藤本ひとみのレビュー一覧
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購入済み
無題
ポケベルとか時代を感じる言葉が出てきたのはこの小説が書かれた当時なのを覗けばドラマやコミカライズされてもいいと感じました。漫画化されるならさいとうちほさんでお願いしたいです。
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Posted by ブクログ
こういう特定の時代や偉人に関する作品って史実を知らない方が楽しめるんじゃないかと思い始めてきた自分が居る
まあ、ヨーロッパの王族を扱った作品を読む際の最大の難点は名前被りの多さなんだろうけど。エリザベートやらゾフィやら何人登場した事やら……
本作で描かれる時代は皇帝の時代の終焉に程近い時期。その為か、古い時代と新しい時代の衝突を見る事が出来るし、自由や権利を求めて戦う者達も盛んに登場する
その中でシシィは自由な世界に生きようとする人間だね。幼い頃から型に嵌まった生き方をせず、詩の事ばかり考えて家族からさえも煙たがられていた
それは誰にも縛られないかのような在り様。だからか、皇帝という人生に -
Posted by ブクログ
ネタバレ昔、コバルト文庫で刊行してた『K'Zシリーズ』の高校生バージョン。
なんと主人公は上杉!
若竹でなく!
しかも、Wikiでシリーズの情報を見てしまったんだけど、上杉の元カノがアーヤだと!?
若竹でも黒木でもなく?
一体何がどうしてそうなったんだ!
コバルトの続きは、青い鳥文庫で藤本ひとみ原案で出てるんだけど、既に既刊40巻……。
マジか。
てか、なぜ、コバルトでは絶えたシリーズをこんな形で……。
話は、上杉が狂おしいほどの恋をするところから。
相手は、なんと18歳上のチューター、上田絵羽。
絵羽は実家のワイナリー再建のため、「頭がよく、まだ将来の方向性を決めていない男子高校生」 -
Posted by ブクログ
▼大変に面白かった!娘(9)との付き合いもあり、読んでいるシリーズで、全体にそんなに悪くない。のですが、本作は今までで一番でした。
▼基本、日本の首都圏らしき町で、中学生女子アーヤと、4人のイケメン秀才男子の5人組が事件を解決するシリーズで、アーヤの一人称語りなんですが、「天使」は、言ってみればスピンオフ。
▼男子の1人「上杉」の一人称。上杉くんが、徐々に視力が弱まる。それは将来失明するかも、という目の病気だった。手術のために海外に行く。成功すれば治るが、失敗したら失明。その不安。答えはなかなか、ない。
▼検査&おそらくは手術?に訪れたスイス?の病院施設。超エリートの設定で、英語 -
Posted by ブクログ
前作から、チーム内恋愛(?)の様子にちょっとこれまでとは違う何かの芽生えが感じられたが、ここでドカンと一発目の恋の花火があがっちゃいましたよ。恋の行方は。ほかのメンバーの反応は。アーヤはKZの活動と恋愛とを両立できるのか。そんな葛藤が読みどころ。
かゆくなるくらいのご都合主義ではあるが、八方丸く収まったし、ちゃんと今後もわちゃわちゃとシリーズは続きそうだし、藤本ひとみさんさすがの手腕。「心の友」ポジションを勝ち取った彼のサポートぶりも、残りの「お兄さん」たちも、みんな大人・・・。アーヤはそんな恵まれた環境の中で悩みながら、人生とは選択だというひとつの真理を身をもって経験した。かゆくなったり -
Posted by ブクログ
ちょっと前から登場していた美門翼(みかどたすく)君もドサクサながら晴れてKZ正式入団。どんな匂いも嗅ぎ分けられる嗅覚、そして一度見たものは忘れない抜群の記憶力を持つ翼の加入により、探偵チームはさらにパワーアップ。砂原君は十三歳にして社長だし、怪盗ルパンみたいな人も出てくるし、もはや心置きなくファンタジー。
リアリティからの浮遊具合が良い感じだったのか、読み手の私のコンディションの問題もあるのかわからないけど、この巻ではあまり滅入ったりも白けたりもせず、冒険活劇を楽しめた。豪華クルーザーへの突入シーンでアーヤが“武器”を装備したときなんか、これで自分も強くなったような、なんでもできるような、 -
Posted by ブクログ
今回の事件名は「若武初恋事件」。いつも通りれっきとした「犯罪」も起こり、その捜査と解決もするのだが、それよりは主人公アーヤの気持ちの方に焦点が合っていて、一作目を読んだ時に感じたこのシリーズの魅力を再確認できた。
アーヤを通してストレートに語られる、この年頃の女の子の心の内。天才少年たちに囲まれてすごい事件に巻き込まれて大人顔負けの捜査をすることにリアリティはないが、アーヤの気持ちには「わかるわかる」。アーヤがまた憧れちゃうような素敵なヒロインでないところも絶妙。
以下、備忘メモ。
・どうしたらいいかわからなくなったときは、白いノートに書いて気持ちを整理。
・「私の生きがい」であるK -
Posted by ブクログ
中学受験のための塾に通っている六年生の女の子、彩と、その塾の成績優秀者の中からさらに選抜して作られたサッカーチーム(強い)KZのメンバーを中心とした男の子たちが、身近な事件の謎を解くミステリー小説シリーズの第一作。KZは「カッズ」と読み、文武両道で地域の女の子たちの憧れの的といえる集団。『花より男子』のF4みたいなものだと思う。
彩の一人称で物語は綴られる。学校の友だちとは話が合わない、嫌われないように気を使いすぎて疲れることがある、パパは仕事で忙しいし、ママはパパと高校生のお兄ちゃんの機嫌ばかり気にしている、小学一年生の妹は可愛いけどその天使っぷりがたまに鼻につく、そんなふうに思ってしま -
Posted by ブクログ
「探偵チームKZって、つくってた」「犯人探ししようか」「昔みたいに、また一緒に」・・・上杉和典くんシリーズがジュブナイルで30冊も出てるなんて知らなかった。ずっと読んできた人は、ここの部分、切ないだろうな・・・
高校生の上杉和典くんの行動原理は「人の役に立ちたい」。で、ストーリーとしては、能力があるのに不遇な人の救済が共通項かな。
ただ、やりすぎの面がある。和典くんは、男女問わず、この人と生きていこうと簡単に決断しすぎる。その背後には、数学好きの高校生としての将来の不透明感があるのかも。数学では将来の職業に限定があるから、他人の人生に依存しているのではないか?