った。好きって気持ちがあっても、シャルルは職務に正直で、己の身分をわきまえているから、フ -
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ネタバレ【あらすじ】
アニメ映画化決定!恋と空戦の物語!!
敵国の支配する空域をたった一機の飛行機で突破しなければならない
極秘任務に飛び立った一介の傭兵シャルルと未来の王妃ファナ。
身分の違いすぎる二人だったが、絶望的な戦いの中で
二人の距離は次第に近づき…!?
映画化も決定した、あまりにも切ないひと夏の
恋と空戦の物語、衝撃の単行本第2巻!!
【感想】
敵から逃げながら飛行を続ける間に、次第に二人の仲に絆が生まれていく。ファナがどんどんシャルルに協力的になっていくところがいいなって思った。でも、シャルルがひどい怪我をした時、もうダメなのかと諦めかけたけど、シャルルは諦めなかった。ファナの声を聞き -
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ネタバレ【あらすじ】
ふたつの大国の戦争が続く時代。
一介の傭兵パイロットである
狩乃シャルルに極秘任務が託される。
王家の次期皇妃・ファナを飛行機の後席に乗せ、
たった一機で敵国の支配する海を横断し
本国までファナを送り届けよ--と。
絶望的な蒼天の旅路の中で、
身分が違いすぎる二人の距離は少しずつ……
あまりにも切ないひと夏の
恋と空戦の物語、待望の単行本第1巻!!
【感想】
戦争物、戦闘物ということでちょっと抵抗があった。悲しい物語はあまり好きではなかったからだ。それから航空機という難しそうな漫画だなあと、最初は少し思っていた。案の定、難しい言葉がたくさん出てきて、頭の中がぐるぐるした。で -
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飛空士シリーズの大団円。
第一作の追憶から追いかけてきた身には、ああ、これで終わったんだなあ、というなんとも言えない感慨が湧いてくる。
もちろん、この巻は誓約の最終巻なので、物語の中心はあくまで誓約の立場からなのだけど。
本巻はプレアデス奇襲作戦の全貌。
最後を飾る空戦場面はさすがに気合が入っていた。
すべての飛空士シリーズの主人公揃い踏みで(一部憑依してたけど笑)、いやが上にもワクワクする。
ただ、それだけに話が少し散漫になってしまったかもしれないけれど、でもまあそれも、シリーズファンへのちょっとしたサービスのようなものだよね!
あと、これだけエースがいるんだから、ジェット戦闘機とカーナシ -
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ああ! かぐらさん!
まさか? うそだろ⁉︎
いろいろあった巻だけど、最後に全て持っていかれた気がする。
今巻は前巻活躍した清顕とイリアはちょっとお休みの回。
代わりに、バルタとセシル、ミオとクレア、そしてかぐらのそれぞれの場所での生き方が語られる。
イスラ艦隊との共闘でウラノスへの反抗を期すバルタやセシル。
プレアデスで危機に陥るクレアやミオたち。
そして戦争を終わらすために軍事クーデターを起こすかぐら。
全編ほとんどシリアスな中で、一人でコミックパートを担当するバルタがいやすごい(笑)
セシルに人間が小さいと言われたり、例の手紙で幽体離脱したりと、笑わせてくれる。
一体、かぐらさんはこ -
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いやあ、もう、今回も最高だな。
これぞ長いシリーズを読んできたからこそ味わえる感動だ。
前巻で多島海戦争がセントヴォルトの勝利に大きく傾き、清顕とイリアは新たな路に進みだして、さて今巻ではどうなるのだろうと思っていたのだけど、いきなりセントヴォルトがウラノスに追い詰められているところから始まるとは。
でもまあ、前半はウラノスでのニナやミオの話が多かったのは予想通り。
でもウラノス王になったニナがこれほど何もできないのはちょっと予想を裏切ったかな。
もう少しプレアデス内でもいろいろあるのかと思っていたよ。
その代わりシルヴァニア女王になったセシルがなかなか良い味出している。
こんなにしたたか -
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うわー泣いたー。
泣かされたー。
なんというすごい回。
まさかシリーズ折り返しのここで、こんなにも泣かさせられる展開が待っていたとは。
まさに神回だった。
前半はミオとニナの絡みで、プールでの水着姿や驚愕の(笑)アリー麺騒動などシリーズ愛読者にはクスリとさせられるちょっとほのぼのとした展開だった。
けれど、物語が囚われた清顕とかぐらに移ってからは、彼らを助けようとする仲間たちのその想いに、もう何度ボロボロと泣かされたことか。
特に、セシルとバルタにはやられた。
いくつもやられた場面がある。
セシルが囚われの2人を助け出す事を叔母コレットに語る場面。
短慮を咎められても、自分には恥じることは -
Posted by ブクログ
ラストシーンの余韻が胸の奥に灯る光となってずっと続いている。
一瞬の煌めきが永遠の光になる。切なくも心強く、純度の高いボーイ・ミーツ・ガールだった。
この『とある飛空士への追憶』という物語はシャルルとファナ、二人の旅の記録であるから自ずと焦点が二人に絞られるわけで。空の旅と戦い、その中で芽生える恋と育まれる気持ちという物語の軸が最初から最後までぶれることなく、二人に感情移入して読むことができた。
幾つも愛の言葉を並べたり体を重ねたりするのではなく、あの自由な空の舞いこそが、黄金に彩られた空のあの煌めきこそが、胸いっぱいのありがとうとさよならが、二人…いや三人の生涯忘れ得ぬ空旅と初恋の確かな -
Posted by ブクログ
ああ、これはいい!
わくわくが止まらない!
「追憶」「恋歌」「夜想曲」と紡がれた『とある飛空士』シリーズの4作目。
また新たな『恋と空戦』の物語の始まりに、なんとも心躍った。
冒頭から亡国の王族の逃亡シーンがあり、それこそ追憶や恋歌を思い出して、実に飛空士シリーズらしい始まりだと思った。
そして、集うメンバーにはその元王族だけでなく、因縁のある撃墜王同士の子供たちや、空族のスパイなどが含まれて、これからなんとも壮大な話が始まるのだなという期待感がいやがうえにも盛り上がる。
一艘の飛行艇に乗り合わせた7人の士官候補生たちが、戦場の空を、夜の海原を、敵機の攻撃を受けながら必死で逃げ延び、さら -
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Posted by ブクログ
読み終わったのに記録つけるの忘れてた。
犬村小六先生の新作というだけで待ちきれないぐらい楽しみにしていたのだが、期待を裏切らない出来だった。
何より印象深いのは主人公と王女の逃避行の中で揺れ動き、そして身分の差から引き裂かれる二人の心情だ。犬村先生得意の心情描写の技術をこれでもかというほどふんだんに使った一連の文章は読むがわまでせつない気持ちで満たしてくれる。
周りに言えない秘密を抱えたミズキや、もちろん主人公とのただならぬ因縁を感じさせるアステルも含めて、読者をワクワクさせる伏線を張りながら、戦闘シーンは圧倒的な描写力で満足させてくれる。新しい名作が始まった。