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今から約2300年前の中国で成立した『荘子』は、一切をあるがままに受け入れるところに真の自由が成立すると説く。禅の成立に大きな役割を果たし、今なお多くの人に影響を与え続けるこの書の魅力を、作家・僧侶の玄侑宗久が存分に語る。書き下ろしのブックス特別章「『荘子』における宗教性」収載。
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Posted by ブクログ
#史上最強の哲学入門 から興味を持った #荘子 について分かりやすいかと思い、購読。TVの4回放送のテキストが元なので、TV観てないと少々分かりづらくは感じた。 時代も場所も違うところで、同じようなことを言っているのが哲学の面白さというか、突き詰めると同じところに行き着くのかなと思う。 #胡蝶の夢 ...続きを読むは自分の存在すら疑問を持った #デカルト の #我思う、ゆえに我あり だし、 #蝸牛角上の争い は全てのものに意味などないと言い切った #ニーチェ かな。 荘子の何がすごいって、デカルトやニーチェよりも全然昔の人だってこと。東洋の哲人たちは本当にすごい。
日本文化を学ぶ中で、日本人が大事にしてきたとされる無常観や遊びの感覚。その感覚を深めるにあたり、荘子をしっかり学びたいと思った。 「無用の用」という考え方に惚れ、荘子の本は昨年も読んだが、まだまだ掴み切れていない。今年は荘子をしっかりと読み込む決意を持って、荘子を扱う本を数冊手に入れた。 そして...続きを読む、学びたい偉人がそのシリーズにあるのなら、まずは「100分de名著」から。 著者の玄侑宗久氏は禅寺の僧侶である。実は日本の仏教、特に禅は道教、つまり老荘思想の影響を色濃く受けている。その歴史もこの本で納得。 本にはこう書かれている。 「遊とは、時間と空間に縛られない世界のことです」 なんとなくわかるけど、わからないこの感じが好きである。 さらに言及される「みずから」と「おのずから」の違い。荘子は徹底した受け身の感覚を美としている。いわゆる無常だ。西洋的な「自由(みずからによる)」と、東洋的な「自在(おのずからある)」の違い。どうやら「おのずから」をもっと深めていく必要がありそうだ。 この本を読んで、「自由」より「自在」という言葉を使っていきたいと思えた。
古代中国の思想家・荘子の著作『荘子』について、作家・禅僧の玄侑宗久氏が解説した一冊。私などは完全な初心者なので理解しきれない部分もありましたが、それでもそのエッセンスは伝わってきました。「一切をあるがままに受け入れるところに真の自由が成立する」というような考え方は現代生活へのアンチテーゼでもあります...続きを読むね。関連本も掘ってみたいです。
荘子と聞くとハードルが高いかもしれません。 そんな方にはこの本から入っていただけたらと思います。さすがNHKさん、ふんわり導入本として最適ですね。
荘子の本を過去に1冊読んだのですが、イマイチ腑に落ちなかったので、この本を手に取って読んでみました。 荘子が何を書いているのか、を様々な角度から丁寧に説明しており、荘子が目指した事がとてもよく理解できた気がします。文章もコンパクトにまとまっており、文章量も手頃なので、荘子に興味がある方の入門書とし...続きを読むて、とても良い本だと感じました。
効率性を重視するな、など生きていく上で普段自分が考えてる事とは真逆の事が説かれている。 確かに天から見たら、1人の人間が色々と考えてもしょうがないのかもしれない。 色々と気付きを与えられた気がする。もう少し自分も楽に生きてみよう。
資本主義の限界やら、シンギュラリティ(ほんとに来るかどうか分からんけど笑)が話題に登るこの時代だからこそ、意味のある考え方かもしれない。 超俯瞰した視点は実に面白い。 P55「人はただ人間という形に嵌って生まれたことを喜んでいるけれど、今のこの人間の形など、次々に変化して窮まりないものだ。その変化...続きを読むに対処することで得られる楽しみこそ計り知れないものじゃないか」 P58 荘子の妻の死に際し荘子曰く「初めは悲しかったけれど、命というもののそもそもの始まりを考えてみれば、もともとおぼろで捉えどころの無い状態でまじりあっていたわけだ。(中略)その形が変化して生命ができた。それが今また変化して死へと帰って行く。いわば四季のめぐりと同じで、妻は天地という巨きな部屋で安らかに眠ろうとしているんだよ。それが命の道理だし、だから大声をはりあげて哭くのはやめたんだ」 P73 「この「蛙飛びこむ水の音」とは無意識の命の躍動です。鈴木大拙は英語で行った講演の中で、これを "unconscious life impulse" と言っています」 P130 「真人は"寡しきにも逆らわず、盛んなるにも雄らず、水に入るも濡れず、火に入るも熱からず"」「あらゆる思いこみを捨て、全てを複雑で終わりのない流転の一部として楽しめるならそんなことも充分あり得るのではないでしょうか」 P133「訓練による自然の拡張」、果てしない反復という人間的行為によって、ついに人間離れした境地に達する
NHKで放送された100分de名著の荘子のネタ本。 老荘思想の荘子の概要を説明している。 何かと人為的でべき論になりがちな儒学と一線を画した、無為自然を旨とする生き方は、別の生き方の提示をしてくれている感じもするが、分かりやすく感じるところと、難解に感じるところと両面あり、腹落ちしないところもある。...続きを読む 受け身こそ最大の主体性と主張しているのは、今でいうレジリエンス的な発想なんだろうと思う。 荘子自体も座禅や瞑想的なことをしていたようなことも説明されていて新しい発見があった。禅との親和性もあり、道理で影響を与えたのも納得だ。曹洞宗の難解な世界観はきっと荘子の影響だと思う。ただ自分の老荘思想の隠遁者のイメージはもったいぶって大物ぶるようなイメージもある。禅問答とかにも悪い影響を与えているような気がする。 実際のところはどうなのか、自分なりに見極める上で荘子をちゃんと読んでみようと思った。
言葉というのはは中途半端で限界がある。なぜなら言葉を扱うのが意識だから。意識ではなく、「無意識」の方が色々なことをよく知っている。だから直感が大事。 無意識になるためには、反復練習しかない。何度も繰り返すことで無意識にできるようになる。そして身についたら理屈を忘れる。つまり忘れること=本当に分かるこ...続きを読むと。
番組アーカイブも含めて修了しました。最初はふむふむ、と学んでいましたが、最後は宗教に近いのかな?孔子の教えの方が腹落ちしました。まだ人生修養が足らないということ。
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