藤本ひとみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中学受験のための塾に通っている六年生の女の子、彩と、その塾の成績優秀者の中からさらに選抜して作られたサッカーチーム(強い)KZのメンバーを中心とした男の子たちが、身近な事件の謎を解くミステリー小説シリーズの第一作。KZは「カッズ」と読み、文武両道で地域の女の子たちの憧れの的といえる集団。『花より男子』のF4みたいなものだと思う。
彩の一人称で物語は綴られる。学校の友だちとは話が合わない、嫌われないように気を使いすぎて疲れることがある、パパは仕事で忙しいし、ママはパパと高校生のお兄ちゃんの機嫌ばかり気にしている、小学一年生の妹は可愛いけどその天使っぷりがたまに鼻につく、そんなふうに思ってしま -
Posted by ブクログ
「探偵チームKZって、つくってた」「犯人探ししようか」「昔みたいに、また一緒に」・・・上杉和典くんシリーズがジュブナイルで30冊も出てるなんて知らなかった。ずっと読んできた人は、ここの部分、切ないだろうな・・・
高校生の上杉和典くんの行動原理は「人の役に立ちたい」。で、ストーリーとしては、能力があるのに不遇な人の救済が共通項かな。
ただ、やりすぎの面がある。和典くんは、男女問わず、この人と生きていこうと簡単に決断しすぎる。その背後には、数学好きの高校生としての将来の不透明感があるのかも。数学では将来の職業に限定があるから、他人の人生に依存しているのではないか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ黒木くんの真実を知って、思わず息を呑んだ。そんな子って、物語中にしかいないよね。そう信じたいけど、実際はどうなんだろう。人権なんかない国だってあるだろうし、似たようなことをされている人がいるかもしれない。私が住んでいる日本ではそんなことないと思うけど……ないとも言い切れない。
面白いというよりも、切なかった。入院中に読んだ本だったけど、その時は不安でいっぱいの気持ちだったので、あんまり読む時としては適してなかったかも。
彩が主人公の本は読んだけど、こんな切ない思いにはなったことがない。ホラーは苦手なので、殺人モノとかは無理なんだけど……ちょっと怖かった。それにしても良作だと思う。