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エリアドールの七人、再会を果たす――
国家の思惑により「エリアドールの七人」と呼ばれ若き英雄として祭り上げられた七人の士官候補生。しかし時代の狂熱は七人を異なる四つの勢力へちりぢりに引き裂く。
ウラノスにてミオ・セイラとライナ・ベックは、健気な女王ニナ・ヴィエントに心惹かれながらもゼノンの意志に逆らうことができず、煩悶の日々を送っている。シルヴァニア王国には女王・エリザベート・シルヴァニア、ワルキューレ隊長・坂上清顕、副隊長・イリア・クライシュミットが所属し、第二次イスラ艦隊との合流に成功するが、エリザベートはセントヴォルト帝国からの独立を計るとともに、南多島海の三千近い島嶼群、ハイデラバード群島をまとめあげて、ウラノスに対抗しようとしている。ミッテラント大陸を追い落とされたセントヴォルト帝国にて作戦参謀・バルタザール・グリムは、秋津大陸に置き去りとなっている百七十万人の味方将兵を撤兵させ、ミッテラント大陸へ逆上陸させたいが、それには慧剣皇王国と休戦協定を締結せねばならない。
秋津大陸では、連邦制崩壊に伴い再び独立国となった「慧剣皇王国」において、紫かぐらが現政権転覆をもくろんでいるが……。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
ああ! かぐらさん!
まさか? うそだろ⁉︎
いろいろあった巻だけど、最後に全て持っていかれた気がする。
今巻は前巻活躍した清顕とイリアはちょっとお休みの回。
代わりに、バルタとセシル、ミオとクレア、そしてかぐらのそれぞれの場所での生き方が語られる。
イスラ艦隊との共闘でウラノスへの反抗を期すバルタやセシル。
プレアデスで危機に陥るクレアやミオたち。
そして戦争を終わらすために軍事クーデターを起こすかぐら。
全編ほとんどシリアスな中で、一人でコミックパートを担当するバルタがいやすごい(笑)
セシルに人間が小さいと言われたり、例の手紙で幽体離脱したりと、笑わせてくれる。
一体、かぐらさんはこんなバルタのどこに惚れたんだよ(爆)
でも、祖父と対決し、それまでのこだわりを捨ててからのバルタはかっこいい。
だから、そんなバルタなら、自らの命を捨てて修羅の路を進んだかぐらを救えるんじゃないかと思っていた。
それなのに……。
バルタとかぐらさんの再会場面の既に死を覚悟しているかぐらのはしゃぐさまがなんとも辛く苦しい。
ただ、実はまだほんの少し疑っていたりする。
もしかしたらと。
それはそうと、ミオが後宮で聞きつけたレヴァーム帝国の先遣隊と聞いて、やった!シャルルに会えるぞと思ったら、うん、やっぱりだ。
これは嬉しい。
囚われのクレアのことが心配だけど、さあ役者はそろった。
次巻、最終巻はいわば、囚われのお姫様を王子様が救い出しに行く王道物語だろう。
それはミオを救いに行く清顕でもある。
シリーズの大団円としてふさわしいラストを期待したい。
Posted by ブクログ
個人的に、現在のライトノベル界で最も面白いシリーズの座を争っているこの作品も、ついに次で最終巻になってしまうようだ。
その前巻となるこの本だが、メインとなる紫とバルタのやりとりは、感想を述べるのもおこがましいほどの素晴らしさ。このシリーズの感想でもう何度も書いてきたが、言葉の一つ一つの選び方、情景の描き方全てが、読者の心を捉えて離さない魅力を放っている。
また、エリアドールの七人の目に見えない信頼関係を物語に描き出す、登場人物達の心理描写にも触れておかなかればいけないだろう。ミオの、かぐらの、バルタの仲間たちを思う心の叫びのなんと美しいことか。
最後に、シリーズ集大成ならではの、これまでのシリーズの主要人物たちが揃い踏むシーンも、ここまで追いかけてきたファンならば感動なしには読めないはずだ。いままで明かされてこなかった作品間のつながりが、いよいよ、読者の前に姿を現そうとしている。
期待に胸を躍らせながら、最後の一冊を待つことにしよう。
Posted by ブクログ
主役を食ってしまうほど濃い印象を残す脇役というのは往々にしているものだがこのシリーズのバルタザールがまさにそれだと思う。(表向き主人公は7人と明言されているとはいえ、最大限焦点が当たるのは清顕でしょう)
特にこの巻では清顕やイリアの出番が控えめであったことに対してバルタザールは幼少期の挫折、そこからの屈折した成長、そして本当の自分と向き合うことへの気付き、と少し盛りすぎなくらいにスポットライトがあたっている。
そしてそれが否定的ではなく好ましいものに感じるほどにバルタザールの魅力が強い。
バルタザールのような屈折したキャラクターは主役に据えることができないので脇役とせざるを得ないのだが、それをここまで描いてくれたことが素晴らしいという気持ちで一杯だ。
Posted by ブクログ
最終巻手前ということもあり、心震えるような展開ばかり!というか遂に海猫と魔犬の二人が本名で登場したよ!魔犬は彼の息子とはいえ、二人が並んで飛行するシーンを見た辺りで感無量に……。「吉岡武雄」という名前もなかなか来るものがある。
今回は空戦シーンは少なかったけど、その分かぐら含む秋津の展開がまたキツイものばかりで。あのラストってやはりかぐらは死んでしまったんだろうか?ご都合主義的なものを期待すると急所は外れていてほしいけれど……。
やっぱりね、このシリーズにはハッピーエンドに辿り着いて欲しいけど、それ以上に最後はエリアドールの七人が揃っていて欲しいんだよなぁ
ライナもかなり心が揺れているようだけど、彼はどうするつもりなんだろう?終盤の天宮襲撃の際に姿を見せなかったのは何か意味があるんだろうか?ニナのために用意された機体のノーズアートがハチドリになっていたけど清顕の前に敵として現れる前兆なのかそれともこれなら清顕に撃たれないだろうという計算なのか
最近すっかりコメディ担当として定着していたバルタだけど、少年時代の経験がとんでもない……。ライナに次ぐ重い過去を持っていたのは予想外だった。でも『あの手紙』で抜け殻になってしまう辺りやっぱりコメディ担当なんだよなぁ(笑)
ミオとフィオのお陰で状況が全て整った第八巻。『追憶』『子守唄』『恋歌』、そして『誓約』全てを締め括る最終巻でどんな終わり方をするのか期待したい
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