【感想・ネタバレ】禅のいろはのレビュー

あらすじ

「禅のいろは」というと禅の入門書のようだが、さにあらず。いや、ある意味では入門書と言えるかもしれない。「いろはカルタ」の諺に託して、禅僧にして作家である著者が、禅的な生き方・考え方へのヒントを綴った一冊なのである。「いろはにほへとちりぬるを」で始まり、「あさきゆめみしえひもせす」と終わる「いろは歌」は、同じかなを一度も使わずに、「夜叉説半偈」という「死」についての短いお経を味わい深く翻訳したものだ。江戸の庶民たちは、それに口承された諺を頭文字ごとに一つずつ当てはめることで、「いろはカルタ」を生み出した。「い:犬も歩けば棒に当たる」「ろ:論より証拠」……「京:京の夢大坂の夢」と並んだ四十八句から、フッと肩の力が抜け、ホッとこころ癒されるメッセージが聴こえてくる。仏教にも文学にも造詣が深い著者ならではの諺の“読み筋”が冴えわたっている。人生の様々な局面にあって、臨機応変に歩むための「こころの四十八手」!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 いろはカルタの意味について実にリアルな例を紹介したり、強張ったような文体ではなく軽妙なテンポで文章が書かれているので、まるで著者が私達の目の前で話をしているかのように解説してくれる。禅的な視点だけではなく、私のような一般の人間でも「なるほど!」と頷けるような本。
 表紙で可愛らしく描かれた達磨や僧侶は、解説されるカルタの絵にも登場するので、一つ一つの例を目でも楽しみながら知ることができるのも魅力的である。

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2012年12月20日

Posted by ブクログ

禅という変わった視点からのエッセイで基本的には面白いけど、中には煩悩丸出し、世俗感丸出しのものがある。まあそれはそれで面白い。

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2017年07月09日

Posted by ブクログ

気軽に読むつもりで読み始めたが、思いの外読者を選ぶ本だった。
仏教や江戸以前の風俗についての筆者の知識には圧倒される。

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2016年11月09日

Posted by ブクログ

21/11/6 75 薀蓄があって軽くて人に優しい

夫婦なのに死因が違う不思議

頭かくして尻隠さず>蔵身露影

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2011年07月01日

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