藤本ひとみのレビュー一覧

  • 探偵チームKZ事件ノート 消えた自転車は知っている

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    ついに読みました。うわあ、これは困った。
    物語の展開は無茶苦茶面白いのです。しかしマチズモ的価値観があちこちに…いやこれはモロにあの頃の藤本ひとみの価値観だよなあ。
    でもこれはシリーズ1作目で13年前に書かれたものなので、最近の作品では変化があるのだろうか。今の子どもらにも人気だというから、面白いだけに考えさせられます。
    あとがきのテンションの高さがあの頃(コバルト時代)のまんまだったことに、驚きと懐かしみの涙ですよ。

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    2024年08月17日
  • 死にふさわしい罪

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    藤本ひとみさんがコバルト文庫時代に刊行していたシリーズの高校生版。

    当時の懐かしい登場人物の名前が出てきてグッときました。謎を解き明かしていく過程で、数学や生物などの雑学も端々に織り交ぜていたりシリーズを知らない方でもストーリー自体は楽しめるかなと思いました。

    藤本ひとみさんの著作を久々に読みました。コバルト文庫を愛していたあの頃の人達が、少し大人になった今、読むにはちょうどよいかもしれません。藤本ひとみワールドを感じて、私は面白かったです。

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    2024年08月14日
  • 綺羅星

    購入済み

    無題

    ポケベルとか時代を感じる言葉が出てきたのはこの小説が書かれた当時なのを覗けばドラマやコミカライズされてもいいと感じました。漫画化されるならさいとうちほさんでお願いしたいです。

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    2024年07月16日
  • 皇妃エリザベート

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    こういう特定の時代や偉人に関する作品って史実を知らない方が楽しめるんじゃないかと思い始めてきた自分が居る
    まあ、ヨーロッパの王族を扱った作品を読む際の最大の難点は名前被りの多さなんだろうけど。エリザベートやらゾフィやら何人登場した事やら……


    本作で描かれる時代は皇帝の時代の終焉に程近い時期。その為か、古い時代と新しい時代の衝突を見る事が出来るし、自由や権利を求めて戦う者達も盛んに登場する
    その中でシシィは自由な世界に生きようとする人間だね。幼い頃から型に嵌まった生き方をせず、詩の事ばかり考えて家族からさえも煙たがられていた
    それは誰にも縛られないかのような在り様。だからか、皇帝という人生に

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    2024年07月04日
  • 数学者の夏

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    上杉くん、有能すぎる!!なんというデキる男!!

    「博士の愛した数式」的な話かと半ば鼻白みながら読み始めたけど、おもしろい!
    満州開拓団の悲劇や引きこもりの親子関係、50年前の殺人事件も絡めて、どうしようもない人間の運命を描いて、最後はちゃんと救いがあった。

    名古屋工業の隠蔽話は、ちょっといらんかったかな、と思ったけど、物語に膨らみを持たせるのに必要だったのかな。上杉くんがそこまで必死になる動機がちょっと薄かった気がする。翠さん親子への介入の動機は必然だったけど。

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    2024年06月05日
  • 失楽園のイヴ

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    ネタバレ

    昔、コバルト文庫で刊行してた『K'Zシリーズ』の高校生バージョン。
    なんと主人公は上杉!
    若竹でなく!

    しかも、Wikiでシリーズの情報を見てしまったんだけど、上杉の元カノがアーヤだと!?
    若竹でも黒木でもなく?
    一体何がどうしてそうなったんだ!

    コバルトの続きは、青い鳥文庫で藤本ひとみ原案で出てるんだけど、既に既刊40巻……。
    マジか。
    てか、なぜ、コバルトでは絶えたシリーズをこんな形で……。

    話は、上杉が狂おしいほどの恋をするところから。
    相手は、なんと18歳上のチューター、上田絵羽。
    絵羽は実家のワイナリー再建のため、「頭がよく、まだ将来の方向性を決めていない男子高校生」

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    2024年05月05日
  • 探偵チームKZ事件ノート 天使が知っている

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    ▼大変に面白かった!娘(9)との付き合いもあり、読んでいるシリーズで、全体にそんなに悪くない。のですが、本作は今までで一番でした。

    ▼基本、日本の首都圏らしき町で、中学生女子アーヤと、4人のイケメン秀才男子の5人組が事件を解決するシリーズで、アーヤの一人称語りなんですが、「天使」は、言ってみればスピンオフ。

    ▼男子の1人「上杉」の一人称。上杉くんが、徐々に視力が弱まる。それは将来失明するかも、という目の病気だった。手術のために海外に行く。成功すれば治るが、失敗したら失明。その不安。答えはなかなか、ない。

    ▼検査&おそらくは手術?に訪れたスイス?の病院施設。超エリートの設定で、英語

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    2024年01月21日
  • 探偵チームKZ事件ノート 七夕姫は知っている

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     前作から、チーム内恋愛(?)の様子にちょっとこれまでとは違う何かの芽生えが感じられたが、ここでドカンと一発目の恋の花火があがっちゃいましたよ。恋の行方は。ほかのメンバーの反応は。アーヤはKZの活動と恋愛とを両立できるのか。そんな葛藤が読みどころ。
     かゆくなるくらいのご都合主義ではあるが、八方丸く収まったし、ちゃんと今後もわちゃわちゃとシリーズは続きそうだし、藤本ひとみさんさすがの手腕。「心の友」ポジションを勝ち取った彼のサポートぶりも、残りの「お兄さん」たちも、みんな大人・・・。アーヤはそんな恵まれた環境の中で悩みながら、人生とは選択だというひとつの真理を身をもって経験した。かゆくなったり

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    2024年01月19日
  • 探偵チームKZ事件ノート 赤い仮面は知っている

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     ちょっと前から登場していた美門翼(みかどたすく)君もドサクサながら晴れてKZ正式入団。どんな匂いも嗅ぎ分けられる嗅覚、そして一度見たものは忘れない抜群の記憶力を持つ翼の加入により、探偵チームはさらにパワーアップ。砂原君は十三歳にして社長だし、怪盗ルパンみたいな人も出てくるし、もはや心置きなくファンタジー。
     リアリティからの浮遊具合が良い感じだったのか、読み手の私のコンディションの問題もあるのかわからないけど、この巻ではあまり滅入ったりも白けたりもせず、冒険活劇を楽しめた。豪華クルーザーへの突入シーンでアーヤが“武器”を装備したときなんか、これで自分も強くなったような、なんでもできるような、

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    2024年01月18日
  • 探偵チームKZ事件ノート 初恋は知っている 若武編

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     今回の事件名は「若武初恋事件」。いつも通りれっきとした「犯罪」も起こり、その捜査と解決もするのだが、それよりは主人公アーヤの気持ちの方に焦点が合っていて、一作目を読んだ時に感じたこのシリーズの魅力を再確認できた。
     アーヤを通してストレートに語られる、この年頃の女の子の心の内。天才少年たちに囲まれてすごい事件に巻き込まれて大人顔負けの捜査をすることにリアリティはないが、アーヤの気持ちには「わかるわかる」。アーヤがまた憧れちゃうような素敵なヒロインでないところも絶妙。
     
     以下、備忘メモ。
    ・どうしたらいいかわからなくなったときは、白いノートに書いて気持ちを整理。
    ・「私の生きがい」であるK

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    2024年01月13日
  • 密室を開ける手

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    ネタバレ

    そ…それより、アーヤとあなた、付き合ってたの?!ってなる巻。
    高校生版KZシリーズ、
    若武たちも勢揃いで嬉しい〜。

    藤本ひとみさんなので話は重ため。
    後書きで泣きそうになってしまった。そんなところが事実だったなんて。

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    2023年12月13日
  • 探偵チームKZ事件ノート つぶやく死霊は知っている

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    ネタバレ

    今回のお話も読者がキュンキュンしまくったんじゃないかな。現に私はそうです。なんていうか、忍もアーヤのこと好きなんじゃないかって思えてきた。それなら、凄く嬉しい展開。翼も戻って来たし、今後の続編に期待しまくりです。読者をキュンキュンさせてくれてありがとう。いつも心の栄養として補給しています。

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    2023年10月31日
  • 探偵チームKZ事件ノート シンデレラ階段は知っている

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    黒木君の台詞に顔面ベショベショになった。藤本ひとみ先生の方の大人向け小説の方を読んでいる読者の心の中は大雨だと思います。黒木君の秘密を知ってる読者にしてみれば、彼の発言の重さは泣く。それにしても、KZが巻き込まれる事件がだんだんと大きくなり過ぎてる感じがする。

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    2023年10月31日
  • 探偵チームKZ事件ノート 消えた自転車は知っている

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     中学受験のための塾に通っている六年生の女の子、彩と、その塾の成績優秀者の中からさらに選抜して作られたサッカーチーム(強い)KZのメンバーを中心とした男の子たちが、身近な事件の謎を解くミステリー小説シリーズの第一作。KZは「カッズ」と読み、文武両道で地域の女の子たちの憧れの的といえる集団。『花より男子』のF4みたいなものだと思う。
     彩の一人称で物語は綴られる。学校の友だちとは話が合わない、嫌われないように気を使いすぎて疲れることがある、パパは仕事で忙しいし、ママはパパと高校生のお兄ちゃんの機嫌ばかり気にしている、小学一年生の妹は可愛いけどその天使っぷりがたまに鼻につく、そんなふうに思ってしま

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    2023年10月12日
  • 数学者の夏

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     「探偵チームKZって、つくってた」「犯人探ししようか」「昔みたいに、また一緒に」・・・上杉和典くんシリーズがジュブナイルで30冊も出てるなんて知らなかった。ずっと読んできた人は、ここの部分、切ないだろうな・・・

     高校生の上杉和典くんの行動原理は「人の役に立ちたい」。で、ストーリーとしては、能力があるのに不遇な人の救済が共通項かな。
     ただ、やりすぎの面がある。和典くんは、男女問わず、この人と生きていこうと簡単に決断しすぎる。その背後には、数学好きの高校生としての将来の不透明感があるのかも。数学では将来の職業に限定があるから、他人の人生に依存しているのではないか?

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    2025年12月07日
  • 失楽園のイヴ

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     青春のほろ苦い恋の思い出・・・というには重すぎる・・・
     タイトルは絶妙、というよりもタイトルありきでストーリーを組み立てたかな、と思わなくもない

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    2025年12月07日
  • 探偵チームKZ事件ノート 緑の桜は知っている

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    黒木が珍しくちょっと突っ走った巻。

    おばあさんが恐い。傷が治ればまた殴って看病を楽しんでいる。なんでなんだろうか。老いていくと自分が何をしているのか分からなくなるのかもしれない。(ん?私もなんでリビングにきたのか理由わからなくなるときあるな……それとは別!絶対別!)

    でも黒木くんは暴走しても大人っぽくてカッコいい。

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    2023年07月01日
  • 探偵チームKZ事件ノート 本格ハロウィンは知っている

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    砂原登場の巻。

    いつも砂原は、自分より他人のことを考えて生きている。辛くならないのかな(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)今回もそうだった。人の生き方に口を出すのはあまり良いことではないけれど、砂原なら自分の気持ちに素直になったって暴走することなんてないんだから、自分を一番大切にしてほしい……(´;ω;`)

    彩とたくさん話せてよかったなあと思った。

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    2023年07月01日
  • 探偵チームKZ事件ノート 消えた自転車は知っている

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    読書好きの6年生におすすめされたので読んでみた。日常ミステリー系統なのかな。謎解きも面白かった!

    イケメンで頭もよく、サッカーも強い4人組男子KZの仲間に、ひとりだけ入ることになった女の子、アーヤが主人公。
    ここからきゅんな展開が待ち受けているのでしょうね…と予想されるラブコメぶり。

    個人的には藤本ひとみ、コバルト文庫以来の再読で、だいぶアツい。いやー、このシリーズ、こんなに面白いならはやく読んでおくんだったなあ。

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    2023年07月01日
  • 探偵チームKZ事件ノート ブラック保健室は知っている

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    上杉が目立った巻。相変わらずずいぶん深く広くとるのがこの本。面白いんだけどよく分からないところは容赦なくスルーして読む。特に黒木や上杉の長い説明のところは何言ってるのか分からないから大体スルー。

    ふむぅ、面白かった。あのベッドで寝た人は死ぬっていうのは、科学的なのだったんだ。ちょうどアレが飛んでくるいい位置だったんだね。(・Д・)

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    2023年06月29日