藤本ひとみのレビュー一覧
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藤本ひとみのKZのシリーズが、作者をかえてリバイバル。コバルト文庫からは3冊しか出てなかったのが、すでに10冊以上出てるとか。
これは読まないわけにはいかないだろうと、さっそく借りる。
これは、「親友アイテム」を原作にしてる。
原作とはなっているけど、ほとんどオリジナルと同じで、藤本ひとみの文章の雰囲気そのもの。
オリジナルは、中学の頃にもう5回も6回も読んでいる。
のにこのおもしろさは、やっぱり藤本ひとみ。
心理描写が子供だましでなくてきちんと書いていて、考えの深さや真摯さがいいのだと思う。
中学生の頃には気づかなかった描写や、心理の深さが見えた。
問題は、オリジナル3冊以降、藤本ひとみが完全に原作になってからのできだと思う。
ちょい楽しみにして先を読みたいと思うなっ。
最後に、屋根の高さを三角定規を使って割り出すシーンのイラスト、三角定規の種類まちがってない?
二等辺三角の方が正解。 -
Posted by ブクログ
自由気侭な少女時代から皇妃になるまで、
そして皇妃になってからも、奔放な生き様で周りを圧倒していったエネルギッシュな女性シシィの物語です。
縦糸には当時の複雑な世界情勢が描かれ、
横糸として、人々のそれぞれの思いが丁寧に紡がれています。
それぞれの立場の人がそれぞれの守るべきものに必死の姿が浮かび上がって来ていました。
あるものは皇帝であり、
あるものは皇妻であり、
またあるものは皇母。
慣習と伝統を守る為に己を棄てて、自我を抑え、立場に固執する生き方と、
それをかなぐり捨て、徹底的に抗戦しようとする若きシシィの姿が藤本ひとみさん風に料理されていました。
全体に一貫したテーマは「愛」でしょうか?
それも渇愛。
求めてもとめて、もとめぬく愛。
報われない愛。
なぜなら、
それは自分自身が作り上げた城から一歩も出る事のない「愛」だから。
自分への愛だから。
相手への愛でない愛というのは空しく哀しい。
そんな虚無感が漂う全ての登場人物。
一生懸命に時代を生き抜き走り抜けた人々の「ひたすらな生き方」を
「愛」と絡ませて物語は、
読むものに「誰も悪くないんだよ」と思わせるものがありました、、、
違う時代に生きていたら、もし現代に生きていたら、、、
と、思うのです。
それぞれが、自分の善にとらわれ、相手との対話がボタンの掛け違えだったり、
時代の奔流だったりと。
人は空しく回りながら、
生きていくものだと痛感しました。
そして、
読み終われば「あああ、人の事はわからないが、わかろうと努力する事は必要だな」となんだか優等生的感想で終わるのです! -
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去年から毎月のように刊行されているユメミ完結への道、再開したと聞いた時にどんなに嬉しかったことか!
もちろん、マリナもユメミも他の作品も他の作者の作品もコバルト系は完結をずっと待ち望んでいたんだけど実際に完結に向かって再開するというのは本当にすごいと思う!
遠く離れてしまったあの頃の若い私たちを、今も先生が気にかけて下さっていたなんて夢にも思わなかった。
少女向け小説はあの時期にたくさん書いてもうどんなものか分かったから続きは書かない、と言うような発言を何かで読んで悲しいけど仕方ない、諦めようと思っていたのに。実際は違ってた。
完結の1冊前になったグノームの聖剣、マリナファンである私には夢のシーンが!!そうか、こっち側はこうだったのかーと思って面白かった。
恋愛の表現やセリフの言い回しがコバルトの銀バラに比べるととても俗っぽくて表面上で少年漫画みたいで、男の子たちの言葉の内に秘めた熱量が全然感じられないからそれぞれのキャラクターへのトキメキは全然なかったけど、完結に向かって話が続いていく、ということの奇跡を追っているというだけでもう大満足。 -
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ネタバレ完結。
若干急ぎ足のような気がしないでもなかったけど、20年経って完結してくれたことは素直に嬉しい。
ただ、やはり、イラストの違和感は消せない。
今のイラストは綺麗だと思うし、このシリーズでなかったら悪くないと思ったんだろうけど、あの、かつての野暮ったい絵が銀バラのイメージでしかないので、今風にアレンジされすぎていて違和感があるのだと思う。20年前の、あのある意味野暮ったいイラストだからこそ、だと思うんだな。今風の「綺麗な」イラストでは20年前とは違うんだな、ということばかりが目に付く感じがしました。
手放しで絶賛されている方も多いのかもしれない。
でも、20年という時を経ての完結なのに、あまりにも急ぎ足のラストにちょっと残念だと思わずにはいられない。
あと、リライトした人があまり文章が上手いと思えなくて(好みの問題もあると思うけど)、私の中では微妙だった。商業誌で『・・・』はやめろ。気になってたまらない。同人誌なら許容するけど、商業は嫌だ。ビズログの他の文庫でもそうならその方針なのかと思うけど、そうじゃないってことはこの作者さんの文章の書き方ってことになるから、それを訂正していないってことは編集さんがスルーしているんだよね……? 他はそうなのに、これだけスルーってどういうこと? -
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ネタバレ20年前に夢中になって読んでいた藤本ひとみさんのユメミシリーズが新しくなって完結したというので読んでみました。
出来れば藤本ひとみさんご本人の文章が当時好きだったので、そのままご本人に書いて欲しかったのですが、残念ながら違う人が書いたようです(藤本ひとみさんは監修したのかな?)
ユメミシリーズは「黄金のダガー」が好きだったのですが、リライト版では、何故か「黄金のダガー」だけ割愛された模様と思いきや、「サラマンドラの聖冠」という名前に変わって出版されていたようです。
わりとレビューで酷評されていたようなので、見てみぬふりをしていたのですが、当時未完のままで気になってそのまま大人になってしまったので(苦笑)、完結版を読んで藤本ひとみさんのあとがきを読んでようやくユメミシリーズから卒業できた気分です。
ユメミシリーズのリライト版で思ったのは、鈴影さんの一人称が「オレ」から「僕」になっているのが非常に気になりました。
普段公的なところではキッチリ「私」とかなのに、仲間といる時や独り言の時は砕けた感じのする「俺」じゃなく「オレ」が妙に好きだったのに。
一人称って結構印象に残っているので、イメージが崩れます。
アガペーとか印象深いシーンはあったし、大筋は変わらなかったので読んで良かったです。
絵柄もあまり良くないというレビューを読みましたが、私は今風でいいと思いますけどねぇ。
ユメミが昔の絵よりかわいいと思うし(笑)。
鈴影さんの髪型もストレートロングのままで良かったです。
ユメミシリーズとマリナシリーズはリンクしているので、マリナシリーズもリライトしてくれることを期待します!
あと新花織シリーズもさいとうちほさんの絵のままリライトしてほしいなぁ。。
絶対復活しないだろうと諦めていたのに、あとがきにある「完結を望む旧読者のための刊行であり、新読者を拒むものではないが、メインはあくまで旧読者である」という理念のもとに書いてくださったことが本当に嬉しかったです。
ニーチェの言葉で「すべては行き、すべては再び帰ってくる。存在の車輪は永遠にめぐり続ける。すべては死に、すべては再び花開く」という永遠回帰を構成のテーマにしたそうです。
ニーチェさん復活の機会をどうもありがとう!と言いたいです(笑)。
藤本ひとみさんの文章素敵なので、初めて読む方には、旧作の方をまず読んで欲しいなぁ。
しかし、シリーズのなかでもオカルト色の強いユメミシリーズを良くリライトしましたねぇ。
七聖宝って厨二な感じが今の時代とマッチしたのかしら(失礼)。
生きてて良かったです。 -
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「今までに、おまえの草地の奥の祭壇に、貢物を捧げた者はいるか」
侯爵サドの晩年の物語。サドは、悪人か性の先駆者か、常人かを判決する(本人を交えての)裁判の話。
かたっくるしくはなく、分かりやすい文章で、サドのこれまで犯した犯罪が審議されていく・・・
始めの方は、サドの傲慢さ、変態さが滲み出てて気分が悪かった。
それでも、サドの言葉選びが可笑しく(上のセリフとか)笑ってしまう。
散々ロマンチストになりきり、悪人を装い、弱者として涙を誘っておきながら、ツンデレで、ナルシストで、創造力が欠け、すぐ快楽などなど。
もうダメだ、この人っ!
サドの話なんだけど、最後のクルミエの計算高さにはヤラレタ。コラールのちくしよーっ!!!!という心の声が聞こえてきそう(笑)。このクルミエとコラールの勝負も見所の一つ。
藤本ひとみ氏の文章だからこそ、面白く読めたと思う。
人間味があって、よかった。 -
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昔の銀バラシリーズでも大好きだったカンタレラ♡
新しい展開に向かっての追加要素もあってドキドキ。
それを身につけた人の命令は絶対となる
「太陽の指輪」別名「王者のリング」。
絶大な威力があるがゆえに、指輪には意思があり
リング自体が王者となるべき人の資質を見抜き
自分の持ち主を厳しく選択する。
鈴影さんの心情が新たに書き加えれているので
ますます切ない!でもディアランも切ない!
ゆえに私も切ない![笑]
唯美な世界、情熱的で甘くて切ない恋。
ひとみさんの世界はどの切り口から浸っても
やっぱり楽しくてたまらない♡
2人で一緒に飲めば、たちまち恋に落ち、
生涯深く愛し合う秘薬「天使のカンタレラ」。
抗うべきは真実の愛。
鈴影さんとディアラン。どちらも高潔で悩ましい♡ -
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ネタバレどうでもいいけど、『・・・』を使うのやめてくれ。『……』であるべき。
このご都合主義なヒロイン至上主義展開って、昨今流行の乙女ゲームの走りだったんだなーと、思った。
正直、内容はぜんっぜん覚えていなかったけど、そういえばこんな話だった……。あまりのご都合主義展開に、当時の私ですら「……ファッ!?」となったわけで、それから何年も過ぎて大人になった今ではそれどころじゃないと言うか……何と言うか……。若い頃ならこの展開も楽しめたのだと思うと、もったいないようなそうでもないような?
やっぱり消せない違和感は、イラスト。鈴影さんはだいぶ慣れてきたけど、光坂くんの違和感は半端ない。だって、あの子、もっと長髪だったよね!? 昔のイメージをもうちょっと大事にしたキャラデザにしてほしいな。それとも、以前の絵師さんのアキは本当はあのつもりじゃなかったとかそういう流れなのかしら? -
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ネタバレもう、これは1巻から感じているもやもやだけど、三点リーダー使ってくれよ!! 地の文も会話の中でも、『・・・』はないよなーって思うんだけども。なんでこのままなんだろう? 普通は直されるんじゃないのかしら。
すごく好きなエピソードの巻。
この先が気になる展開、というのが畳み掛けるようで、昔もすごくわくわくして読んだ覚えがある。
しかしなぁ、イラストの違和感がどうにも拭えない。絵師さんに罪はない。けど、あまりにもリュー・ガルシアが違いすぎて、誰おま……。ひとみ先生の中でのガルシアは、本来こういう外見だったのかしら?
正直、夢美やアキも冷泉寺さんも違和感ありまくりなので、いっそモノクロイラストなしにしてくれるとありがたいなーと思う。表紙はそれなりだから。