あらすじ
可奈子は、母の呪縛から逃れる為に上京、結婚。仕事と家庭を両立させ、無理解な夫にも優等生妻を続けてきた。子育てに追われる日々に舞い込んだ中学校の同窓会通知。三十年の時を経て、帰郷した彼女の胸に去来する苦い秘密――。人生半ばで過去を振り返った時、女の心に“なぜ、こんな結婚をしたのだろう”という思いが沸き上り……。人生のリセットを決意した女性の深層を描く自伝的作品。
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Posted by ブクログ
区役所勤めで二人の子持ち、育児にも家事にも手伝わず家の同居人でしかない夫。それでも常に理想の妻、理想の母、理想の嫁までこなしてきた。
私って何だったの?
結婚以来、家を留守にしたことはない。いつも駆け抜けて暮らしてきた。中学の同窓会を名目に帰郷し、自分の子ども時代を回想する。
いつも優等生だった自分は母の傀儡だったことをようやく突き止めるのだ。
内省する意味は重い。
Posted by ブクログ
こんなダンナ…と思いながら読んでいたところ、途中から話が予期せぬ違う方に!
中学時代、可奈子と圭介が素直になれていたら、二人の人生はどうなっていたんだろう?と思わずにいられない。
二人の人生後半に幸せが訪れますように。