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人はどうしたら苦しみから自由になれるのだろうか。私たちは、生まれ落ち成長するにしたがって、世界を言語によって認識し、概念を動員して理解する。それは、社会で生きる以上不可欠なものかもしれないが、いっぽうで迷いや苦しみの根源でもある。『般若心経』には、そうした合理的知性を超えた、もうひとつの「知」が凝縮されている。大いなる全体性のなかに溶け込んだ「いのち」のよろこびを取り戻すための現代語訳決定版。
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Posted by ブクログ
般若心経って、知ってるけど出だししか知らないな…と思って手に取った本。仏教についても知ってるようで知らない。日本人にも馴染み深く、多くの人や文化に影響を与えた宗教。そして宗教なのに宗教色の薄い感じ?が仏教らしさでもあることが分かる。高校時代にやたら四字熟語あるなと思っていた般若心経。あぁ、そんなこと...続きを読むが書いてあったのかということと、仏教のスタイルについて「ほぇ〜!」って思える書籍。面白かった。
現代語訳 般若心経 著:玄侑 宗久 ちくま新書 615 般若心経を東洋的な智慧ととらえる本書。西洋合理主義に対して、東洋的な叡智というものがあり、般若心経がその代表的な1つであるということを示す書でした。 西洋の知は、人を幸せにしない。いわゆる、合理的な知。 それが証拠にソクラテスは、理知では届...続きを読むかない「無知の知」を自覚していたにもかかわらず、それを体現する手立てを見出せなかった。70歳で死刑宣告を受け毒を仰いで死んだ。 一方に釈尊とよぶゴータマ・シッタルダーは、大いに悩んだ末に大いなる、目覚めを得た。そしてブッダと呼ばれた。 ソクラテスがロゴスによって到れなかった生命、しあわせの実感に、ブッダは瞑想という方法にたどりつくのである。 理知によらない体験的な知、それを釈尊は、般若と読んだ。 般若心経が難しいのは、人間の理知を超える体験をしようというところにある。 荘子は、「吾、我を喪う」とあり、老子も、道(タオ)と表現し、荘子は、混沌と読んだ。 この知を、理知的な知と誤解することを怖れた、鳩摩羅什や玄奘三蔵は、原語のまま、般若と音写した。 般若波羅蜜多とは、智慧の完成と訳されるが、それは知的に理解できることではない。 悟りの境地も、阿耨多羅三藐三菩提というが、これも音写のままだ。 真理というものは、だれかに向けられた聖者の言葉にやどるものであって、万人向けの一般的な真実ではない。 結集:ブッダの言葉が失われないように経典にまとめられて、アジア全域にひろがっていくが、このとき、言葉には表現できない、膨大な何かが失われた。 般若波羅蜜多とは、呪文でもあり、これを唱えることで、能除一切苦、一切の苦を除くことができるのです。 目次 はじめに 1 「般若心経」(大本)の訳 2 「般若心経」(小本)の訳 3 「般若心経」(小本)の書き下し 般若心経全文 般若心経のよみ方 絵心経 解題 あとがき 図版クレジット一覧 ISBN:9784480063199 出版社:筑摩書房 判型:新書 ページ数:224ページ 定価:780円(本体) 2006年09月10日第1刷発行 2022年03月10日第22刷発行
般若心経の訳本として分かりやすい。仏教の基本知識である四諦や十ニ縁起、六根、六境についても説明がある。 また、音唱することこそが、本来の意義であることも書かれており、実践の道を示してくれる良書。
平易な文章で非常に解りやすく般若心経を解説。般若のお面と般若心経は全く関係ないことを初めてしった。また量子力学など科学的視点からの解説もあり、非常に納得感があった。まあ般若心経が合理的知性を超えたものであるので、納得感があるという表現はまだまだなのだが・・・とても良い本ですお薦め。
空 生のセンスデータに色を付ける 「自分」。 この本を読むことで「自分」を洗浄できたような気がする。 •••あ!! 「自分」を使ってしまった!という難しさσ(^_^;)
本書は、現役の副住職であり、芥川賞作家でもある著者による般若心経の現代語訳。観自在菩薩がシャーリプトラに話しかけるというユニークな形式を取り、最新の科学の知見も取り入れながら解説が進む。語り口こそ平易だが、内容自体は結構難解。 最後の最後に「最高の咒文(じゅもん)」(!)が登場する。文字数にしてたっ...続きを読むた18文字。ただし、この咒文部分だけは「意味などわからない方がよく、音だけを暗記し、『響き』の力を感じるべき」という理由から現代語に訳されない。同様の理由から、玄奘三蔵も音写のままにしたとのこと。 般若心経がこんな呪術的な内容とは知らなかった。何とも刺激的。
苦しみとは何か、苦しみを生み出す原因は何か、苦しみから解放されるにはどうすれば良いか、これらが本書では非常に合理的に説明されていた。 理知を用いて合理的に考え抜かれた末の結論が、理知を捨てることだということが、とても印象的だった。 私自身、まだ理知(概念)から解放される涅槃には全く至っていないが、概...続きを読む念というものに支配されている”自分”を認識することができた点が、この本から得られた大きな学びだった。
量子力学を調べていくうち、なぜか本書に辿り着いた。 ゴーダマさん凄い。あの時代に弦理論やら超ひもやら相対性理論を悟りで感覚的に理解していた訳だ。シッダールタまじ凄い。 私が今まで日本語を学び、本を読んできたのは般若心経に出逢う為だったのではないかと思うほど。 あまりスピってるとも思われたくないが...続きを読む、真理を志すのは良いことではないか。 いや、そんな事を思っているから実相を空と捉えられないのだ。 名づけのなかで、最も罪深いものが「私」という代物。 考えてみれば、私たちは物心がついたときにはすでに生まれていたわけで。そしてそれまで「私」など関係なく生きていた「いのち」を、あるときから「私」だと思い込んだ。 物心がつき、知恵づき、そしてさまざまな分別を身につけることでそれが肥大化していく。 そうして「いのち」の実相に関係なく、いつからか「私」という名の何者かを中心にモノを見るようになっていった。 当然、「花」のように、実物の「いのち」にはなかった自立性や恒久性が「私」にも付加されることになる。 大胆な言い方をすれば、これこそがあらゆる「苦」の根源かもしれない。 もしも今まで読書をしてこず、あらゆる先人の思想、アイデンティティを学んでいなければ私の知能では一ミリも理解できなかっただろう。本を読むことほど大切なことはないと改めて思う。 色即是空 空即是色 これだ。これ。 宗教に興味はないが、釈迦はヤバい。語彙が乏しくなるほど奴はヤバい。尊敬する。
面白かったです。 「仏教の辿り着いた世界観は、科学分野での研究成果と(それほど大きな)齟齬を来さない」と主張されており、時折、科学の話が挿入されるのが印象的でした。 般若心経を通して、仏教の合理性、哲学的を存分に感じることが出来るかと思います(ただし、本書の著者は、合理性でもって全てを理解した気にな...続きを読むるという態度には否定的です)。
読みやすい様に書かれてると思うけど、一つ一つの言葉の読み方、意味が難しい。 ただ般若心経がなんなのかは漠然と分かった気がする。 仏教の本は初めてだったが、興味が持てた。 知識を持った後でもう一度読んだらより楽しめると思う。
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現代語訳 般若心経
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