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飛空士シリーズ、ついに感動のフィナーレ!
ついに二千年来の悲願であった「天地領有」のために動き出すウラノス。一千隻を越えるウラノス飛空艦隊が西進を開始したなら多島海は滅亡するしかない。世界の命運をかけ、多島海連合軍首席参謀バルタザールは史上最大の奇襲作戦「オペレーション・オーディンズ・スピア」を立案する。片道切符の作戦に参加した清顕とイリアは、仲間たちと共に王都プレアデスを目指すが……。
「神さまの造ったこの星が太陽に呑まれ爆発して文明も人類も永劫に消滅してもなおきみと共にいたい」。
空にあこがれた少年少女が織りなす恋と空戦の物語――『とある飛空士への追憶』から始まった七年以上にわたる壮大な飛空士シリーズが、これにて完結……!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
飛空士シリーズの大団円。
第一作の追憶から追いかけてきた身には、ああ、これで終わったんだなあ、というなんとも言えない感慨が湧いてくる。
もちろん、この巻は誓約の最終巻なので、物語の中心はあくまで誓約の立場からなのだけど。
本巻はプレアデス奇襲作戦の全貌。
最後を飾る空戦場面はさすがに気合が入っていた。
すべての飛空士シリーズの主人公揃い踏みで(一部憑依してたけど笑)、いやが上にもワクワクする。
ただ、それだけに話が少し散漫になってしまったかもしれないけれど、でもまあそれも、シリーズファンへのちょっとしたサービスのようなものだよね!
あと、これだけエースがいるんだから、ジェット戦闘機とカーナシオン、その全てを清顕に任せたのは、ちょっとやりすぎかも。
ジェット機のひとつぐらい海猫さんに任しても良かったかな。
シリーズのテーマである「恋と空戦」の恋の方はというと、清顕が選んだのはイリアだった。
いや、なんというか、幼馴染みが結ばれないのはこのシリーズのお約束みたいなものなので、そうだろうなあと思ってた。
でも、ファナやアリエルよりは寂しさを感じなかったのは、ライナがいたからかな。
カルエルとクレアの再会場面も良かったなあ。
もっと長く描かれても良かったな。
空戦場面以外のカルが能天気すぎて笑うけど。
笑うといえば、やっぱりバルタとセシルのやり取りはサイコー。
おもわず吹き出してしまう。
そしてバルタさんとかぐらさん。
やっぱりそう来なくちゃね。
二人の再会場面直前のバルタさんの言葉がいい。
でもそのあとのバルタは、いやそこは黙って抱きしめるところだろうに。
何かたまってるんですか(笑)
でも良かった。
本当に良かった。
そしてラスト。
そう、こんな場面を見たかったのだ。
これでこそ大団円。
飛空士シリーズとしては珍しく(?)心置きなく読み終われる。
ただもしひとつだけ望めるならば、もう一度、ファナに会いたい。
あの気高い始まりのヒロインに。
そんな短編をいつか書いてくれないだろうか。
最後まで楽しませてもらいました。
ありがとうございました。
Posted by ブクログ
まずは8年間にわたり、クオリティを落とさずコンスタントに物語を紡ぎ、広げた大風呂敷をキレイにたたんで、シリーズ完結を成し遂げたことに敬意を表して、★5つ。
個人的にはもう少し切なさの残るラストを期待していたのだけど、これはこれでいい締めでした。
カルとクレアとアルバス一家のその後については、ちょっとスピンオフで読んでみたいような。
「あの人」と彼のその後については、あえて描かなかったんでしょうね。ちょっと寂しいけど。
前巻から強烈にねじまがったスーパー横恋慕男が出てきたせいか、
カーナシオン→イリア、ゼノン→アメリアあたりの妄執は決着しないまま放置(笑)
4人のエースの戦いっぷりの描写が圧巻。
リアル描写で空戦技術の凄さを強調するより、
比喩と叙情的な表現を駆使して、読み手の想像力を働かせたのは正解だと思う。
そして、ジェットエンジンを登場させたのは、
作者自身が、この世界と決別する意志の表明だったのではないかと。
めでたくシリーズ完結ですが、
空の果てとか、大瀑布とか、世界観に絡む話はもっと読んでみたかったなあ。
平和な時代に生きる次世代たちが空飛ぶ探検家になって、とかスピンオフにならないかな。無理か。
「追憶」の劇場版といい、「恋歌」のテレビ版といい、
このシリーズはアニメ化のクオリティに恵まれていないので、今作をアニメ化する場合は、できるだけ原作の良さを生かしていただきたいものです。テレビや映画より、Netflix等の配信サービス向きかも。
Posted by ブクログ
「とある飛空士への」シリーズ最終巻。おもいっきり堪能させてもらいました。
この作者の素晴らしいところの1つに、主要キャラであっても容赦なく作中で死亡させてしまう容赦の無さと、ストーリーにおけるハッピーエンドを両立させることがあると思う。特に前者によって、いわゆるお約束展開に凝り固まること無く、いつも読者の予想の上を行く展開が可能になるのだと思う。(このシリーズの読者なら、8巻でそれを感じたのではないだろうか。)
ただ、この巻に限って言えばやや展開が読めてしまった感は否めないが、シリーズ集大成の最終巻だから仕方のない面もあるだろう。
ストーリーとしては、今までのシリーズの主人公たちが勢揃いする、シリーズのファンにとってはたまらない空戦描写と、「誓約」としてのラストを飾る終章が何よりのみどころだろう。
どちらも、初めて「とある飛空士への追憶」を読んだ時の衝撃と、「とある飛空士への誓約」を読んだ時に感じた物語世界の壮大さや、誓約の言葉に秘められた感情の大きさを思い起こさせるに足る文章であったと思う。
このシリーズの感想ではもう幾度も書いてきたが、風景描写や心象描写における言葉の美しさは、最終巻になってますますその洗練さを増している。
小説の中でこのシリーズが最も好きであるという私の個人的感情も多分に含まれるだろうが、それでも敢えて書き残しておきたい。
登場人物ひとりひとりの心のありようを美しい文章で追体験しながら読み進める後半部分、そしてラストシーンは、もうこのシリーズの続きを待てないのだという倒錯した感傷とともに、私の心の中の風景として永く残り続けることだろう。
この本に出会えてよかった。
Posted by ブクログ
最終巻「プレアデスの奇蹟」の顛末、本筋では大団円は読めていたので戦闘シーンはそこそこの盛り上がり。でもでもあれだけの主人公恪が登場してしまうと、やや中途半端感は否めないと感じてしまった。海猫さんの活躍がもっと見たかったし、失われていた歳月のことも知りたかったな…
カルエル&クレアもハッピーエンドだけど、やはり本筋からずれていたので詳細が省かれてしまったような?
エリアドールの7人はそれぞれ世界を変える大活躍したわけだけど、彼らの行く末については…以下ネタバレ
やはりライトノベルなんだ~ってやや落胆してしまった。ミオとライナがあぁいうカタチで逃げ落ちるとはね!かぐらもやっぱり存命だったし死人が出ないというのは、ホッとできるけど、物語的にはちょっとつまらない、と感じてしまう自分もいる。
もしアニメになるなら脚本はきっちり原作準拠でお願いしたいところです。なにはともあれ「飛空士シリーズ」はこれで完結、「犬村先生おつかれさまでした、ありがとう!」と言いたい。
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