玄侑宗久のレビュー一覧

  • NHK「100分de名著」ブックス 荘子

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    言葉というのはは中途半端で限界がある。なぜなら言葉を扱うのが意識だから。意識ではなく、「無意識」の方が色々なことをよく知っている。だから直感が大事。
    無意識になるためには、反復練習しかない。何度も繰り返すことで無意識にできるようになる。そして身についたら理屈を忘れる。つまり忘れること=本当に分かること。

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    2025年08月20日
  • ないがままで生きる

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    難しいところも多いですが、基本はエッセイなので読みやすいです。こういうものこそ、軽めのエッセイでまとめてもらえると参考にしやすいです。

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    2024年07月10日
  • 桃太郎のユーウツ

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    僧侶目線で書いている4話は、なんかいまひとつピンと来なかった。
    繭の家、コロナ全盛期はこんな未来も真面目に捉えていたかもしれないと思う。

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    2024年04月08日
  • 桃太郎のユーウツ

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    少し物足りなかった。短編集なので良い話もあるのだが、物足りないものもあった。個人的には前半の僧や現実的な話の方が良かった。コロナの影響がかなり出ているが、今読むと少し過剰反応のように思える。文庫本なら安いから、評価は上がるかもしれない。

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    2024年02月17日
  • 桃太郎のユーウツ

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    短編集5篇中編1篇
    全体的に社会の淀み、感情の捨て所を扱っているので暗くなりがちではあるが、灯が弱いながらも光っているようで救われる。
    中編の「繭の家」はコロナを経た後の近未来小説。「独り暮らし基本法」や「巣ごもり休暇」などネーミングは面白いがあって欲しくないデストピア小説。

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    2024年02月14日
  • 桃太郎のユーウツ

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    作品集。「繭の家」は感染症対策の行き過ぎた世界線の話。もしかしたらあり得たかもしれない状況に「楽そうでいいな」と思う部分、逆に「つまらなそうだな」と思う部分、それぞれだった。この作品のテーマとは外れるけど、「繭」を挟んでやり取りしたい相手、そうでない相手、それぞれがいるからこそその両極端な印象を、同時に持ったのだろうなぁ。
    他の作品は余り印象に残らなかった。東日本大震災に絡む話は僕に現地の当事者意識がないからかと。

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    2024年01月03日
  • NHK「100分de名著」ブックス 荘子

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    番組アーカイブも含めて修了しました。最初はふむふむ、と学んでいましたが、最後は宗教に近いのかな?孔子の教えの方が腹落ちしました。まだ人生修養が足らないということ。

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    2023年10月31日
  • 中陰の花

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    おがみやのウメさんの死をきっかけに、僧侶の則道はこの世とあの世の中間・中陰の世界を見つめ直していく。

    現役の僧侶が書いていて、仏教の死生観や物の見方をよく知ることができた。河合隼雄の解説も必読。精神に対する自然科学と宗教のアプローチが興味深い。

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    2023年08月28日
  • 無常という力―「方丈記」に学ぶ心の在り方―

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    方丈記を読みたくてこの本を選択。
    原文の短さは予想外だった。
    800年前に生きた鴨長明が感じ、考えていたことを今の自分に共感できることは自分にとって気付きだった。
    考え方の柔らかさを参考にしたい。

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    2023年07月26日
  • 禅的生活

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    禅の考えをわかりやすく紐解き、それを実生活に反映させるとはどういうことかをフランクな文体で説いていた。
    実際に読んでいくなかで得た考え方を実生活に活かしてみると心が少し楽になるところもあった。ちょうど今が辛い時期だっただけに、日々の生活を気楽にすることができた。

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    2023年02月02日
  • リーラ―神の庭の遊戯―(新潮文庫)

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    禅僧の芥川賞作家という作者の肩書きがなかったら、読んでいなかったと思うし読後の感想も違っていたかもしれない。

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    2022年11月01日
  • NHK「100分de名著」ブックス 荘子

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    良寛や松尾芭蕉も学んだ『荘子』。万物斉同を知りたくて読んだ。この本は読みやすく分かりやすいが奥が深いため、入門書のように取っ掛かりとして、他の文献で深めていくのが良さそう。禅についても学んでいきたい。

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    2022年09月18日
  • 禅的生活

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    ネタバレ

    世界を変えたくば、心に、心を許すな。世界は所詮お前の心を通して作られる。何者にも囚われない心で世界を見れば、良いも悪いもなく、全てを瑞々しく感じることができる。現実生活に、禅的な視点を差し込むことでもっと世界は生きやすくなる。

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    2022年04月16日
  • 中陰の花

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    読書開始日:2021年12月18日
    読書終了日:2021年12月19日
    所感
    【中陰の花】
    成仏に対して、様々な見方ができる。
    仏教、宗教、おがみやを通して。
    最後のシーンでは、水子とウメさんが中陰状態からエネルギーとなった。
    やはり死産というものはなかなかにほどけないのだろう。
    周りからの不躾な質問がどれだけ圭子を苦しめていたのだろうか。
    徳さんの成仏に関する見解も間違ってはないのだろうが、そんな綺麗には考えられなかったのだ。
    まだ見ぬままに消失した我が子。
    そんなものが龍に乗って天に登るという成仏はやはり圭子には理解しがたい。
    静かに後押ししてくれたウメさんの勧めを守り、最後はウメさんに我

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    2021年12月19日
  • 現代語訳 般若心経

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    小説家でもある著者の書いた本なのでわかりやすくかつ惹きつけられるものも多かろうと手に取ったが、やはり自分にはしばしば難解な部分があった。認識するのでなく感覚でとらえる、ためには何度も唱えるしかないかも。挿絵のその時々でホッとする柔らかさが良かった。2021.10.7

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    2021年10月07日
  • 中陰の花

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    玄侑宗久『中陰の花』文春文庫。

    第125回芥川賞受賞作の『中陰の花』と『朝顔の音』を併録した作品。

    現役僧侶ならではの人間の生と死の狭間にある中庸の時空である『中陰』をテーマに主人公の僧侶が改めて夫婦の関係を見つめ直すという表題作の『中陰の花』。テーマには面白いが、ストーリー、描写のどれを取っても芥川賞受賞作に値するような素晴らしい作品とは思わなかった。

    『朝顔の音』は、家出をして根なし草のような暮らしを送る若い女性が出産早々に失った我が子の御霊を霊媒師に下ろしてもらうという生死の世界を描いた短編。『中陰の花』よりは読み易いが、心に残るものは少ない。

    先に読んだ『光の山』は非常に良かっ

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    2021年05月30日
  • 光の山

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    この本を読んで3.11のことは深く知らなかった自分を恥ずべき気がした。又、今、コロナ禍にあってこの本を読む意味が深まったような気がする。
    「光の山」はどのように受け取るかは人それぞれだと思うが、深くて一番印象的だった。

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    2021年02月20日
  • マインドフルネス・レクチャー 禅と臨床科学を通して考える

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    マインドフルネスの臨床応用における第一人者の貝谷先生、熊野先生と、住職である玄侑宗久先生による、臨床科学×禅の座談会の記録。
    全体的に、禅や瞑想法の話が多い。臨床心理学を学んでいる身なので、マインドフルネスの研究及び臨床の理論や、なぜマインドフルネスが有用なのかをもう少し深掘りしていることを期待していた。自分でマインドフルネス瞑想をしたい人には良いかも。

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    2020年03月03日
  • 禅的生活

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    一部難しくてわからないところもありました。
    苦痛や煩わしいことを「風流」と捉えるというのがいい考え方だと思います。
    どんな状況に置かれようとも自分が望んでそうなったのだと捉えるというのも大事ですね。人のせいばかりにしている人はいつも愚痴ってばかりでつまらない人生だと思います。

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    2019年12月26日
  • 禅的生活

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    「不立文字」「教外別伝」といわれる禅ですが、これまで禅僧たちはかぞえきれないほど多くのことばをのこしています。本書は、これらのことばを題材に、禅と人生についての考えをつづったエッセイです。

    「悟り」の心理状態に脳科学的アプローチでせまる研究などにも言及しているのが特徴的といえるでしょうか。脳科学で明らかになるのは、しょせん脳のなかの出来事にすぎないのではないかという気もしますが、脳科学万能主義の時代にあっては、それらの成果をある意味で無節操に利用するのも「方便」ということなのかもしれません。

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    2022年10月18日