藤本ひとみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
藤本ひとみさんの本は(コバルト文庫以外は)結構読んでいますが、このシリーズはイチオシです。主人公のシャルル(医者)が心理的・解剖学的な点から事件を解き明かしていきますが、最後にならないとわからないどんでん返しが非常に美味しい。
この本の概略です。
パリで満月の夜に亜麻色の髪の乙女が次々と殺される。遺留品は焼いたクルミとリンゴ。この事件がレミ村で起きた強姦事件とつながって…さあ、後は読んでのお楽しみ。そっか、犯人はこいつか。動機はアレか、などと一息ついた所をひっくり返されます。このシリーズ共通です。えっ、何、これで終わりじゃなかったの!
たった三冊で終わってしまったのが悲しいです。 -
Posted by ブクログ
去年フランスに行き「ヴェルサイユ宮殿」を見て以来、興味をもった「フランス革命」。
大御所、ベルバラも読んでしまいましたが、こちらは「大人の」ベルバラ?という感じ。
オスカルは主人公で・・・、などと妄想しながら読んでしまいました。
最初に、予備知識に軽めのフランス革命の本を読んでおくと登場人物がわかりやすいかもなという印象。
この主人公、実際にいたら「惚れます」。
が、最後主人公がそうなってしまうとは・・・の結末に少し淋しくなってしまいました。
ここで、内容について少し。
フランスで市民からの暴動が起こり、このままではヨーロッパ全土の王権制度が危機に陥ると悟ったマリーアントワネットの祖国、オ -
Posted by ブクログ
正義などというものは時代の要請によってその姿を変えるものだ。絶対的な価値観などというものはおそらくないのであろう。性的な快楽を是とする異端の女子修道会と謹厳なベネディクト会の聴聞僧のあいだで揺れる少年見習僧を描く表題作の結末は、そういう気持ちでこの作品を読んでいたぼくを赤面させるにじゅうぶんなものでありました。そうですね、これだけはいつの世にも変化することない価値であってほしいものです。どうも本ばかり読んでいると物を見る目が皮肉になりすぎるらしい。同時収録は「侯爵夫人ドニッサン」と「娼婦ティティーヌ」ですが、やはりインパクトは表題作がいちばん強かったです。
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Posted by ブクログ
聖骸布と記されているように、宗教的な面が強い1冊だった。謎も宗教に絡んだもので、今までのKZシリーズとは少し違うように感じた。
私自身や周囲の人を見ていても無宗教の人が多いため、宗教的な思想には理解はできても納得や共感はできなかった。
KZシリーズのキャラクターについて触れると、本作はKZシリーズお馴染みのキャラが結構登場していて、KZ好きとしては嬉しかった。
彩ちゃんと上杉くんのこれからの関係について匂わせているシーンもあって、2人の関係が気になっている方はぜひ手に取って読んでみてほしい!彩ちゃんの、"異性か人間か"という考え方が素敵だなと思った。