犬村小六のレビュー一覧

  • とある飛空士への恋歌3

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    化けた。3巻で本領発揮された。
    1、2巻は序章に過ぎなかった。改めてこの作者の描写は凄いと思った。
    とにかく、3巻まで読んだらいい。切ない。

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    2011年08月18日
  • とある飛空士への夜想曲 上

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    表紙の森沢氏のイラストがあれっ?という印象だったので、小説のほうまで心配してしまったが、全く心配無用だった(そりゃそうだ)。
    あの海猫のいるレヴァーム皇国軍を次々撃退していく帝政天ツ上。その撃墜王である千々石(ちぢわ)を主役に据えた新しい空戦の物語。「とある飛空士への追憶」の続編と言える内容でした。なんとなく10月1日公開の映画を見据えた販売戦略的作品というひねくれた考えもあったのだが、まあ事実そうだろうとしても読んでおもしろければ何も反論なし。
     しかし、もろに日米戦争的結末を予測してしまうのだが、予想外の展開はあるのだろうか。

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    2011年08月07日
  • とある飛空士への追憶

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    ネタバレ

    この物語のエクスタシーは、ファナが旋回機銃をぶっ放すシーンだと思う。

    「メンフィス・ベル」ではそれなりに活躍した旋回機銃であるが、
    「紅の豚」では空賊の旋回機銃はポルコ・ロッソのサボイアS21を捉えることはできず、
    「風の谷のナウシカ」では大型船が旋回機銃で弾幕を張るも空しくペジテのガンシップの餌食になってしまったし、
    「天空の城ラピュタ」のゴリアテの旋回機銃はドーラ一家の艦載機(?)の煙幕展開を阻止できなかった。
    旋回機銃というガジェットは不遇を囲ってきたのである。

    おそらく生涯最初で最後になるであろう旋回機銃での射撃。
    それによってファナは、自らが生き延び、初恋の人を助け、運命を切り開

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    2013年04月14日
  • とある飛空士への夜想曲 上

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    ネタバレ

    いやー、うまいなあ。
    こういう毛色の作品を読む人の多くは、当然ミッドウェー海戦の経過と結果を知ってて、あからさまな天ツ上敗北フラグをチラつかせて実は……。

    レヴァーム側に明らかにニミッツとハルゼーがモデルの提督が出てきたということは、スプルーアンスとフレッチャーをモデルにした提督は負けちゃったのかな。

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    2011年07月28日
  • とある飛空士への恋歌3

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    鳥肌。

    その一言

    後半はもうずっと寒かった。どうして読書しながらこんなに震えるんだろうと思うくらい


    追憶と比べてなんか…と思ってやめた人も
    ここまでは頑張って読んで欲しい

    ウッ 思い出してもジンとくる…


    強く強く、思うのはただ一つ
    「大切な妹なんだ」

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    2011年08月04日
  • とある飛空士への恋歌

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    この海の向こうには何があるんだろう。

    飛行士を目指す少年少女が世界の果てを目指す話。
    笑いあり。涙あり。全五巻。

    一巻は「あまいよ。あまくておいしい」綿あめ食べる場面に泣いた。間違えて二巻から読んだけど違和感感じなかった。むしろ二巻読んでから一巻の方が引き込まれる話順だと思う。
    三巻が一番盛り上がる。死亡フラグが立ってたからうわーうわーと思いながら読んだ。犬村さん大好きだ!8年ぶりに小説買いたくなった。
    五巻はシャロンが素敵。あとアリエルが藤林さん的立ち位置。シャロンとアリエルを応援したい。

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    2013年08月14日
  • とある飛空士への恋歌5

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    最終巻としては、ありじゃないでしょうか。
    最愛の人との別れ。
    思い出が詰まった第二の故郷イスラとの別れ。
    旅が終わり、同胞との別れ、、、、
    成長し、前へ進んで行く過程で、沢山の素晴らしいものを獲得するのと引き換えに、多くの別れもある。
    そんな切なくも、未来への希望に溢れた最終巻でした。

    それにしても、アリエルが切ない!!!!
    メインヒロインはどうみてもアリエルでしたね。

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    2011年05月17日
  • とある飛空士への恋歌3

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    遂に戦端が開かれ、これまでの楽しかった飛行学校生活は一変する。
    未熟な学生パイロット達は未熟な技量ゆえに空に散っていく…
    なんだこの急展開!危機的状況下にあって「生きて帰る」を合言葉に、友と恋人達は励まし合い、身を盾にして大切な人を守ろうとします。
    しかし、迫りくるその瞬間、、、、、もう、涙腺崩壊しっぱなしです。

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    2011年05月17日
  • とある飛空士への恋歌5

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    (裏表紙の)『超弩級スカイ・オペラ「恋歌」、感動のフィナーレ!!』の言葉に偽りなし。 もう間違いなく名作!

    最終巻だけあってグッと来る場面が多かったです。 中でも終章の彼女の想いが明かされるところとかね。

    この恋歌シリーズのあとにまた追憶を読みたくなるから不思議ですねー。

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    2011年10月08日
  • とある飛空士への恋歌5

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    綺麗に締まった。 空戦の描写で盛り上がっていた全巻までとはちょっと違って、個々人の思いに焦点が当たっていたと思う。

    泣けた(つー`)

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    2011年02月18日
  • とある飛空士への恋歌5

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    ネタバレ

    待望の最終巻。
    物語としての山場は前巻までだったようで、5巻ではあとがきと言うかあとがたりのような印象を受けた。本文の何割かはナナコの著書からの引用という形を取っているし、話も坦々と進んでいくので余計そう感じる。
    凱旋式後はカルエルだけでなく、三人称の視点で寮生のその後がそれぞれ書かれていて、読んでいて後夜祭のようななんとも言えない気持ちになった。
    物足りない感じもするが、この物語の締めとして良かったと思う。

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    2011年02月11日
  • とある飛空士への恋歌5

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     シリーズ最終巻。
     悪評を書く気にはならない大きな満足感はあるが、満点とはいいたくない若干すっきりしないものが残った。全員が望んだとおりになんてならないし、ましてや恋愛は難しい。彼女はほんとうに幸せになれたのだろうか・・・
     ところで、夜が明けようとする時刻、通勤電車の中で、ちょうどチハルがミツオの実家を訪れたシーンに差し掛かり、一瞬周囲の空気と作品が同期した気がした。慌てて口を押さえ欠伸をする真似をするが涙出過ぎ。たくさん描いてくれたエピローグのひとつに過ぎないのに何か好きなシーンでした。脇役に過ぎないかもしれない二人にちゃんと焦点をあててくれたのも嬉しかった。
     それにしても、この世界の

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    2011年02月10日
  • とある飛空士への恋歌5

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    読み終わったあと、登場人物に対する様々な思いが去来した。

    そうさせてくれるのは、まず既刊で積み重ねてきた過程があればこそだし、この一冊の中でも徐々に成長していく少年たちを見ていたからだろう。

    本作の結末は読んだだけでははっきりとはわからない。だが、少年たちが進んだ道は確かにはっきりと見えた。だからこそ、彼らの未来を想像できる“物語”としての価値を本作は生み出しているのではないだろうか。

    1巻を読んだ時にも想像もつかなかった読後感を与えてくれた本作に感謝したい。

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    2011年02月10日
  • とある飛空士への恋歌4

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    ネタバレ

    4章の見出しがこの本のタイトルになってることからおそらくこの物語のメインとなる4巻。
    初めてちゃんと出てきたイグナシオの助けもあり、へたれ皇子が大きく成長する。
    互いの正体を知り一度は絶望するが、カルエルはようやく過去の呪縛から解放される。が、このままフィナーレとはいかないらしい。
    5巻も楽しみだ。

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    2011年02月09日
  • とある飛空士への恋歌3

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    ネタバレ

    ここから本編と言っても過言ではないくらいだった。
    空の一族との戦闘が始まり、前巻と打って変わって死と隣り合わせの世界。
    聖泉を越え、追憶との繋がりも見え始め俄然面白くなってきた。
    なのにチートキャラが一人いるのはどうかと思ったが。

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    2011年02月07日
  • とある飛空士への恋歌5

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    少年のほのかな願いが、世界を巻き込んだ「革命」へと変わる瞬間。なにかすごいものを目撃したような気になります。

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    2011年02月04日
  • とある飛空士への恋歌5

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    ネタバレ

    3巻や4巻に見られる派手な戦闘シーンはないものの、終盤の演説シーンなど見所は多く非常に楽しめた。
    最後の終り方ははっきりしたものは提示されず賛否両論あるかもしれないが、読者に想像させる隙間を作ったのは読後にいろいろと考える事が出来て自分にはよかった。
    楽しみにしていたシリーズが終った時の虚無感というか消失感が半端ないのは、それだけ自分がこのシリーズを楽しんで読んでいたんだと実感する。
    今後この’とある飛空士’シリーズが続くのか、はたまた違うシリーズが始まるのかは現時点では分からないが、この作者の次回作には大いに期待したい。

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    2011年01月21日
  • とある飛空士への恋歌5

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    ネタバレ

     シリーズ最終巻。『追憶』とは異なり5巻に及ぶ長編ということで、シリーズを通じた見どころとしては主人公カルエル・アルバスの成長にあるかと思う。1~5巻(4巻は無いけど)の表紙に描かれた彼の容貌を見るだけでも、その変化はありありと見てとれる。
     クレアが空族の下に去ってからは物語の時間経過に比べてページ数が非常に少なく、その間にカルエルが抱えていた感情は多くは語られていないが、一人で空族に挑もうと飛び出したことがあったと後日談で語られている。それほどまでに熱した感情を常に自分の胸に抱きながら長い年月を送っていたことを考えると、彼を突き動かしたものの巨大さ、それを抱き続けた彼の強さに心を打たれる。

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    2011年01月20日
  • とある飛空士への恋歌5

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    ネタバレ

    シリーズ通して名作でした。犬村先生の次回作に期待しております。
    「こういう演出を絵にすると綺麗だろうなぁ」ってのを文章で書くのがうまい作家だと思いました。

    「とある飛空士への追憶」での最終章を思わせる描写の美しさが、キラキラ光る。
    空戦はないです。そういうのは4巻がピーク。本巻はほぼ後日談のようなもの。
    1冊まるごとグッドエンド?

    ただ…、
    「とある飛空士への恋歌」を歌う人間が、幸せを約束されたヒロインとは限らない。
    最初のカラーピンナップ挿絵で、すでにヒロインの顔じゃなくなって、哀しそうなアリエルが印象深い。
    「追憶」はファナ様の話だった。「恋歌」は…、

    クレアは今回、一貫して
    分厚い

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    2011年01月20日
  • とある飛空士への恋歌5

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    一気に読んでしまった。普段はこういう終わり方の話は好きではないけど、この話はこれで良かったと思う。
    シリーズを通じて、読んで良かった。
    これで心置きなくレヴィアタンの恋人の続編を書いて欲しい。

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    2011年01月19日