遠藤真美のレビュー一覧

  • 50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ

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    タイトル通り、今の経済を作った50のモノに焦点を当てて説明した本。
    50のモノの挙げ方が絶妙で、しかも、プラスの面だけでなく、マイナスの面にも触れており、興味深く読むことができました。

    著者は経済学者だそうですが、他にも面白そうな本を出しているようなので、そちらも読んでみたいと思います。

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    2020年11月27日
  • 行動経済学の逆襲 下

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    従来の経済学は理論的には正しいのだけど、なぜか現実はその通りとはならない。何故なのか。現実の経済を動かす人間は理論的というわけではないからです。心理学を援用し、そのエビデンスを集める著者は、いよいよ仲間を集めて行動に移されます。下巻では本丸の経済学と闘い、世の中にも影響を与えていく過程が描かれます。行動経済学という言葉が違和感を持たれなくなり、政治の世界にも協力を求められるまでになります。そのうえで著者達の挑戦は次の段階に向かいます。理論とおりにいかない経済学、ではどうしたら良いのか。「ナッジ」という考え方。それを使った具体例まで。著者の半生を追いながら、楽しく行動経済学について知ることが出来

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    2020年07月26日
  • 21世紀の貨幣論

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    物々交換からマネーの誕生してきたというのは間違った理解なのだそうです。
    信用に関するはじめの章と後半のロンバート街の話は面白かった。
    中世ヨーロッパの話は関心なし

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    2020年03月22日
  • 50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ

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    ネタバレ

    銃、病原菌、鉄やコンテナなど地味なものが歴史上重要だったらしいがそれの総まとめ的な本
    派手じゃないけど人類に影響が強かったもの50を解き明かす本
    イノベーションで目新しい技術にばかり目が行く、技術を知らない経営層(笑)の人に読んでほしいけど読まないだろうから若い奴ら読もうぜ

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    2020年03月07日
  • 行動経済学の逆襲 下

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    誰かに何かをさせたいと思うなら簡単にできるようにすること。物事を複雑化することで、仕事を高度化したと勘違いしているすべての人に用でもらいたい。我々はヒューマンでありエコン(ホモエコノミカス)ではない。

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    2019年12月24日
  • 行動経済学の逆襲

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    セイラー氏も行動経済学も知らなかったが、読み進めるにつれすっかりファンになってしまった。
    とりあげられているエピソードが秀逸なものばかり、誰かと飲みながら議論したくなる。
    難解な内容もあり、なかなか頭に入ってこない部分も多いが、秋の夜長をじっくり楽しめた。
    合理的に行動できない我々"ヒューマン"は、これからも誤りを繰り返すんだろうな。手近なとこでは、ユニコーンブームの終焉かな。

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    2019年10月27日
  • 行動経済学の逆襲

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    きっかけは、仕事先の部長の「ナッジを見てうまく使いたい」という言葉に、「ナッジ??」となって、検索して手に取ってみた。

    「ナッジ(小突く)」という言葉の生みの親である、リチャード・セイラー氏がこの本の著者。本の構成は、セイラー氏の提唱する行動経済学が、それまでの経済学派からの攻撃を受けながらも実証を元に認知されていく過程が、いくつものストーリーで展開されていく。ページ数で行くと約500ページあり、章立てで行くと33章あるので… お腹いっぱいになる。

    この本を読む個人的な動機が、次回部長にあった時に、ナッジの意味を理解しつつ、提案をすると言う事だったが… この本で言われている例は、「駐車違

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    2018年12月22日
  • 世界経済 大いなる収斂 ITがもたらす新次元のグローバリゼーション

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    なんて凄い本だ。あらゆる人に読んでほしい。政策立案に関与する人には特に読んでほしい。
    【以下のレビューにネタバレあり】



    筆者はグローバリゼーション進展を、①モノの移動コストの低下、②アイデアの移動コストの低下、③ヒトの移動コストの低下の三段階に区分し、産業革命は①を引き下げることで世界に「大いなる分岐」をもたらしてG7の発展につながり(第一のアンバンドリング)、近年のICT革命は②を引き下げることで世界に「大いなる収斂」をもたらし、その結果世界では途上国が急速に成長しているとする(第二のアンバンドリング)。
    第二のアンバンドリングにおいては、競争力の源泉は国ではなく、企業やサプライチェー

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    2018年06月06日
  • 行動経済学の逆襲

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    2017年ノーベル経済学賞受賞者、リチャード・セイラーの自伝的行動経済学解説。心理学者リチャード・カーネマン、エイモス・トヴェルスキーとの出会いから、最新の行動経済学の成果まで、著者自身が切り開いてきた行動経済学約40年の歴史を辿る。

    すべての人間が合理的に、自分の利益を最大化するように行動するという前提を置く主流派経済学では現実の世の中で人間が実際に取る行動を説明できないことに気づいた著者は、心理学の手法を応用した実験を積み重ね、その結果を根拠に理論を組み立てる行動経済学という新分野を確立した。
    行動経済学の主張は主流派経済学の主張と相容れない部分が多く、長い間異端とされた。しかし、少しず

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    2018年05月12日
  • 行動経済学の逆襲

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    2017年にノーベル経済学賞を受賞した、著者による行動経済学を追い求める一代記です。エコンという常に合理的な判断を下すという前提の経済学ではなく、ヒューマンには失敗が付随するとして、より現実的な経済学を追い求めた著者の実体験を著しています。具体的な実験を重ねて、人の経済的行動を緻密に調べ上げた結果がよく分かり、個人的にはとても興味深い一冊でした。

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    2018年03月29日
  • 行動経済学の逆襲

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    伝統的なミクロ経済学では、完全合理性、最適化、均衡が前提条件で演繹的な理論。数学や物理のような体系的な科学のように見えて、何か胡散臭い。一方、行動経済学は、その前提条件に疑いを持ち、ランダム比較実験や自然実験でまさに今のデータから結果検証しようとする。その対比、論争がすごく面白い。

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    2017年11月28日
  • 行動経済学の逆襲

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    ノーベル経済学賞を受賞した著者だが、ぐうたらな人間と自身を称しておられる。謙虚!
    行動経済学ってなんじゃらほい、と読み始めたが、我々の生活に密接した学問であるのだな。とてもわかりやすくおもしろかった。

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    2017年10月17日
  • 錬金術の終わり 貨幣、銀行、世界経済の未来

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    ネタバレ

     金融危機前後の期間にイングランド銀行総裁を務めた著者による、政治経済の大局的視点からの金融政策の諸問題と、持続可能な経済システム構築に向けた提言の書。極めて長大でスケールも大きく、読み進めるうちに見当識を失いそうになるが、全編を通じて「不均衡」「根源的な不確実性」「囚人のジレンマ」「信頼」の四つの概念が軸になっておりブレがなく、理路整然とした論調は読んでいて清々しい。現在の先進国の金融政策が持続可能でないばかりか、新たな危機の火種になりかねないというのは自分の直観に沿うところでもあり、それを極めて精緻に言語化してくれているという意味で稀有な書だった。将来に向けた提言は主に金融政策上のルール構

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    2017年10月15日
  • 行動経済学の逆襲

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    従来の経済学は最強の社会科学らしいのだが,偽なる前提から始まる論理体型体系なので,何を言っても真なので,およそ科学とは言えない。このとんでもない経済学をまともな学問にしようとしている流れの一つが行動経済学。とんでもなく間違っている従来の経済学の理論の馬鹿さ加減が分かる。こんな人たちが政策に口出ししていいのだろうか?
    マクロ行動経済学というのが必要なのだが,これはなかなか難しいらしい。

    原題は MISBEHAVING The Making of Behavioral Economics なのだが,なぜ「逆襲」になるのか意味不明。編集者?訳者?どっちがこんな日本語タイトルにしたの?

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    2017年10月18日
  • 行動経済学の逆襲

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    ノーベル賞獲得者は考えることがやはりすごいなと思った。経済学をこうもわかりやすく、センスの良いユーモアを交えながら楽しみながら学ぶことができた。訳者もすごいと思った。久しぶりに経済ジャンルの読書で良書に出会えた。
    人は自分にとって最適な行動をする、常にそうありたいの願っていながら、数時間後には目の前の誘惑に負けて頭の中の計画者が立てた計画を無視して、目の前の効用を獲得してしまう。なるほど、ほぼ毎日心当たりがあるなと感じた。著者が行動経済学における観察・研究を行っていく時間の流れに伴走するかのごとく読めて、楽しかった。後知恵バイアス、限定合理性、保有効果、ハウスマネー効果、確証バイアスなど、理想

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    2025年11月30日
  • 行動経済学の逆襲

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     本書は、経済学のさなざまな法則が書かれていて、経済学の発展を説明する。経済学を知らない私にとって、経済学入門書となる。
     リチャード・セイラーのテーマは、経済学における「命の価値」である。本書は、時代ごとに、セイラーがどんな課題に取り組んでいたかということが整理されているので、行動経済学の学問の変遷がよくわかっていい。  
     セイラーは著書『逆襲の行動経済学』において、経済学の前提となっている「人間は常に合理的である」という考え、すなわち標準的な経済学の理論に疑問を投げかけた。

     セイラーがダニエル・カーネマンとおよびエイモス・トヴェルスキーの理論に驚愕したのは、その理論が人間の不合理な判

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    2025年10月23日
  • NUDGE 実践 行動経済学 完全版

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    人間の意思決定には バイアスがある

    「選択アーキテクト(選択の設計者)」:人々が意思決定する文脈を整理して示す責任を負う

    医師も書式やウェブサイトを作る人もセールス担当者も親も選択アーキテクト。
    中立的な設計などない あらゆることが重要な影響を与える。

    計画の錯誤:必要な時間を過度に楽観的に見積もる
    現状維持バイアス:惰性。人はいくつもの理由から、現状維持するかデフォルト(選択する人が何もしなかったら選ぶ選択肢)の選択肢に従う強い傾向
    (例 スマホはデフォルト設定のまま)

    「アンカリング」 アンカー(自分が知っていることなど)を出発点として 影響を受け、調整して考える

    「リア

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    2025年11月21日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

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    全世界を地政学的に幅広く分析して未来を考えるヒントがたくさんあった。アメリカ、中国、ヨーロッパ、インド、日本、確かにそうなりそうだと思える。これを土台に考察を深めたい。

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    2025年09月29日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

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    2024/01/23

    25年後の世界ってどんな風になっているのだろう、と思い。

    目新しいことはほとんど何もなく、そりゃあ今こうなんだから当然その予想になるでしょうな、っていう内容が大変多かった。

    でもよく考えたら、今ある状況の延長に2050年があるのだから、今我々が持っている情報からかけ離れた突拍子もない未来が提示されるわけが無い。

    突拍子もない未来が訪れる可能性はゼロではないが、それよりも現状から地続きの未来が待っている可能性の方が限りなく高い。そういう観点で読むと、日本は今も2050年も平和な国であり続けるし、閉鎖的な国であり続ける。

    後は、未来予測としていちばんわかりやすい情報

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    2025年09月29日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

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    生産ラインを効率化したように、サービスの生産性を高める方法を見つけなければいけない

    2050年には、社会の構造に関するいまの考え方は時代遅れ、その前提に立っておかなければいけない

    歴史は繰り返さないがよく韻をふむ

    アメリカが、世界一の経済大国ではなくなることを認めるためのナラティブ
    アメリカが自信を失ったら世界は今よりはるかに危険になる

    中国とアメリカ間の緊張

    宗教戦争の寛容と不寛容

    情報が増えれば増えるほどソーターとブースターの価値は高まる

    グローバル化はモノの移動からアイデアと資金の移動へ

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    2025年11月15日