藤本ひとみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ引き続きボルドーでの話ですが、タリアンを妬んであることないことをパリに報告していたガクソット。テレジアの過去の遍歴を暴露しただけでは飽きたらず、テレジアの息子の出生まで暴露したことで、テレジアを怒らしてしまいました。逆鱗に触れちゃいました。
おかげで、逆にテレジアに嵌められてしまったガクソットですが、まあ、このおじさん、かわいげがなかったから、いいかなっと。
で、そのあとは、とうとうロベスピエールに対抗するようにタリアンを変えてしまったテレジア。しかも、タリアンが留守の間に、タリアンの同僚のイザボーと軍事委員のラコンブもたらしこんで、やりたい放題です。毎日代わる代わる大変ですけどね。
さて、パリから密使も来るようなので、テレジアはどうするかな。 -
Posted by ブクログ
「テレジア」なんて入っているから、オーストリア=ハプスブルクのマリア・テレージアかと思ったら、別人でした。
フランス革命の時代を生きた、スペイン女性を描いたラブロマンス小説でした。
この物語には、3つの楽しみ方があると思います。
1つは、歴史小説として。
フランス革命、その怒涛の時代を、1人の女性の人生をなぞるように辿ってゆきます。
世界史の授業でかじった人名や地名、事件名が出ると思わず「あっ」と声をあげてしまいます。
人々の生を翻弄してゆく革命の荒波を、感じることが出来ます。
もう1つは、喜劇小説として。
己の幸せのために貪欲で、自身の欲に正直に生きた女性・テレジア。
強い意志を持ち、前へひたむきに進む彼女の姿は潔くて逞しく、快くて見好いものです。
小説の最後に、「楽しみましょう、人生をね。」という一文がありますが、彼女はまさにその通りの、実直で朗らか、大胆かつ快活に人生を謳歌したと思います。
そして最後に、官能小説として。
テレジアが男を籠絡し、自分の意志を貫くにあたって、閨事や甘やかな睦言が繰り広げられますが、なんとも官能的。
貴公子を夢見る乙女にも、夜伽に興味ある男性にも。
電車やバスといった公共の場ではなく、寝る前にスタンドライトの仄かな光で楽しみながら読み進めるのも一興ではないでしょうか。