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Posted by ブクログ
著者の玄侑宗久氏は、2001年に『中陰の花』で芥川賞を受賞し、その後も多数の作品を著す、福島県の福聚寺の住職である。
著者は本書で、「死んだらどうなるのか?」について、1.死とはなにか?、2.あの世とはどういうところか?、3.魂はあるのか?、という大きく3つのテーマに分けて、仏教、アブラハムの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)、日本の古来の思想などの視点に加えて、最新の科学的な知見、臨死体験の話なども含めて、様々な考え方を縦横に紹介している。
そのため、我々読者も「死んだらどうなるのか?」について自然に思いを巡らせることになるが、結論としては、予想された通り、「もとよりこの本のテーマは、論理的には解けない問題だったのだと思ってお許しいただきたい」と、明確な答えが示されることはない。
その上で、著者が最終的に提示するのは、「むろん死後はまったく無だと考えることも、それはあなたの自由だ。しかし断っておくが、そう考える人生上の利点は、あまりないだろうと思う。勝手なことを言うようだが、人生は断絶しつつも連続していると思えるからこそ生き甲斐も感じ、成長もするのだろう。死のあともその続きがあるとしたらなおさらではないだろうか」、「わからないことを思い詰めて悩んでも仕方ない。すべてが夢かもしれないと肩の力を抜きつつ、しかしすべてが現実として精一杯生きなければならない」ということなのである。
「死んだらどうなるのか?」の結論は得られないが、「死んだらどうなるのか?」を十分に考えさせてくれる、(ちくまプリマー新書ではあるが)大人にとっても読む価値の大きい一冊である。
(2005年9月了)
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「あの世」はどういうところか。
「魂」は本当にあるのだろうか。
宗教的な観点をはじめ、科学的な見方も踏まえて、死とは何かをまっすぐに語りかけてくる一冊。
[ 目次 ]
第1章 死とはなにか?(死の定義;どの時点が死なのか ほか)
第2章 「あの世」って、どういうところ?(「あの世」という呼び方;さまざまな「あの世」 ほか)
第3章 魂って、あるのかな?(知性と科学の限界;全体性と私 ほか)
第4章 あらためて、死とは何か(プチまとめ;論理の限界 ほか)
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