遠藤真美のレビュー一覧
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ネタバレそうなるかもしれないし、ならないかもしれないっていう話。
当たる当たらないを抜きにしても、日本に居ると普段あまりニュースも入って来ない南アメリカやアフリカの情勢含めて、全世界的な30年後を予想しているだけでも興味深かった。
中国とインド。
p. 264
イエール大学ロースクール教授のダニエル・マルコヴィッツは、2019年の著書「能力主義の罠』で、エリート内の熾烈な競争が上位1%とそれ以外の人たちの格差が広がっている原因であるとして、強く批判している。
「「能力』は偽善と化し、偽りの偶像になりさがっている。……憎悪と分断を生むカースト制だ。新たな上流階級だと言ってもいい」
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ネタバレ2050年の世界の政治経済予想。
テック系の予想本とは違い、あまり突拍子もない話は出てこず、現在の延長線上という感じ
・英語を話す国(英米のみならず、ナイジェリアやインドも含む)の覇権が続く
・アジアの時代が来る。インドがその中心になる。中国は高齢化にともない穏やかになっていく。日本は内向きのまま、移民を受け入れたりすることもなく豊かではあるが静かな社会を維持する。
・ロシアは今の長い国境線を維持できず、シベリア地方を手放すことになる
・インターネット(SNS)について:「考えを発信するスキルに長けている人があまりにも多い一方で、その考えの価値を見きわめられない人があまりにも多い」
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Posted by ブクログ
購入した本。
ナッジとは、禁止や強制をせずに人の背中を少しだけ押す行動経済学の一種。
初期設定(デフォルト)が大事。営業などでも最初に大きな金額で提示すると良い。ただ、リアクタンスというのもあり、欲をかきすぎると反対にナッジが効かなくなる。
人間は利益よりもはるかに損失を気にする生き物。
脳科学分野において、人間の思考方法には2つある。自動システムと熟慮システム。自動システムは本能的で、熟慮システムは意識的なもの。
「真のバイリンガルとは、二つの言語を自動システムを使って話す人のこと」
友人と賭けをするプラットフォームビジネス。
集団を率いる上で、自信満々な人を1人入れると組織の -
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ナッジや行動経済学ということにふれたことがない方にとっては非常に面白い本。
2008年版を読んだ方には「ほとんど同じように感じ」る本。
ナッジや選択アーキテクチャはうまく設計されれば、時に快適に、時にパワフルに、時に魔法のように、私達の日々の選択や行動を後押ししてくれる。それは本書を読んで、また実際に経験してみて思うことである。
そんなナッジにも課題は色々あるが、特に臓器提供の章で指摘されているものは、取り上げているテーマがテーマということもあり、重要であると感じた。
つまり、ナッジを利用した選択•決定における一連の流れには、熟慮がなくほとんど意思が欠除していることがある、ということだ。
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情報提供型ナッジ
デフォルト設定型ナッジ
ナッジの問題点=誘導されている感覚、支持されないナッジ。
日本では、政府への信頼が低いことで、賛成されないナッジが多い。
アメリカで人気があるナッジ=レストランでのカロリー表示
タバコパッケージの画像、貯蓄プランへの自動加入。
価値観と合わないナッジは反対される。女性の姓に変更する、など。肥満などに対する過剰なナッジも支持される。
ハンガリーとデンマークはナッジ全般に好意的ではない。ハンガリーは公的機関への不信感から。デンマークは個人の自主性を重んじる伝統から。
政治的に偏向していると感じるナッジは支持されない。
原則的ナッジ支持国=アングロサクソン -
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