玄侑宗久のレビュー一覧

  • 中途半端もありがたい

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    アンチ二元論

    見解の対立があるところは、深めずに終わらせてある。
    編集のしわざなのか、対談者のしわざなのか。。

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    2013年03月09日
  • 〈問い〉の問答 同時代禅僧対談

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    親鸞が思想的に逝ってしまっているという指摘と、法華経と良寛がともに論旨不明という指摘は非常に共感した。

    般若心経でクマラジーヴァも玄奘三蔵も漢訳せずに音訳した『panya paramita』『anuttara samyak sambodhi』『gate, gate, para gate, parasan gate, bodhi, svaha』を中村元が逐語和訳したことへの批判はしばしば聞くが、サンスクリットの音ではなく、音読みで『ギャーテー…』って品無く読むだけなら、別に気にしなくても良いのでは?と思っていた(今もそう思っている。)。
    が、本書では特に、『bodhi』を完了形で訳した点を批判していた。
    この批判は至極真っ当で、たとえサンスクリット原文が完了形だったとしても、般若系経典の趣旨からして適切だと思う。

    全力で壁にぶつかった経験の有無を、人物を判断する基準の一つとして使うことにしたい。

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    2013年02月18日
  • 現代語訳 般若心経

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    玄侑宗久による般若心経の解説書。最近流行りの写経で取り上げられることが多い心経ですが、経典のエッセンスを濃縮してあり、内容を理解するのは難しいです。本書では大本を使用し、"般若波羅蜜多"を軸に独特の観点から説明してくれています。解説本は色々出版されていますが、宗教色の薄いものは珍しいと思います。ある程度詳しい人には物足りないかもしれませんが、ちょっと興味があってという初心者には最適の入門書ではないでしょうか。特に東洋のお経の内容を西洋の科学と結びつけながら説明していく手法には目からうろこが落ちました。

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    2013年02月11日
  • 釈迦に説法

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    私はこの人の著書が好きです。
    作家としての文章力があり、禅僧としての独特の着眼点があり、読むことでなるほどと感心させられる所が必ずあります。
    今回も興味深い話が多く、あっという間に読み終わってしまいました。

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    2013年08月10日
  • 中途半端もありがたい

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    対談集
    震災前と震災後とで半々で
    震災後はやはり福島の話が中心になっている
    天災の多い日本に住んでいるから
    済んでしまったことに執着しないで
    気持ちを切り替える

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    2013年01月23日
  • 死んだらどうなるの?

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    平易な文章で「あの世」や「空」がわかったような気分になる本。分からない、言葉に出来ない概念を扱っているから、もっと分からない語り方でもいいかな、とも思うけれど、わかりそうな気分になる文章ではこれが限界なのかもしれない。科学知識の大雑把さはわざとだろうからツッコミが入れにくい。たまに挿入される落書きがかわいい。日本のあの世観はなかなか面白かった。自殺はもったいないという洞察には温かみを感じる。

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    2013年01月03日
  • 禅のいろは

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     いろはカルタの意味について実にリアルな例を紹介したり、強張ったような文体ではなく軽妙なテンポで文章が書かれているので、まるで著者が私達の目の前で話をしているかのように解説してくれる。禅的な視点だけではなく、私のような一般の人間でも「なるほど!」と頷けるような本。
     表紙で可愛らしく描かれた達磨や僧侶は、解説されるカルタの絵にも登場するので、一つ一つの例を目でも楽しみながら知ることができるのも魅力的である。

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    2012年12月20日
  • 祈りの作法

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    福島在住の僧侶である著者の語る震災、原発事故での現地の現実はマスコミが語ることのないものだった。特に約半年記された著者の日記は必読。

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    2012年11月23日
  • 祈りの作法

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    福島が「フクシマ」になってからの著者の福島在住ということで見えてくる「原発」と「放射能」の問題。
    人は無力だからこそ、親愛の情も深まり、祈りも真剣なものになり、そして雄雄しさも発揮されるのでは・、との言葉は重い。

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    2012年10月13日
  • 禅的生活

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    ネタバレ

    思考をコントロール出来ず、頭の中が熱くなり、イライラしてしまう状況というのは誰にでもあるだろうが、かくいう自分もそんな状況に度々悩まされている。

    この本で紹介されている「禅」は、そういった「迷いの思考」に対する解決策だ。まずは、意識的に心と体をニュートラルな状態に近づけ、あらゆる妄想を排除していくところから始まる。

    哲学や脳科学からのアプローチを交えて禅を解説していて分かりやすい。また、時に笑いを織り交ぜた面白味のある文体には好感が持てる。

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    2012年10月04日
  • 現代語訳 般若心経

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    「般若」とは理知によらないもう一つの体験的な「知」の様式である。「般若」の捉える「全体性」は、無情に変化しつつ無限の関係性の中にあり、いつだって絶えざる創造の場である。
    「般若波羅蜜多」は「知恵の完成」と訳される事が多いが、実践的叡智であることを忘れてないけないだろう。
    「般若波羅蜜多」というのは実は特別な呪文なのです。この呪文を唱えるといつのまにか「私」が消え、「いのち」の本体になりきってしまうということですね。

    以上、抜き出しでした。

    たった262文字の般若心経の解説に本が一冊とは多いのではないか、と思われるだろうが、私には足りないぐらいだった。
    「自分」というのは錯覚、とまで感じさせる。すべてが「空(くう)」で物事は「縁起」でつながり単独では存在しない。
    結局は自分の感じている苦悩なんて存在しないものだ、と言われると確かにそうなんだけど、と思うのはある。

    最後は呪文として覚えましょう。声の響きと一体になって宇宙とつながるのです。

    本書を読むとわかるのは玄侑宗久氏の哲学から物理学までに広がる豊富な知識。宗教とは世界観なんだろう。世界観、宇宙から見ると人間なんてちっぽけなものだ。そのちっぽけな自分の苦悩なんて、宇宙から見たら「無」に違いない。と、そこで悩まない自分なれれば「解脱」できた、ということか。

    そうそう、先々週はお寺て祈祷をお願いした。私のためだけに、お上人さんに1時間お願いした。さすがに正座をしたが、普通ならあり得ないのに、お経でかつお寺の中にあって正座は出来た。

    最後に玄侑宗久氏は高校の先輩であること、しかし私の入学した年に卒業をされていたのですが。

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    2012年09月24日
  • 禅のいろは(PHP文芸文庫)

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    「べらぼうな生活」以来、この方のエッセイは大好き。
    最近、本を出すお坊様も増えましたが、こっちのほうが人生の修行積んでると思うのに、若僧の(失礼!)人生論なぞ読む気にはなれないのですが、玄侑宗久氏の砕けたお話は面白い。
    禁煙を強いられる話などで、突然、大人気ないとも思われるエキサイトも面白いし。
    南極料理人の西村さんに通じるものもあるかなあ~
    京都エッセイの入江さんとか・・・
    ちょっと毒舌な文章も、悪気はなくて、「きっと、ご本人、面白い人なんだろうな」と思えるようなものは読んでいて楽しい。
    いろはかるたをネタに書かれていて、それぞれの文の頭にかるたのイラスト(カット)が入っているのですが、宗久氏とだるまさんをSD化したキャラが描かれていて、ゆるさ加減が良かったです。

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    2012年09月14日
  • 禅的生活

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    ネタバレ

    (読み終わってませんので記載中)

    払ってもいい金額:1200円

    基本的にわかりにくく読み進めにくい本なのですが、
    仏教だか禅だかの予備知識があると読み進めやすいかも。

    アクビのやり方(P14)
    1ハナゲ(P32)

    とかわかりやすい部分もある。

    「7つの習慣」同様、原則に基づいたことが書かれていて
    何度も読み返すだけの価値はある、ように思える。

    (2020/04 やっと読み終わった)
    後半は宗教色が強くなってきた印象で☆一つ減らしました。
    払ってもいい金額:800円

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    2020年04月28日
  • アブラクサスの祭

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    心に闇を抱えた僧侶の変性意識の描写が息詰まるようです。この結末は救いといえるのだろうか?

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    2012年09月06日
  • 禅的生活

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    この本で禅が解るほど浅い世界ではないが、禅の世界を垣間見られる。
    一つ一つの事象は独立していると考え、その事象を楽しみ、佳いと感じる「因果に落ちず今を楽しむ」と云う教えが心に残った。
    ・残念な事象の連続でも将来まで悲観しない。
    ・今の行為の果報を期待しない。
    ・因(原因)でもあり、同時に果(結果)でもある瞬間としての今を味わいつくす。
    実践はなかなか難しいが…。

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    2012年08月16日
  • 現代語訳 般若心経

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    般若心経って今までとっつきにくいイメージでしたが、平易な書きぶりで、初心者の自分にはピッタリでした。玄侑宗久さんイイですね。

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    2012年08月01日
  • 禅的生活

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    一般の人の視点にたった言葉遣いで書かれているからか、禅に関する他の書籍と比べて分かりやすく、あっという間に読み終えた。おかげで、もう少し禅について学んでみようと思った。

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    2012年08月01日
  • 禅的生活

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     『現実を方便とみる』、『人生という役者を演じる』、いくらでも言い方はあるかもしれませんが、禅的悟りの視点から、自分の住む現実社会をリンクさせると、ゆらぎを楽しむ境地「風流」に達することができるというのが、禅を知らない自分にとっては、実に面白い。別名、「知足」。「鹿威しの後の静けさ」で喩えたのには、思わず拍手してしまいました。西洋的二元論で突き進む戦士の方々に、ぜひ読んでほしいですね。

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    2012年06月24日
  • 現代語訳 般若心経

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    まったく無知な自分にとっては非常にわかりやすい訳本だった。
    わかりやすいわからなさというか。。
    世尊の教えとは真逆の理知を極めてきた物理学や分子生物学のような分野の本に書かれていることが、般若心経にあるような世尊の教えと同じ方向だったりすることが興味深い

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    2012年05月15日
  • 中陰の花

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    主人公の則道と妻の圭子は、おがみやうめさんの死、そして49日を迎えるまでの中陰の期間を通し、夫婦関係を見直していく。2人は流産を経験していた。この出来事をひきずる圭子、彼女は紙縒作りに励んでいたが、これは4週間しか生きられなかった我が子への祈りであり、子を授かりたいという彼女の祈りを表すものであった。その思いを知った則道は我が子とうめさんを成仏を願うため、回向を捧げる。そこで紙縒が舞い上がり、中空に煌めく光景を見て「中陰の花」だとつぶやく。このシーンは圧巻だ。成仏とはすでに個を失った状態をいうので、それが亡くした我が子とうめさんだとは言えないが、則道と圭子にとって「中陰の花」は2人の成仏の「徴」として映ったのではないかと思う。「ある」「ない」では済まさない出来事を、切るのではなく関係づけることによって、救いをもたらしてくれるものが仏教なのかもしれない。

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    2012年04月19日