あらすじ
クチコミで広がったあの作品が電子書籍で読める!
・2007年度10月~2008年度10月 書泉ブックタワーのブック売上ランキング1位
・Amazon.co.jpのエディターが選ぶ2008年のランキング1位
・『新世紀エンタメ白書2009』ブックランキングで1位
絶賛の声続々!!最後までドキドキ!恋と空戦の物語。
美姫を守って単機敵中翔波、一万二千キロ!大空に命を散らす覚悟の若き「飛空士」。ある日彼に与えられた使命は「姫を敵機から守り、無事祖国にお連れすること」。襲いかかる敵機の群れ! 複座式の小さな偵察機に乗ったふたりは、逃げ延びることができるのか?
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
●ストーリーとしては、身分差のある恋物語。反発し合っていた二人が危機を共に乗り越える過程で心情に変化があらわれるといった王道的な展開なのだが、最後の伏線回収や心情描写が素晴らしくライトノベルの枠を超えて名作だと言い切れる。
Posted by ブクログ
初めてライトノベルを読む。
表紙を見て、マニアックな秋葉原なイメージで読み始める。
マニアックで秋葉原で自己満足な作品だと思って偏見満載で読み始める。
満足度、星5つなんて個人的に相当気に入った、作品にしか付けない事にしている。
堺正章氏の星3つとは訳が違う。
映画「耳をすませば」が好きな私には、非常に面白かった。
ライトノベル恐るべし。
素敵なお話しでした☆
とても素敵なお話しで、読むのが止まらなくなりました。少し漢字が難しくて読むのに時間がかかりましたが、それでも先に進めたい思いが強く、自分の知識不足をもどかしく感じました。時間をかけてでも読む価値のある素晴らしい作品だと思いました。
Posted by ブクログ
ーーーーもう泣かないって約束してね。
ファナとシャルルのキャラクター描写がしっかりしていてとても読みやすかった。感情移入もしやすくて好きです。空戦の描写も突っかかる事もなく読めるし、緊張感と疾走感があって迫力がありました。
二人が一度会っているのに、それぞれが記憶に留めているものが違う、というところも、階級の違い、すれ違いみたいなものを感じられて良かった。たしかにこれは画面映えする作品だなあ。文章の全てで映像が見えるようでした。
一番好きなところは、サンタ・クルスも仲間に加えられたところです。「戻ろう」
終章で皇妃となったファナが、シャルルが隣にいなくとも強くあったことが救いでした。もう普通に好き
Posted by ブクログ
ラストシーンの余韻が胸の奥に灯る光となってずっと続いている。
一瞬の煌めきが永遠の光になる。切なくも心強く、純度の高いボーイ・ミーツ・ガールだった。
この『とある飛空士への追憶』という物語はシャルルとファナ、二人の旅の記録であるから自ずと焦点が二人に絞られるわけで。空の旅と戦い、その中で芽生える恋と育まれる気持ちという物語の軸が最初から最後までぶれることなく、二人に感情移入して読むことができた。
幾つも愛の言葉を並べたり体を重ねたりするのではなく、あの自由な空の舞いこそが、黄金に彩られた空のあの煌めきこそが、胸いっぱいのありがとうとさよならが、二人…いや三人の生涯忘れ得ぬ空旅と初恋の確かな証。美しかった。
Posted by ブクログ
次期皇妃と最貧民出身の飛空士(パイロット)。敵地の中に孤立した占領地から、次期皇妃を載せて、複式偵察機が単独、敵占領空域内を翔破する。「海猫作戦」攻撃機能も無く、あるのは、飛行機の性能と、パイロットの腕だけ。本国への海上飛行中に、敵戦闘機、空中巡洋艦、空中重巡と、空中酸素魚雷「空雷」が襲う。はたして12,000KMの距離を、「お姫様」を乗せて、パイロットは飛行しきる事が出来るのか? 途中、飛行機の整備の為に立ち寄った、楽園の様な環礁での、死線を掻い潜ってきた、「姫」と「パイロット」の淡い恋心、お互いの誘惑。そして、別れ。最後の「パイロット」と機乗してきた「飛空機:サンタクルス」の大空の舞い。金のシャワーの中での、姫に送る飛空士の最後のはなむけ。「アニメ映画にもなった、すばらしい作品です。」ちなみに、敵戦闘機:真電は旧日本海軍・局地戦闘機:震電のコピーです。造形は全くほとんど同じです。この震電の機動もカッコイイ。そして、主人公の「旧日本海軍:ゼロ戦」の究極の技と言われた、「左捻り込み(イスマエル・ターン)」の描写も素晴らしい。
現実にこの業が出来たのは、旧日本海軍ゼロ戦パイロット:坂井三郎上飛曹です。
Posted by ブクログ
・あらすじ
舞台は2つの大国、神聖レヴァーム帝国と帝政天ツ上が戦火を交える架空の世界。海に隔たれた両国の戦いでは戦闘機とそれを操る飛空士と呼ばれるパイロットが戦場の主役となる。
主人公のシャルルはレヴァーム帝国の属領自治軍のエースパイロット。
抜群の操縦技術を持ちながらも、レヴァーム人と天ツ上人との混血である”ベスタド”である彼は、生まれながらにして両者から理不尽な差別を受ける身分である。
そんな彼は敵軍に侵略されつつある戦線から、皇子の婚約者であり次期皇妃であるファナ公女を偵察機に同乗させ、一万二千キロを単機で突破すべし、との無謀な指令を受ける。
はたして二人は敵機がひしめき合う空域を切り抜け、皇国にたどり着くことができるのか・・・!?
・感想
このあらすじからも想像できるように、物語の読みどころは敵中を単機で突破する空戦の緊張感と、二人の恋模様がメインです。
シャルルとファナは命懸けの脱出行を続けるうちに徐々に惹かれあうものの、そこには絶対に超えることのできない”身分”の壁が・・・。
ともすると安易すぎる展開になってしまうところを、いわゆる「吊り橋理論」を利用して、しっかりと読者が感情移入できるようなストーリー仕立てになっています。
そして、二人の結末を見事に描き切った、切なくも清々しいエンディングがすごくいい。
理不尽でどうしようもない現実と抗いながらも、そこから目をそむけずに生きていこうとする二人の姿は、やっぱり理不尽でどうしようもない現実と折り合いをつけながら生きていく僕らにとっても感じ入るものがあります。
かつての宮崎アニメが持っていたような、ハラハラドキドキと甘酸っぱい切なさの同居する物語。1年に何冊もないくらい面白い。
Posted by ブクログ
いい意味で二度と読みたくありません。
最後が切ないし、鬱になりかけました。
歴史にその名を刻んだ偉大な皇妃と歴史の闇に消えた名もない飛行士。
ふたりが織りなす、蒼天に積乱雲が立ち上る夏の洋上にきらめいた、ひと夏の恋と空戦の物語。
Posted by ブクログ
この物語のエクスタシーは、ファナが旋回機銃をぶっ放すシーンだと思う。
「メンフィス・ベル」ではそれなりに活躍した旋回機銃であるが、
「紅の豚」では空賊の旋回機銃はポルコ・ロッソのサボイアS21を捉えることはできず、
「風の谷のナウシカ」では大型船が旋回機銃で弾幕を張るも空しくペジテのガンシップの餌食になってしまったし、
「天空の城ラピュタ」のゴリアテの旋回機銃はドーラ一家の艦載機(?)の煙幕展開を阻止できなかった。
旋回機銃というガジェットは不遇を囲ってきたのである。
おそらく生涯最初で最後になるであろう旋回機銃での射撃。
それによってファナは、自らが生き延び、初恋の人を助け、運命を切り開き、そしてシャルルとサンタ・クルスの戦友になる(飛空士になる、と言い換えてもいい)という四つのことを成し遂げたのである。
生き延びたということは、皇妃としての戦いが始まったということであり、飛空士としての戦いが終わったということでもあり、でもおそらく熾烈を極めるであろう彼女の戦いの始まりとしてまことふさわしい名シーンだったと思う。
Posted by ブクログ
「トリスタンとイゾルデ」を思わせる、古典的なべたで王道のストーリーですが、描写がたくみで、人物もとても(これもべたな設定なんですが)共感をもてるように描かれていて、すっかり感涙です。一冊できれいにまとまっているのもいいですね。このシリーズ、この後もたくさん読みましたが、最初のこれがやっぱり一番良かったです。変に太平洋戦争ネタをかぶらせていなかったのも、僕には好感が持てました。
Posted by ブクログ
Audibleにて。
アニメ映画を観てずっと原作読んでみたいなと思っていたので、読めて良かったです。
私はハッピーエンドが好きなのでどうかシャルルよファナを連れ去ってくれと祈っていましたが、そんな簡単にはいかず。
最後砂金を撒いてファナの記憶に残ろうとしているシャルルを見て「ちょっとくらい残しなよ!」と思いましたが、そうもならず。
ぐぬぬの思ってしまいましたが、面白かったです。
ラッキースケベも、良いですよね。
ただやっぱ擬音語がちょっと、もうちょい良い表現方法にしてよぉとは思ってしまいました(´・_・`)
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映像化されたらたぶん見てしまう。そんな作品だ。 ただ、ちょくちょく出てくる擬音語が、悔やまれてならない。 話としてはすっきりとまとめられている。 登場人物の性格も分かりやすいし、感情移入の要素満載だ。 素直に言えば、面白い。 確かにライトノベルとなめてかかってはいけませんでした。
Posted by ブクログ
空には地位も身分もない、ただ強いものだけが生き残る。そのシンプルさがいい。
この言葉が凄く好きです。世の中は複雑なこともあるけど、今あるってことや好きって気持ちは、シンプルでかつ幸せなんだろうなって思わせてくれます。
Posted by ブクログ
ともかく直球ど真ん中ストレート的な、お姫様とナイトの恋の物語。
ここまで直球だとむしろ清々しいというか、すーっと読んで気分爽快スッキリ爽やかに生きたくなる。その他の設定も、貴族と平民のカースト制度やらありがちっく。最後の後日談も、コピペか!って展開だし。
とは言え文句を言いつつ、それでも面白かったなぁ、と思わせるんだから見事じゃないの。ていうか空中戦とか飛行機とかの説明がアツくて燃えるので、実はそっちメインなんかな。
というわけで、夢見がちな野郎どもにはオススメですな。
Posted by ブクログ
☆4.3
シャルルとファナの冒険譚。一期一会というか、その時だけの飛行。
飛行機の仕組みとか詳しくないけど、自分も一緒に飛んでいるような気持ちになった。追われるときは、撃ち落とされるんじゃないかと・・・!もうだめかと思った。生まれも立場も違う二人が、その人生の中で、ほんの一瞬交わっただけ。ほんのひと時一緒にいただけ。そういってしまえばおしまいなんだけど、、、うまく伝えられないからとにかく読んでほしい。
内容紹介
「美姫を守って単機敵中翔破、1万2千キロ。やれるかね?」レヴァーム皇国の傭兵飛空士シャルルは、そのあまりに荒唐無稽な指令に我が耳を疑う。
次期皇妃ファナは「光芒五里に及ぶ」美しさの少女。そのファナと自分のごとき流れ者が、ふたりきりで海上翔破の旅に出る!?
...圧倒的攻撃力の敵国戦闘機群がシャルルとファナのちいさな複座式水上偵察機サンタ・クルスに襲いかかる!
蒼天に積乱雲がたちのぼる夏の洋上にきらめいた、恋と空戦の物語。
Posted by ブクログ
最底辺の身分に生きる凄腕の飛空士と、次期皇女となる貴族の少女との限られた時間の物語。
空で繰り広げられる戦闘シーンと、国同士の争いを巡る手の込んだ世界観設定は、ファンタジー好きにはたまりませんでした。
物語は王道ですが、様々な柵にとらわれて自由に生きられない少年少女が、生死の境で限られた時間を過ごす姿が丁寧に描かれています。
人形のようであったファナが、シャルルと出会って人間としてどう生きていくかを見出していく過程は、青春ものとしても、貴種流離譚ものとしてもとても良いシーンばかりでした。
シリーズものとしてほかにも作品があるようなので、読み進めようと思います!
Posted by ブクログ
身分違いの恋、スチームパンクな世界観、冒険譚と、あらゆる点で王道なボーイミーツガール物語。設定の飲み込みに若干時間が掛かったが、乗り越えれば面白い。特に空戦の描写とヒロインの成長物語が良く、物語の深みになっている。
Posted by ブクログ
ひと言でいうと、帝国の皇子の許婚と傭兵の短い恋物語。
似たような物語はいっぱいあるし、結末も予測できるのだが、それでも読ませる文章力と構成の仕方はすごい。
物語のお手本のような小説で、読後感は大作娯楽映画を1本見終わった感じ。
敵陣営の最新鋭・戦闘機がゼロ戦を思わせるものだったり、「左捻りこみ」の技が出てきたりと、敵国が「日本」を感じさせるのだが、このパロディ具合がいい味をだしている。
続きのシリーズが「2014年版このラノベがすごい!」の10位以内に入っているのも、世界観がしっかりしているからこそだと思う。
アニメも見てみるか。
Posted by ブクログ
神聖レヴァーム皇国と帝政天ツ上という2つの国が対立する世界が舞台。レヴァーム皇国の領土でありながら天ツ上に接するサン・マルティリアの飛行士の少年・狩乃シャルルは、皇国の王女ファナ・デル・モラルを、皇都エスメラルダにまで送り届けるという使命を与えられます。
幼い頃、ファナと出会ったことのあるシャルルでしたが、傭兵としての役割と飛行士としての矜持をかけて、ファナを送るという使命を忠実に果たそうとします。しかし、そんなシャルルの誠実な姿に、しだいにファナの心は引き寄せられていきます。
空を舞台にくり広げられる戦闘と淡い恋の物語です。ストーリーはシンプルですが、ジュニア小説らしいすがすがしさがあります。
Posted by ブクログ
みなさん言ってるけどローマの休日的展開だった
結末はある程度読めてしまうけどそれでも切なくて爽やかで面白かった
シャルルに幸せになって欲しいと思った
Posted by ブクログ
おもしろかった~~
ラノベでやっと面白い!って思えてまんぞくー
差別(外国人や身分)のはげしい国の最下層出身のパイロットといちばん上になる予定の女の子の
敵地からの脱出劇
いきつまる空中戦ー!
燃え上がる恋心!みたいな
おもしろかった~
Posted by ブクログ
レビューを読んでいるとローマの休日という言葉がよく出てくる……いい歳して私をそれを見たことがないがこの本をよんでそういう恋物語だったのか…と思う。
ラストが切ないけれど爽やかでよかったなぁ
Posted by ブクログ
大半を占める飛行、戦闘シーンは、臨場感はとてもあるけれど冗長にも感じられて、集中が度々途切れた。でも続編は読まないかなという印象は、終盤で覆った。急に生き生きと色付いたみたいで軽くぞくぞくした。爽やかな読後感で、終盤を読んだ上で表紙を見ると感慨深い。アリソンシリーズや、何となくラピュタも連想した。
Posted by ブクログ
宮崎あたりが好きそうな、レシプロ機(と言っていいかな?)の空戦もの。
まぁ、そう戦いはしないんですけどね。(^^;
ヒロインが途中で抱く夢が、とうてい実現できないことだとわかっていての夢なので、とても悲しく感じます。
主人公の最後の対応が大人の対応で良かったな。
とても美しい幕引きだと思いました。
Posted by ブクログ
知り合いに貸してもらって、ライトノベルを読んでみた。私の人生では2冊目である。挿絵になれてないために、読んでいて想像していたイメージが絵により修正されてしまうことに少し違和感を覚えてしまった。また、飛空士、飛空機、という単語が使われているのに、服はなぜか飛行服。頻出単語のために気になってしまったのだが、細かいところを良いすぎだろうか。さらに言えば、ヒロインであるファナが主人公に心を開くのも早すぎではないか。あれだけ家では心を閉ざし、父親が空襲を受けた時も客観的位置にいたのにも関わらず、家から抜ければあっさりしすぎだろう。
と、ケチをつけたが、面白い点ももちろんある。やはり空中戦は熱い。敵の多くの機体に追われる場面は読む手が止まらない自分がいた。真電の強さが上手く表現されていて、最後の1対1の戦いは興奮しながら読めたと思う。まぁ、倒し方は正直予想通りではあったが。
個人的に終章の締め方は素晴らしいと言いたい。凄く綺麗な、想像を膨らませられる、ファンタジー小説として最高の締め方だと個人的には思う。ここでさらに評価は上がった。
なんだかんだ言って、面白かったし、読んで良かったと思う。
Posted by ブクログ
「姫を守って1万2000キロ、やれるかね?」
傭兵飛行士シャルルと皇紀ファナは二人きりで海上踏破の旅に出る。
空戦はよかったんだけど、結末とか展開は序盤でわかったし、ラノベとしてはキャラもイマイチだったかな。
面白い、面白くないというより好みじゃない。
そんな評価ですね。