感情タグBEST3
一気読みしてしまいました
値引きしていたのを見計らって購入しました。
ヤングケアラー、知的障がいが散りばめられていましたね。上杉君がラストで医療系に進路を決めようというセリフがありましたが、続巻では母親が手放しで喜ぶシーンが出てくるんでしょうね。そして彩との恋の行方は…?
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自身が高校生ということもあり、ほぼ高校生だけでストーリーが展開する今作はとても心に刺さった。野球、進路、自分の生死。誰かや何かに抑圧された時、ときに人を頼りながらもそれに折り合いをつけること。悩むジャンルは違えど、この繰り返しが人の器量を大きくし、大人にするのだろうと思った。孤高の天才という感じだった上杉が今回の事件によって成長する様子をしっかり見届けることができたと思う。
これまでは悪く言えば現実感の薄い背伸びした内容が多かったが、今作は年相応の共感できる内容であった。〜は知っているシリーズを知らない人にも勧めたくなる作品。是非ご一読を。
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読み終わって直ぐに、心がグチャグチャに乱された。遂に藤本ひとみ先生が…。ってKZ読んでる人は絶対に思う。現に私は思ってめちゃくちゃ泣いた。…今回のお話も凄く良かった。藤本ひとみ先生が凄く上杉君が好きだってわかる。わかる。私の最初の推しも上杉君だった。それにしても、KZって読むたびに雑学がグレードアップしていくから面白い。とても勉強になる。それと、悠飛推しは読む前に覚悟しといた方がいい。
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96数学者と野球バカと微妙な距離感の友たちとの友情のお話し。将来を決める時期に知り合った環境の違う家族たち。今時ででも少し懐かしい青春のお話しでした。
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ストーリー展開も快活で一気に読んでしまった
心に残る小説となった。
「高校球児は桜花みたいなものだ」と言う一文が最後まで心に残った。
爽やかな気持ちにさせてくれる本でした。
ぜひ一読を。
そんなには親しくなかったはずの友人なのに、その彼が病気で死んだと知った高校2年の上杉くんは、彼の存在が急に大きくなったことを感じます。
友人の生前の様子を知ろうと動く中で、自分とは違う考え方生き方をする人たちと出会って、初めて死んだ友人についても深く知っていきます。自分と重ねながら比べながら知っていくんです。
友人が最期に何をしようとしていたのか、どうしてそう考えていたのかを探す上杉くんの冷静な頭脳が光ってます、瑞々しく。
シリーズものなので初めから読んでくると、上杉くんと作中に出てくる小学校からつき合いのある友人たちとの関わり方、彼らそれぞれの性格がわかって、もっと楽しくなると思います。
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藤本ひとみさんは、コバルトシリーズの漫画家マリナの事件簿からのファンです。漫画や児童書の原案からヨーロッパの歴史小説まで、なんとも幅広い作家さんです。
児童書「探偵チームKZ事件ノート」のその後、高校生になったメンバーが登場するシリーズですが、今回は一人の高校生の思いを少しずつたどりながら、それに関わる人々が自分自身とも向き合っていきます。青春&謎解き、みずみずしい作品でした。
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(本文より)
「男には、風が吹く時がある。風を待て、そうすれば勝てる勝負ができる。
準備をしながら、その時を待てばいい。風は見えないから、感じとるしかないないんだが、いつか必ず吹く。
君自身の中にある、最善を捜す力が、風を呼ぶんだ。」
和典、文武ともすごいキャラです。
生まれ育った、環境の違いがあるからこそ、子供たちの生活も、価値観もちがってくる。
団体競技の素晴らしさは、価値観の違う相手を理解し、受け入れ、ともに同じ気持ちになれ、喜び合うことだと再確認しました。
感動しました。
Posted by ブクログ
シリーズのこれまでの作品だと、優秀で冷静で年不相応なイメージでしたが今回もちろん優秀なんだけど、野球見て熱くなったり、ミントに話しかけたり親近感湧きました。
ちょっとこれまでのこの著者の作品と違った感じがします。高校野球ってほんとに人を熱くさせる。上杉も例外ではなかったですね。境界知能…障害者ではないから福祉の支援は受けられず健常者の中で生きていかなければならない。上杉、元々大人だったけどさらに視野が広がった気がします。