遠藤真美のレビュー一覧

  • 21世紀の貨幣論

    Posted by ブクログ

    資本主義の怪しさ→今後の社会体制のあり方という本が多々あり、その中でも資本主義の危うさの引き金になっているのが通貨の怪しさという点は概ね共通している。この本は貨幣(通貨)の問題点を一番鮮やかに、情緒的でなく説明している(組み立ては論文に近いと思ったが、あくまで一般の読者を想定してくれている)。読後感のインパクトは一番でなくとも、今後の経済・社会を考える時のベースとして残っていきそう。「視点を変えるだけで、物事の見え方がガラリと変わることもある。経済の世界の現実に対する理解は大きく変わる」
    とりあえず読み通したが、何度か読み返すこと。

    0
    2026年06月08日
  • 行動経済学の逆襲

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    行動経済学の逆襲

    正統派経済学が数学的モデルを重視するあまり陥っていた誤謬。
    エコン(全ての情報を熟知し最良の選択を行う理想的な人)が決定することを前提に立てられた数学的モデルに従ったシミュレーションが政府の施策を決めていたとは・・・
    経済のような複雑系の世界では、バタフライ効果でおなじみのように、初期値や入力の微細な違いが全く異なる結果を生みますが、そういったことすら考慮されていなかったこと以上に、人が全ての情報(どうやって知る?)に基づいて最良の選択を行う(見たことない・・・)という前提であったことに驚きました。
    著者は経済学を修めますが、経済理論に反する実社会での現象に興味を持ち、心理

    0
    2026年06月03日
  • 50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ

    Posted by ブクログ

    50の発明に関するコラムと考察はとても読みやすく興味深い内容で、訳者によるところも大きいのかと。

    特に、登場する偉人のちょっとしたエピソードは日本の教科書では学ばないものが多いので今更ながら知ることも多い。

    0
    2026年05月19日
  • NUDGE 実践 行動経済学 完全版

    Posted by ブクログ


    202606

    前半は面白かった。後半はエピソード。

    リバタリアン・パターナリズム
    ナッジが必要な時 p138
    ①判断が難しい時
    ②集中できない状態で意思決定しなければならない
    ③フィードバックがすぐに受け取れないとき
    ④自分が置かれている状況を簡単に理解できる言葉に置き換えるのが難しい時

    意図的に成果が出るまでに煩わしい構造になっているもの=スラッジ(#sludge)

    0
    2026年06月01日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

    Posted by ブクログ

    かなり面白かった。主に地政学と人口動態から予測する未来。足元は不確実で不安定だとしても、2050年まで目線をのばせば、いくつかのシナリオが見える。各国の指導者が何回か変わるなかで、ワーストケースは回避されるのではないか。(足元だけ見れば、やはり、なんとも歯切れが悪くなるが)

    2050年、世界における日本の存在感のさらなる後退と、鎖国傾向は納得感が高い。それはそうだとして、どうするか。

    0
    2026年03月18日
  • 行動経済学の逆襲

    Posted by ブクログ

    改めて行動経済学を学び直しておりますが、非常に私にとってはためになる本でした。

    人間の選択に無意識に影響を与えている要因(SIF)については、興味深く、常に合理的な選択はわれわれはできないと改めて感じております。
    この本には、言及されておりませんがその部分をAIに任せたいなと感じた次第です。

    0
    2025年11月09日
  • 行動経済学の逆襲

    Posted by ブクログ

    経済学の知識のアップデートに取り組んでますが、これはかなり面白かった。

    リチャード・セイラーは、カーネマンらに続く行動経済学第2世代というべき人で、ノーベル賞を受賞、ナッジなどの概念の提唱者ということで、有名。

    この本も10年違く前に出ているのだが、今更ながら、読んでみた。これまで行動経済学関係で読んだ本の中ではベストかな?

    基本、彼の学者人生の物語に沿って、彼が研究したテーマなどが紹介されていくわけだが、これが個人史にとどまらず、行動経済学史にほとんどなっているのがすごい。

    さまざまな面白いエピソードと一緒に紹介される議論もわかりやすい。日本語タイトルの「逆襲」はちょっと変だが、行動

    0
    2025年07月24日
  • 経済学者のすごい思考法 子育て、投資から臓器移植、紛争解決まで

    Posted by ブクログ

    著者は、経済学を「限られた資源を賢く使う方法」と位置づけ、実証研究に基づく事例を紹介し、理論と現実の関係性を丁寧に平易な言葉で説明していると思います。

    経済学の理論やモデルは現実を単純化して構成するため、理論通りの行動が結果を保証する訳ではありません。著者は、経済学を「合理的な選択肢を導く手段」として捉え、前提を理解したうえで適切に使いこなすことを説いています。

    また、経済学の知見は、文脈によって誤解を招く可能性があるように思いました。個人的な印象として、経済学の知見を悪用し、法的には問題がなくても倫理的に疑問が残る事例も多いと感じています。一方で、本書からは、誠実に活用されている知見も多

    0
    2025年06月08日
  • 経済学者のすごい思考法 子育て、投資から臓器移植、紛争解決まで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    経済学初心者向けの経済学がどんな問題を解決できるかを例示した啓蒙書です。以下は私向けの備忘録です。ーーーーーーー

    ★貧困について:貧乏な人に条件をつけずに(生活保護ではなく)一定のお金を配ることで、人々の生活は良くなり、健康を維持できる(平均的に)お金の欠乏から救って処理能力を上げてやることで貧困の罠から抜け出せる。

     ・人は同じものとして扱うべきという考え方は、アダム・スミス、ジョン・シュツ  ワート・ミルの時代の経済学の考えの要である。

    ★育児について:「添い寝」が乳幼児突然死症候群のリスクを少し上げる。喫煙と飲酒は絶対に避けるべき。

    ★気候変動を食い止めるには:うまく設計されたピ

    0
    2025年05月17日
  • 経済学者のすごい思考法 子育て、投資から臓器移植、紛争解決まで

    Posted by ブクログ

    たぶん普通のひとの経済学のイメージが変わる本です。
    経済学は「世界をよりよいところにし、人間の繁栄を促進する」学問で、そのために実証的なエビデンスに基づいてベターな(唯一の、でも、必ず成功する、でもない)方法を提示します。
    本の目次の一部ですが、「しあわせになるには」「謙虚になるには」「貧困をなくすには」(政策的なアプローチ)「お金持ちになるには」(個人としてのアプローチ)、そして「世界を救うには」という章のタイトルは、経済学がエビデンスに基づいてどれほど幅広い提案ができるか、そして、私たちがどれほどいろいろなことに活用できるかを示していると思います。
    目からウロコの一冊でした。

    0
    2025年04月27日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    p378
    『アメリカの民主主義は危機を乗り切ると私は確信している。ドナルドトランプが平和に大統領に就任し混沌の中で退任しジョーバイデンが新たな大統領に選出されたのをこの目で見て確信は深まっている。』

    現状を見た筆者の意見を聞きたい。

    0
    2025年04月13日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

    Posted by ブクログ

     2050年の世界とは。見えない世界を、できる限りのサイエンスの力で予測する。とはいえ、予測は当たらない。だからこそ、その輪郭を示し、それに備えることに意味があるとしている。
     社会のあり方はどのように変わるのか、ベルリンの壁はなくなり、中間層の経済圏がどこの国でも出てくる。インド、中国が、西洋の生活を羨ましく、そうなりたいというエネルギーが消費を促していく。
     政治と経済は分離すべきという西洋の考え方を大きく飛ばして、中国は政治的な経済的成長を西側諸国に向かって伸ばしていく。権益取得、中国という国自体の繁栄のために、政治が経済を動かしていく。
     各地域、各国の分析も非常に広いが、示唆に富む。

    0
    2024年10月20日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

    Posted by ブクログ

    読んでいる間ずっと面白かった。話し上手な教授の講義を受けているような感覚。国際政治や経済、投資に興味がある人にお勧め!
    世界の力関係は北米・欧州からアジア=中国・インドへシフトしていくが、中国の高齢化が進みアメリカが返り咲く。日本は日本でありつづけるが、内向きな姿勢が強まる。

    以下気になった点のまとめ
    ・新興国でもサービス経済へのシフトが進む。今後は世界が買いたいと思うサービスを創造するスキルがなによりも重要になる。買いたいものリストのトップには教育と医療がくる。営利目的の大学が成長することもあるかもしれない。
    ・少子高齢化が進んで自分の親よりも生活水準が下がることを若い人たちが受け入れる覚

    0
    2024年02月19日
  • NUDGE 実践 行動経済学 完全版

    Posted by ブクログ

    行動経済学の基礎とそれを活用したナッジ、その反対のスラッジとは?の概念を学べます。何かをデザインすることがある人は必読だと思います

    0
    2024年02月11日
  • NUDGE 実践 行動経済学 完全版

    Posted by ブクログ

    行動経済学の基礎が身に着けたい。
    けど、何を見て学習したら良いのという人におススメです。

    ただ、既に数冊の本を読んで学習済みの方には冗長な内容に感じると思います。
    そういう場合は適宜、読み飛ばせばよいと思います。

    難解な説明や数式は出てこない辺りに著者や翻訳者の思い優しさを感じます。

    0
    2023年09月08日
  • NUDGE 実践 行動経済学 完全版

    Posted by ブクログ

    ナッジ、を学ぶことは、自分が円滑に暮らすため必要、と分からせてくれる。人はデフォルトに従うし、細字の説明は読まないし、臓器移植のことが免許証の裏に書いてあることは知らない。
    この本にあったオバマさんの言葉「少しでも良くなれば、それでいい」を目指し学び続ける

    0
    2023年09月03日
  • Slowdown 減速する素晴らしき世界

    Posted by ブクログ

    人口、経済、情報、テクノロジー、債務etc...地球の気温を除くあらゆるものがいかにスローダウンしているかを様々なデータを通じて紹介している本。特にテクノロジーにおけるイノベーションの減速は肌感覚として強く実感できる。解説の山口さんがいう現代に生きる人々を惑わす「全ては加速している」という迷信を解除してくれる良著。ニックランドに始まる加速主義は、実際に世界は減速しているからこそ技術至上主義者に魅力的に映るのかもしれない。

    0
    2022年09月17日
  • 行動経済学の逆襲 下

    Posted by ブクログ

    下巻で印象的だったのは、終盤に現れる以下の箇所。
    「誰かに何かをさせるようにしたいなら、簡単にできるようにする」
    「科学的根拠がなければ、エビデンスに基づく政策運営はできない」
    これは行動経済学を発展させ周囲に認知させていく過程の苦闘を端的に表した言葉であるようにも思える。 

    「ナッジ」という言葉が生まれ、いよいよ行動経済学が主流となっていく下巻ではRCTのような重要な概念の誕生にも触れており、読んでいて「おおっ」となる。

    0
    2022年04月21日
  • 行動経済学の逆襲 上

    Posted by ブクログ

    近年、主要な論文の再現性に疑義がかけられ土台を揺すぶられている行動経済学。その学問が成立し人口に膾炙してきた過程を当事者の口から語られる本書は、そういった懸念材料があったとしてもなおエキサイティングだ。
    合理的経済人(エコン)とは異なり不合理な選択をするヒューマン。その不合理さは人間が人間であるがゆえに生れ出づるもので、だからこそ検証が難しい。それゆえ反駁は不可避なものだ。
    行動経済学なんぞや、を時系列でなぞるという意味で有用だし、学術領域を開拓する物語として読んでも面白い。

    0
    2022年04月21日
  • 50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ

    Posted by ブクログ

    220312 イノベーションうんちく集、秀逸 超見識
    天声人語に通じるものがあるがレベルが違う
    町の床屋談義と世界の教養、この差異はなんだ 英国の見識
    外岡秀俊さんに尋ねたかったところ
    1.生産性のパラドックス=イノベーションは経営改革
    ロバート・ソロー「コンピュータは生産性を改善していない」(1987)→経営改革・社会改革が必要(138)
    2.貨幣とは債務 信頼と交換のシステム 「情報」
    3.複式簿記と管理会計
    ①業績を測定②ベンチマーク活用③目標を設定
    ④計画を策定⑤遂行状況の管理
    ⇒組織のVISIONを実現するための道具
     不正対策 透明性と説明責任
    →マッキンゼー戦略経営コンサルタント

    0
    2022年03月12日