藤本ひとみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
正義などというものは時代の要請によってその姿を変えるものだ。絶対的な価値観などというものはおそらくないのであろう。性的な快楽を是とする異端の女子修道会と謹厳なベネディクト会の聴聞僧のあいだで揺れる少年見習僧を描く表題作の結末は、そういう気持ちでこの作品を読んでいたぼくを赤面させるにじゅうぶんなものでありました。そうですね、これだけはいつの世にも変化することない価値であってほしいものです。どうも本ばかり読んでいると物を見る目が皮肉になりすぎるらしい。同時収録は「侯爵夫人ドニッサン」と「娼婦ティティーヌ」ですが、やはりインパクトは表題作がいちばん強かったです。
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Posted by ブクログ
聖骸布と記されているように、宗教的な面が強い1冊だった。謎も宗教に絡んだもので、今までのKZシリーズとは少し違うように感じた。
私自身や周囲の人を見ていても無宗教の人が多いため、宗教的な思想には理解はできても納得や共感はできなかった。
KZシリーズのキャラクターについて触れると、本作はKZシリーズお馴染みのキャラが結構登場していて、KZ好きとしては嬉しかった。
彩ちゃんと上杉くんのこれからの関係について匂わせているシーンもあって、2人の関係が気になっている方はぜひ手に取って読んでみてほしい!彩ちゃんの、"異性か人間か"という考え方が素敵だなと思った。
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Posted by ブクログ
KZDでは、小塚くん視点で物語が語られていくので、KZで見せる姿とは違う彼らを見ることができる。
KZでは年齢以上の知識や行動力、冷静さを見せる彼らも、このシリーズでは年頃の男子学生らしさが垣間見えるので、KZが好きな方にはぜひ手に取ってほしい。
特に印象に残ったのは、ラストで小塚くんが語る「意志さえあれば」のシーンだ。
このセリフは自分自身を好きになりきれていない小塚くんが言うからこそ、より印象的なセリフになったと思う。本作でも、自分の行動を悔いてばかりだった小塚くんが、最後には「なんとかなる。意志さえあれば」と前向きな発言をするのは、物語を通して彼の成長を感じられるものだった。