玄侑宗久のレビュー一覧

  • アブラクサスの祭

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    躁鬱を薬と酒の力でどうにか乗り切りつつ、騙し騙し法要をこなす浄念に多かれ少なかれ共鳴するひとは多いのではないだろうか。視覚的なイメージも強いため、現場にいるような息苦しささえ覚える。筆者の他の著書に比べて頽廃的、観念的になり過ぎていないのは浄念との距離の取り方が絶妙だからだろう。

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    2012年07月13日
  • 禅的生活

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    禅の世界に浸れる本です。先日、読んだイスラム教やキリスト教などの一神教と違って禅の世界というのは自己を磨く(悟る)ということで、人間の主体性を重視する日本人には受けそうな考えだと思います。雑念や欲望に捕らわれない生き方を説いています。
    しかし、そのような雑念との向き合い方なんかは独特のユニークな解釈が禅の世界にはあるようです。
    自由というのは禅では自己に由来するということであり、方便というのは到達する(極める)という意味合いであったりと、この辺の言葉の捉え方も面白いですね。
    但し、あまりに自己を極めることに固執しすぎて、まわりが見えない状況を戒める話として風流という、ゆらぎという考え方も深いで

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    2012年07月08日
  • 禅的生活

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    難しくて良く解りませんでしたが、日日是良日という心構えと、『風流』の姿勢は肝に銘じておきたいと思います。 さっそく虫歯治療で『風流』を楽しんでいたところ、歯科医曰く、「あれ、神経がなくなっていて痛くないのかな?」だって。 お悟りもそうは遠くないかも。

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    2012年07月04日
  • 禅的生活

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    禅の思想や悟り、禅的な生活について(比較的わかりやすく)書かれた本だと思う。よくわからないところもあったが、なるほどそういう考え方もあるかと思う部分もあり、自分が理解できた部分だけあるいは自分が良いと思ったところだけ取り入れるというのもありのような気がする。

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    2012年06月21日
  • 現代語訳 般若心経

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     生まれ落ち成長するにしたがって、言語を認識し概念を動員し理解する(自我/個の確立)。一方で、それらが迷いや苦しみの源となる(合理性の限界)。般若心経は合理的知性を超えたもうひとつの「知」が凝縮されている。「般若」というのは「体験的で全体性を持った知」(正しくないかもしれませんが大体こんな感じ)、「個」の錯覚が元となって事項中心的な世界の眺めは「般若」の実現で一変することとなる。
     
     本書は解説書ではなく、あくまでも訳書。ただでさえ般若心経は大般若経600巻を262文字に凝縮しているものなので理解することが難しい上、読書という理知的な方法で体験的な知を獲得することはなおさら難しいと感じました

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    2012年05月13日
  • 無常という力―「方丈記」に学ぶ心の在り方―

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    ネタバレ

    「無常はけっして静的な諦観であるだけでなく、ある種の安定を崩し、当座のバランスを失っても、一歩を踏み出す積極的な行動のこと」として「無常の力」と名づけたとのこと。
    すべてへのこだわりがないことは自由なのだ。「寿命は天に任せ、命を惜しむこともしないし、死を厭うこともしない。生涯の愉しみは、うたた寝しつつ見る夢に尽き、生涯の望みは四季折々に出会う絶景の中にこそある」・・・。そこまで往き付くのが難しい。

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    2012年03月13日
  • 中陰の花

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    この人の作品は初めて読んだ、僧侶らしく仏教用語が多くて、少し難解。
    中陰とはあの世とこの世の中間だそうな。
    霊魂などを信じられない私だが、
    平素考えたことのない「生と死」を見つめるきっかけにはなった。

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    2012年01月12日
  • アブラクサスの祭

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    読んでいて少しだけ苦しかったです。
    それでも、その分優しさが胸を打ちました。
    印象に残ったのは浄念と多恵の鏡のシーン。あとはナムですね。
    繊細さと力強さが入り交じった素敵なお話です。

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    2011年08月16日
  • 荘子と遊ぶ ──禅的思考の源流へ

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    2000年以上前から伝わる荘子。

     今に生きる人のためのこころの自由の哲学。



     著者が、今年は、兎年、なにか、地中からエネルギーが湧きおこる年と

     言っていたが、ほんとうに、いろんなことがおきてしまった。



     荘子には、両行という生き方がある。

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    2011年06月11日
  • アブラクサスの祭

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    ロッカーにして禅僧
    躁鬱に分裂病のケもある主人公
    コンサートの開催を目論む日々のなかで
    精神の安定を担保する存在「アブラクサス」を見出だす

    ところで彼は、「アブラクサス」のために死ねるだろうか
    (僕は無理です…)

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    2011年05月15日
  • アブラクサスの祭

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    躁鬱病でアマチュアロックミュージシャンの鹿児島出身の僧侶が福島県で病と共存しながら暮らす物語。筋があるようなないような揺れ感のある文章。映画化される(福島県では既に先行公開されている)ときいていたのでもっとわかりやすい話かと思っていたらかなり純文学でした。ロック、躁鬱病、僧侶のどの世界についても背景知識にうとく話に入り込みにくかったのが残念。どれかに詳しければもっと深く読めたかも。

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    2010年11月21日
  • 息の発見

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    お互いの良いところが出てる対談。五木氏がちょっと主張が強いかな?玄侑氏は説得力がありますよ。あと、所々に出てくる呼吸の仕方は確かに落ち着く!

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    2010年11月16日
  • アブラクサスの祭

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    これは話としては映画のほうが向いているかもしれない。と、いう意味で映画は良い作品になるかもしれない。ので、映画が楽しみだ。

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    2010年10月17日
  • アブラクサスの祭

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    躁鬱病に苦しみながら法要をこなし、ロック好きな僧侶がライブをしちゃう物語。躁と鬱の内面的描写がリアル!僧侶の日常から脱しようとするあがきは誰にもあるのかな…この小説、映画化されるけど想像もつかない!

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    2010年09月18日
  • 〈問い〉の問答 同時代禅僧対談

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    22/4/1 75 玄侑さんのゆとり、幅、あわいが心地よい

    [虹は見える」だけどそれは「虹は実在する」というのとは違う

    一言主の神>「机」というと、机が出てきちゃう

    「嘘も方便」みたいな言い方もあるから、適当にやっていいのかと思うと大間違いでありまして、方便とは「全責任を自分に置いてやる」という、一種の「賭け」なんですよ

    「師」といわれる人は、少なくとも「言う力」より「聞く力」が無いと駄目ですね。

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    2011年07月01日
  • 中陰の花

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    霊の世界とひとくちに言っても、その全貌はあまりに巨大
    しかも目に映りません
    盲目の男たちがゾウにふれて「まるで蛇のようだ」、「いや柱のようだ」、「いや団扇のようだ」と
    言い合いになる話を思い出しました

    そんなものは存在しない、と
    ラジカルに割り切ろうとすればするほど
    ふとした瞬間に感じてしまうことはあるのかもしれない

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    2009年11月14日
  • 禅のいろは

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    21/11/6 75 薀蓄があって軽くて人に優しい

    夫婦なのに死因が違う不思議

    頭かくして尻隠さず>蔵身露影

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    2011年07月01日
  • アブラクサスの祭

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    スネオヘアー主演映画なので読んでみました。
    葛藤する部分をどう演じるのか、難しそうです。
    子供や妻との接し方は楽しみだなあ〜。

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    2009年10月04日
  • 釈迦に説法

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    仏教の世界観を現代科学の切り口で説明したり、お坊さんの日常などなぞの多い部分を軽い文体で分かりやすく説明している。仏教の世界観を、仏教の言葉ではなく現在科学の土俵で説明している。この作業は両方の世界の本質を理解している必要があるので、軽い文章だが圧倒的な深みがある。

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    2009年11月16日
  • 中陰の花

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    「有」と「無」の中間。「陰」と「陽」の境界。そういうことを考えてもぼやあっとしてしまう。色でいうなら白にグレーが交じり合ってケムリ色。それはなんなのだろうって考えられるのは人だけ。でも良い答えがなかなか。。科学と宗教はそいうことをずっと考えてきてるわけだけど小説にして考えていたほうが楽である。が。真っ向勝負も面白い。筆者が用心深く書いたというのがとてもよくわかる。

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    2011年09月15日