【感想・ネタバレ】ウィ-ンの密使のレビュー

あらすじ

オーストリアの青年士官ルーカスは皇帝の密命を受け、フランス王妃マリー・アントワネットの元に向かう。フェルセンとの恋に身を焼くアントワネットを説得し、ミラボー、ダントン、ロベスピエールらを利用して、革命阻止をはかるルーカスに迫る影。王妃が皇帝にあてた密書とは。激動の2都に展開する大河ロマン。(講談社文庫)


マリー・アントワネットを洗脳せよ。
革命の陰にうごめくオーストリアの罠。狂乱のパリに向かう青年士官の野望。

オーストリアの青年士官ルーカスは皇帝の密命を受け、フランス王妃マリー・アントワネットの元に向かう。フェルセンとの恋に身を焼くアントワネットを説得し、ミラボー、ダントン、ロベスピエールらを利用して、革命阻止をはかるルーカスに迫る影。王妃が皇帝にあてた密書とは。激動の2都に展開する大河ロマン。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

やっぱり大好きすぎる。
ルークがかっこよすぎる。
前回、読んだときは、ロベスピエールだダントンだ、の流れが長くて、ちょっと斜め読みしてしまったけれど、「聖戦ヴァンデ」を読んだ後に読むと、すんなり。
ルークが一人孤軍奮闘しすぎていて、読んでいて一緒につかれてしまうけど、たぶんもう10回は読んだけど、やっぱり面白い。
そして、フェルゼンがばかすぎる。あの人、大っ嫌い。
あと、ルイ16世はもうちょっと小さい国の王様だったらよかったのにね・・・と常々思うし、ヴァレンヌに逃げさえしなければ・・・ともいつも思うけど、今回改めて、この本を読んで、「自分は神から選ばれて国王になったのに、その神の代理人である法王を敵に回せと要求する国民のことはもう愛せない」という彼の気持ちにすごく納得。
確かに、自分のアイデンティティを失うってことだもんね・・・。
しかし、つくづくマリー・アントワネットもダメな女性だな。
とも思うけど、これはマリア・テレジアにも責任があるよね。
あと、藤本さんの作品は悲しい結末が多い。
悲しいだけではなく、救いがあるようには書かれてるけども・・・だけども・・・ていう。
はぁ・・・ルーク。
でも、面白かった。

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2013年09月06日

Posted by ブクログ

この時代を切り取ったら、みんなドラマチックですね!
基本、ベルバラの知識だけてすが、この本のおかげで、オーストリア側からのフランス革命後がみれて面白いです。

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2024年11月28日

Posted by ブクログ

去年フランスに行き「ヴェルサイユ宮殿」を見て以来、興味をもった「フランス革命」。
大御所、ベルバラも読んでしまいましたが、こちらは「大人の」ベルバラ?という感じ。
オスカルは主人公で・・・、などと妄想しながら読んでしまいました。

最初に、予備知識に軽めのフランス革命の本を読んでおくと登場人物がわかりやすいかもなという印象。
この主人公、実際にいたら「惚れます」。
が、最後主人公がそうなってしまうとは・・・の結末に少し淋しくなってしまいました。

ここで、内容について少し。
フランスで市民からの暴動が起こり、このままではヨーロッパ全土の王権制度が危機に陥ると悟ったマリーアントワネットの祖国、オーストリア。
オーストリアの威厳を守る為、密使を使いマリーアントワネットまたはルイに旧習の考えを改めさせようと、あれこれ手をつくすも、まったく別の方向へ向かってしまう。
正直、典型的なお金持ちのお嬢様、おぼっちゃまが国王、王妃になっちゃったという印象。
あってもまだまだ欲しがり、自分の欲望の事しか考えていない。
少なからず、こういう人っているもんだと思うのですが、、、、。
今まで「フランス革命」にこんな事を考えた事もなかったのですが、誰も本気で怒る、注意する人がいないという事の悲劇だったんだなと考えてしまいました。

割と厚い類いなので最後まで読み切れるか不安だったものの、サクサク読める一冊でした。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

フランス革命の話としては、今まで読んだのとは違った切り口で面白かった。主人公がルーカスという貴族で、そのルーカスの視点で書かれているので、今まで読んできたものとは違った印象を受けた。アントワネットもフェルセンもイメージとは違う描かれ方だし、ラファイエット、ロベスピエールもかな。少し淡々とした感じかな

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2013年02月27日

Posted by ブクログ

マリー・アントワネットの人格形成に多大に影響を与えた、貴族の青年が主人公。少女時代の彼女と二年間を共に過ごし、非常に要領のいい我儘娘に仕立て上げたという負い目を抱えている。物語の時期は、バスティーユ要塞襲撃から、三頭派がジャコバン・クラブから抜けるまで。佐藤賢一「小説 フランス革命」シリーズと比べると、どうしても軽く感じる。ラファイエットやロベスピエールが好意的に描かれているのに対し、ミラボーやデムーランの扱いがよくない。革命の有名人が、ちょこちょこ登場し、ルーカスからの視点で描かれる。

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2011年12月10日

Posted by ブクログ

タイトルの通り。
史実のアントワットに魅力を感じない、その上で、冷静に彼女を捕らえた話なので面白みには欠ける。

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2009年10月04日

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