藤本ひとみのレビュー一覧
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朝日小学生新聞に連載されていたものが一冊になった巻。最初は登場人物紹介、あとは少し大きめの謎解き一つと、上杉&あーやのコンサート小ネタ、ラブエッセンス入りです。
この辺からクラッシックネタ結構入って来ますね。KZは小知識話が結構楽しいなぁと思ってるので、どんどん広げて欲しいです。
新聞連載って、毎日カラーで挿絵入れるから、絵描きの方は大変だろうなぁと拝察します。でも、この本では白黒で何時もより多めに掲載されてる程度。なんか、もったいないです。東京新聞に連載されていた辻村深月の天体&高校生話にも毎回スカイエマさんの美麗なカラー挿絵あったんですが、きっとハードカバーになったらほぼ載らないですよね。 -
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ネタバレ何のために、どのように、生きるのか。
高速道路の建設が予定されている長野県下伊那郡に向かった小塚。そこで住民たちの対立や乱暴な男たちを見かける。数学の順位を落とし落ち込んでいるらしい上杉を誘い、後から来るはずだったが上杉は来ない。上杉は拉致されていた。小塚が身を寄せた寺の住職の息子がヘリの落下事故で亡くなる。そこにも謎が付き纏う。黒木にSOSを出したら、若武も付いてきた。上杉の生死は、麻薬栽培の証拠は、ヘリ墜落の秘密は、高速道路反対派を結ぶ線は?
自分の世界を見つけたようで、まだ自分に自信を持ち切れていない小塚。「トロい」と言われがちな小塚が、全力で動く。すべては友を救うために。証拠を集め -
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ネタバレヒーローになるんだ。
上杉は疎遠になっていた幼馴染の小林を誘い、小塚とともに京都へ向かう。黒木からの誘いだった。そこには村上聡をはじめ旧財閥の三住グループの重役たちが揃っていた。かつて小林が大変な時に寄り添えなかったことを気にしていた上杉は、彼の中に潜むエネルギーに不穏なものを感じる。いつになく荒れている黒木、相変わらず自分の興味にまっしぐらな小塚とともに、灼熱の古都で上杉たちが出会った謎と正義とは。
石綿と手榴弾はすぐに気付いたが、肝心のなぜ隠されていたかは掴めず。古都は古都でも長岡京というのが面白い。早良親王になぞらえた兄と弟の関係性が明らかになるところは、すべてがつながっていく感覚で -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学生だった自分がこんなに事件に遭遇してたら、、まぁ一生の大事件だろうね。
黒木くんが矢口沢さんに
『人間は誰も、生まれるところを選べない。どこに生まれ、誰を親にするかは、運命に任せるしかないんだ。でもそれは、長い人生のスタートラインってだけの話だよ。歩き出し、走り出せば、スタート地点なんてドンドン遠くなっていく。自分の行き先は、自分次第だ。どうにでも変えられる。頑張れよ!離れてても応援してる。カッズの皆で見守っているからね』
胸に沁みます。
ただこの言葉は、最低限必要な衣食住と教育を受けられた人にしか当てはまらないよね、とも思う。 -
Posted by ブクログ
今回はチームKZのメンバーに加え、彩と同じ部活の仲間 悠飛が関わる事件だった。本気の告白なら必ず結ばれるという伝説の橋『水姫橋』、チームリーダー若武のもとに届いた数字の手紙、工事中の病院前の空き地。これらが全て結びついた時に初めて真相が見えてくる。読み応え抜群で、大学生でも余裕で楽しめる!
今回得た知識としては、
①不便と安全は比例する。便利と危険も比例する。『便利 is directly proportional to 危険。』。
②クマゼミの羽の表面は、ブラックシリコン状態。5000分の1ミリ以下と言われる細かなトンガリがならんでいる。この表面に最近の1種である緑膿菌を置くと死滅する。動 -
購入済み
面白かった
青い鳥文庫の方を読んでいて今回このシリーズにも手を出しましたが、とても面白かったです。
男の子同士のやり取りや、青い鳥文庫の方には書かれていない心情などもあって、とても新鮮でした。