西内啓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ただでさえ統計学のビジネス利用を主軸としたシリーズの「ビジネス編」ということで、どこまでビジネスに特化した内容なのかと期待と疑問を同時に抱きながらも手に取る。
前回までの内容と同じく統計学に関する前提知識はほとんど仮定されていないと言える。結果的にビジネスでどのように分析するのかの詳細な具体的な例があるわけではないので実際に手を動かして勉強することを期待するとがっかりするかもしれない。
しかし、統計学をビジネスの場面で活用する上で「著者はここまで広範な知識を持っているのか」と驚かされる一冊だった。
「AI・データ分析プロジェクトのすべて[ビジネス力×技術力=価値創出]」などのデータ分析系の書籍ではよく述べられることだが、
データサイエンスや統計をビジネスに活用していくには統計知識・エンジニアリング知識・ビジネス知識のすべてが必要だといわれる。
少なくともビジネス知識に関しては、この著者はかなり広範で実践的な知識を有していると感じさせる一冊だった。
すなわち、実際にビジネスで統計を生かす人物の、
統計力 × ビジネス力
がどのようにして力を発揮するのかを知ることのできる本だと言える。
本気で統計を仕事に生かそうと思うのならば統計以外にどのような知識を学ぶべきかの指針を示してくれる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
〇学んだこと
1.あみだくじは、当たりたければ真ん中・外れたければ一番外側を引くこと
2.サンプリング調査と標準偏差の関係(コストメリットを考える)
3.解析はそれ自体価値があるものではなく、それを活かして何を行い、どれだけの価値を得られるのか
4.十分なデータと適切な比較を行うこと(その際、比較している対象がフェアであるかどうかをチェック)
5.統計学的な裏付けもないのに、それが絶対誤りだと決めつけることも愚か
6.ランダム化の3つの壁(現実・倫理・感情)
7.統計学的に、遺伝や人種に基づいて差別するメリットは存在しない
8.一般線形化モデルの表(結果変数(連続・ありなし)と説明変数(2・多グループ数・連続値の多寡・複数要因))
9.「予測」に役立つデータマイニング
10.「ベイズ(事前・事後確率)」と「頻度論」 -
Posted by ブクログ
標準誤差が見込まれる差の3分の1になるようにサンプル数を設定すれば、検出力は85%になる(有意水準5%の1.96+検出力85%の1.04)。
顧客の退会までの期間は、生存時間解析を用いることができる。
複数の時点のデータを個体差を捉える情報として扱う経時データ分析では、混合効果モデルが用いられる。
因子得点を回帰モデルの説明変数にするよりも、共分散構造分析(構造方程式モデリング)を使う方がよい。
因子分析の応用として、表面的な反応に対する潜在的な力を明らかにする項目反応理論がある。
傾向スコアを用いた代表的な手法として、周辺構造モデルがある。 -
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#統計学が最強の学問である [実践編]
西内 啓さんの著書です。
ベストセラーになった『統計学が最強の学問である』の続編になります。
本書では、「ビジネスと統計学をつなぐ」をコンセプトに実際のビジネス現場で使える統計学をメインに扱っています。
扱うテーマは、「人間の行動の因果関係を洞察」するための統計学になります。
【本書で学べること・考えること】
・変数、指標
・最小二乗法(近似曲線)と平均値の関係
・分散、標準偏差、四分位点
・有意差、検出力、αエラー、βエラー、優位水準
・標準誤差、サンプルサイズ
・仮説検定、z検定、t検定、フィッシャーの正確検定
・回帰分析、重回帰分析、ロジスティック回帰
・オッズ
・検証、ランダム化比較実験
・因子分析、クラスター分析
読んでみての感想です。
本書では、基本的に数式をほとんど使わずに上記の項目を解説しています。
その分、数式に馴染みのない方にはハードルが低く感じられるかもしれません。
ただ、内容的には難しく、統計的な知識を持ち合わせていないと一度で理解するのは難しいです。
数式に馴染みのある方は、巻末の数式での解説を読んだ方が理解が早いです。
どのようなケースでどのような手法を用いれば良いかなどは、わかりやすい表にまとめられており、有用です。
著者が言うように本書を読んだ後であれば、EXCEL等でデータまとめをする場合に各関数を使ってみようという気になれます。
統計学を軽く使ってみたいと思っている方には良書になると思います。 -
Posted by ブクログ
<少子高齢化>
子育て支援を含む家族政策費はGDP比1.25%で、イギリスの3分の1、ドイツやフランスの半分。高齢者向けの社会保障(年金、医療、介護)に対して25兆円が使われているのに対して、少子化対策には2兆円しか使われていない。
年金の運用は、今の現役世代が支払ったお金や税金を高齢者に支払うという賦課方式をとっているため、少子化対策を進めることが年金運用を破綻させない対策にもなる。
OECDが2005年に発表したレポートがあげている4つの少子化対策のうち、育児にかかる経済的負担の軽減と、公的保育サービスの拡充の2つは改善の余地がある。日本における標準的な世帯収入に占める児童給付の割合は2%ほどで、3~18%を占める他のOECD諸国の中で最低水準。保育所に在所している2歳以下の児童は22%で、OECDで最も恵まれた水準である50%の半分程度。
<社会保障>
生活保護などの社会保障制度は、これまでの歴史の結果として定着している。生活保護受給者の年間支給額は180万円だが、受刑者1人当たりの収容費用は300万円。
幼児教育は、その費用に対する社会的なメリットの方が高く、収益率は6~17%と推計されている。教育による効果が高いのは、長期的な計画を遂行したり、感情を制御して他人と協働するといった非認知能力。
高齢者の就業状態で比較すると、就業者の方が無職よりも幸福度が高く、前期高齢者における死亡率も4割以上低い。
<医療>
高齢者にかかる医療費のうち、2兆円以上が1年以内に失われた命のために使われている。
<経済成長>
各国の国際テストの成績と経済成長率は相関が高い。しかし、日本の政府支出に占める公的教育費はOECD諸国では最低レベル。教育費のうち、就学前は57%、高等教育では68%を家計が負担している。 -
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統計学の現在 過去 未来
統計学について網羅的に分かり易く書かれた本である。
エビデンスベースという考えに基づいた統計学は政府民間を問わず現在の様々な施策のベースになっているし、より一層活用されるべきである ということがよく分かった。
さらに、現在流行しているAIの構築ベースに統計学が生かされているということを具体的に知ることができた。
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Posted by ブクログ
確率、統計的な考え方を人生にどう生かすかという本
この人の考え方が自分と似てて読んでて気持ちがいい
最良の選択のために、直感を歪めるのに敏感になる、真実を把握する、真実の不正確さを知る、出来るだけ間違いの少ない意思決定をもたらす、組み合わせ状況を整理し答えにたどり着く。
確率思考による気楽さ、良い選択でも失敗はある、ただ最良を選び続ける
都合の良い話は広めやすいバイアス、フィルター
推定の幅と目的を考える
すべてのモデルは間違っている。だが有用なものもある
神様はサイコロである
本気の努力はエキサイティングである、努力というギャンブル
幸運を信じる -
Posted by ブクログ
【社会人生活で悩むことの半分以上がココにある】
あるある、という悩みを言語化してくれ、世界の学者はこう分析し、こう解決するのが良いよというペーパーをベースにしている。
メモ魔的に2点書いてみる。
◎心の会計により、より非合理的な選択をしている。
◉可視化して全てのお金が大事である(電子マネーもクレカも現金も同一のもの)というリアリティを持つことが重要。
★マネーフォワードを1日1回みるようにして、無駄な出費や固定費を抑える。サブスクリプションモデルで課金しているものの一覧をつくる。
◎現状維持バイアス、損先維持バイアスに侵されている(心理的)。現金のまま保有するとか。
◉インフレしたときに株などの資産を持っていないと、投資していないこと自体がリスクに。
★1.07倍で毎年運用する。10年後には100万が200万になる。
本の中で研究のことを噛み砕いて説明してくれている。改善してほしい点として、そのペーパーをエビデンスとして後ろで参照できるとなお良かった。