あらすじ
満月の夜、亜麻色の髪の被害者。遺留品は、焼いた胡桃と林檎。そして霧――これが、ノルマンディのレミ村で起きた強姦事件と、パリの連続殺人事件の共通点だった。女性憲兵隊員アニエスの要請に応え、分裂気質で人嫌いの鑑定医シャルルが、犯罪心理学を駆使して、犯人の心の暗闇に分け入る……。戦慄のサイコ・サスペンス、〈鑑定医シャルル・シリーズ〉第1弾。
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Posted by ブクログ
マリナシリーズから切り離された世界に
なってしまいそうで怖くて、
ずっと積んだまだった鑑定医シリーズ。
空気感も事件の陰惨さも違うけれど、
やっぱりシャルルはシャルルでよかった。
マリナちゃんとの恋の傷を引きずりつつも、
色気も経験値も上がったシャルルはますます蠱惑的!
くり抜かれた林檎の燭台と蠟燭。
焼いた胡桃と霧。
パリで起きる連続殺人の謎と心の闇。
愛情の腐敗が憎悪を生み、憎悪は復讐を生む。
マリナシリーズとは切り口の違った
心理的側面からの事件の展開が新鮮で面白く、
名前だけだったけれど、カークが出てくるのも
ファンとしてはうれしかった♡
Posted by ブクログ
コバルト文庫「漫画家マリナシリーズ」から飛び出た作品。
IQ269の天才で、人間嫌いのシャルルが大人になってから解決していく事件の数々を描いたミステリー。
コバルトのときはトリック解明が主でしたが、こちらは心理学的観点からのミステリーで、かなり怖いです。
Posted by ブクログ
ちょうど心理学に傾倒し始めた頃に友人の紹介で出会ったこの本。当時のツボにドンピシャで、のめり込みました。たぶん当時は相当書くものに影響を与えられたはず。今でも犯罪心理、なかでもデロデロにえげつないのが好きですが、自分の書くものの中の心理学要素は匂わせる程度にしています。
Posted by ブクログ
藤本ひとみさんの本は(コバルト文庫以外は)結構読んでいますが、このシリーズはイチオシです。主人公のシャルル(医者)が心理的・解剖学的な点から事件を解き明かしていきますが、最後にならないとわからないどんでん返しが非常に美味しい。
この本の概略です。
パリで満月の夜に亜麻色の髪の乙女が次々と殺される。遺留品は焼いたクルミとリンゴ。この事件がレミ村で起きた強姦事件とつながって…さあ、後は読んでのお楽しみ。そっか、犯人はこいつか。動機はアレか、などと一息ついた所をひっくり返されます。このシリーズ共通です。えっ、何、これで終わりじゃなかったの!
たった三冊で終わってしまったのが悲しいです。
Posted by ブクログ
まんが家マリナシリーズのシャルルが大人になって変わり者の鑑定医として登場。そのせいか、一般の推理小説というにはどこかしら、キャラ小説臭がただようような……。人間の性の闇を題材にしたストーリーはスリリングで面白い。
Posted by ブクログ
鑑定医シャルルシリーズ第一作。
閉鎖的な村で強姦事件が起きた。
犯罪心理学に触れながら犯人を絞っていく過程が楽しめます。鑑定医シャルルの皮肉っぽさに惹かれました。
Posted by ブクログ
パリを舞台にしたサイコ・サスペンス。これまた犯罪心理学医のシャルルさまが私好みのお変人。藤本氏の作品はヨーロッパが舞台だからこれまた面白い。女性憲兵隊員アニエスとの間に芽生えた物の行方も心配!シリーズにしてくれて、ありがとう!っていう感じです。(笑)
Posted by ブクログ
藤本ひとみさんの書くシャルルって、あのシャルルなんやろか。
子供だったので、しっかりと覚えてない。
案外あっさりとアニエスと恋人関係になったけど、その関係は続いていくのだろうか。
犯人は想像通り。アニエスのように何かがあったわけじゃないけど、犯罪は許せない気持ちが私も強い。
Posted by ブクログ
2012/03/31:読書メーターのつぶやきでマリナシリーズ→鑑定医シャルルシリーズの話を見かけて読んでみたくなり、読んでみました。大人なシャルルが新鮮でした。